2024年1月18日に発売したPC / Nintendo Switch / PlayStation 4 / PlayStation 5 / Xbox One / Xbox Series X|Sソフト『プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠』をクリアした感想・評価・攻略情報などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。
プリンス オブ ペルシャ 失われた王冠 とは
神秘的なペルシャの世界を舞台としたスタイリッシュでスリリングなアクションアドベンチャーゲームで、時間と空間を思いのままに操ろう。
主人公サルゴンとなり、アクロバティックな戦術、時の力、ユニークなアビリティを解除しながら、自慢の剣術で伝説に挑め!
ジャンル:アクションアドベンチャー、メトロイドヴァニア
プレイ人数:1人
CERO:C
クリアした感想・評価
ストーリー・キャラ・演出が少年ジャンプっぽい
いざ、壮大な冒険へ
魅力あふれるオリジナルストーリーで、ペルシャの神話ファンタジーを楽しもう。知恵を絞ってパズルを解き、隠された財宝を見つけ、クエストを完了させていくことで、穢れた地の真相に迫れる。
自国であるペルシャに攻め込んできた軍隊や将軍を退け、女王から祝福される不死隊(七人の戦士たち)。その一人である主人公:サルゴンをプレーヤーは操作することになります。
主人公のサルゴン。七人の中では下っ端。あきらめない心を持つ。
サルゴンの相棒兼師匠(たぶん)のような存在:アナヒータ
ヴァラムは不死隊のリーダー。兄貴分のような存在
王宮でのお祝いムードの中、事件が発生。アナヒータが王子を攫ってカーフ山へ向かったとのことで、理由も分からぬまま後を追うことに。到着後、各々が手分けしてアナヒータを探す→王子を救い出せ! という感じで冒険スタート。
サルゴンがもう一人の自分を見たり、謎の少年・少女がいたり……。山には不思議がいっぱい。
本作のジャンルは、メトロイドヴァニアになります。メトロイドヴァニア作品にしてはストーリーの起伏があり、最後まで没入感を損なうことなく楽しむことが出来ました。失われた王冠のサブタイトルの意味もわかりますし、面白かったです。
メトロイドヴァニアとは、サイドビューの2Dアクションアドベンチャーゲームのサブジャンルの一種の俗称で、公式には探索型アクションなどの正式名称で呼ばれているジャンルである。
引用:Wikipediaより
ただ、既存の作品で見られるような展開・演出が多いので、こういうの見たことあるな~と感じる方も多いでしょう。演出面なども含めて、週刊少年ジャンプが好きな方は楽しめると思います。個人的には好きでした。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(ガノンドロフにラウルがパンチを入れる場面)にも同じような演出がありましたね
意外と奥深いバトル
内なる戦士を解き放て
時の力、戦闘スキル、アクションスキルを駆使して必殺コンボを繰り出し、時間に穢された敵と神話の怪物と戦おう。
本作の武器は双刀と弓のみ。多数の武器を使い分ける面白さはないですが、その分、アクションの演出が豊富です。
例えば、「受け流し」↑↑が成功すると演出が入ります。他作品で言うところのジャストガード、もしくはジャストパリィですね。必殺技ゲージも溜まり、反撃もスムーズに出来ます。タイミングがややシビアですが、装備するアミュレット次第では、ダメージ倍率を上げたり、HP回復効果を付与したり。
必殺技(アスラの神技)を発動したり、ボスを倒すと、少年ジャンプっぽいカメラワークと演出が入る
安息地にいるアルタバンから受けることが出来るチャレンジクエストは、金策にもおすすめ。
意外と奥深いバトル……この「意外」と冠した理由ですが、コンボの繋げ方が主ですね。攻撃ボタンを連打するだけではなく、受け流しや特殊能力を交えながらコンボを繋げるなど、攻撃の組み立てを考える楽しみがあるからです。
ただ、ボス戦では常にコンボを繋げるほどのスキがないのも事実。ゴリ押しでも倒せればOKですし、各々で戦略を考える楽しみもあると思います。
鍛冶屋カヘヴァでは、アミュレットと武器の強化が可能。入手出来るお金は限られているので(金策をすれば別)、何を強化すべきかを考えるのも楽しい。蒼ダマスカスインゴットを入手して、双刀・弓の強化をしましょう。
シムルグの羽をGETした時のサルゴンのア゛ーッ! みたいな声が好きでした笑。
特定のボスを倒すと、シムルグの羽をGET→特殊能力(時の力)を使えるようになります。探索範囲が広がるだけでなく、バトルでも応用可能。画像のシムルグの猛進は、空中ダッシュです。
即死攻撃を出してくるザコ敵も。捕まったら牢獄に入れられるなど。敵の種類は多くないかも
謎解きや即死が多いが、探索面の全体的な難易度は低い
偉大なカーフ山にその身を捧げよ
存在感のある建造物が点在する呪われたペルシャの世界を旅しよう。個性豊かで謎と危険に満ちた、鮮やかな生物たちとも触れ合える。
メトロイドヴァニア作品に共通していますが、自ら踏破した部分が明かされる→最終的にMAPが繋がっていく面白さはもちろんありました。隠しエリア、隠しフロア、隠し宝箱なども豊富。
色々なデザインのステージがあります。ペルシャ=砂漠のイメージ でしたが、クリア後に振り返ってみると、ペルシャっぽさは少ないかも。ちなみに、現在ではイランに当たる。
チェック漏れがないように、気になる場所に記憶(スクショみたいな)を作成することが出来ます。MAPを見れば確認出来るので、マップ踏破率100%を目指すならば必須だと思います。一方、ミニマップがないので気になる方は気になるかも。
アクション・特殊能力を使用して、ピンクの石を嵌めるパズル。頭を使う必要がありますが、他作品と比較すると謎解きの難易度は低い印象。
宙に浮かんでいるブラックホールみたいなのは、フックショットが出来ますよ、みたいな。後で行けるようになる、という面白さがメトロイドヴァニアの醍醐味。
石碑や文書など、読み物も多め。個人的には嬉しいポイント。
特筆すべきは、即死トラップですね。トゲに当たるとアウト・画面に飲み込まれるとアウト、みたいな場所が多いです。後半になると、めちゃくちゃ多くなります。高度な操作性を要求されるので、出来るまでやり直す根性も必要になるでしょう。
プレイした方ならば絶対に共感してもらえます(断言できる)が、『アフターイメージ』そっくりなんですよね……。
こんなんばっかりなのがアフターイメージです。
何度も何度も失敗していると、アクションアシストが表示。使用してもMAP踏破率には反映されないデメリットがある
ただ、『アフターイメージ』とは違って、本作は難易度の調整も可能ですし、アクションアシストを利用することも出来ます。これは、ストーリー上で進まなければならないトゲトゲエリアを、一気にワープする機能。
なので、クリアするだけならば、難易度を最低にしてアクションアシストをONにすればOK。ヌルゲーの部類に入るかもしれません……。でも、初心者の方にはおすすめです。
古都のエレベーター:隠しフロアのイカれた罠部屋 はぜひクリアしてほしい
ストーリー進行上で関係のない場所・宝がある場所などは、アクションアシストが反映されないようです。
サイドクエストがあまり面白くない
アナヒータを探して王子を救い出せ! というのがメインクエスト。その一方、サイドクエストは、メインには関係ないキャラのおつかいをします。
残念だったのは、不死隊のキャラの過去を知るような類のものは一切なかったこと。人物描写はなく、本当におつかいだけでした。中には、報酬が全く割に合わないものもあって、もうちょっと力を入れて欲しかった……と思ったり。
老婆:母性愛 というサイドクエスト。怪物の犠牲になったカーフ山で何が起こったのか、過去を含めて語ってくれるという内容でしたが……。悪い意味で予想を裏切られ、がっかり。考え得る限り、最低の展開でした。
サイドクエストは、総じて手抜きという印象が感想になります。
ファストトラベルがかっこいい
言葉の通り、かっこいいです。選ばれし者感があります、、、笑。PS5版はロード時間もほぼなし。ファストトラベルは、画面の色が変わる原因の像を壊せばOK。
(スパイダーマン2のように革新的ではない)
デラックスパックは購入する価値なし?
1200円くらいだったと思います
衣装・繁栄の鳥は確認出来たのですが、冒険ガイドが何を指しているのかわかりませんでした。アートブックみたいな感じなのかな? と思ったのですが、確認出来ないままクリアしちゃいました。地図にアイテムが表記されるなどもなく。
オンライン接続しないと貰えないのかもしれませんが、、、もしそうならば説明すべきでしょう。
どちらにしても、不親切であることは間違いないです。
UBIsoftアカウントの登録画面がウザイ
やっぱり今回もありましたね……。オフラインにしないと、UBISOFTのメンバー登録画面が出てくるのは毎度お決まり。消すのが本当に面倒くさいので、プレイ開始前から萎えるのがUBISOFTの特徴です。
プレイするために、アカウントを作成する必要はありません。
日本語吹き替えはなし・他に気になる点など
本作は、日本語吹き替えはありません。少年ジャンプっぽいので、敵役に子安武人さんを起用して欲しかったですね、、、笑。
BGMが全く印象に残りませんでした。メトロイドヴァニア作品の神ゲーはもれなく音楽が素晴らしいので、その点は残念です。
ゲームとして目新しい要素が皆無なので、『プリンス・オブ・ペルシャ 忘却の砂』よりも作品として劣化しているんじゃ……と考える人もいるかもしれません。アクションやムービーの質が低下している、と考える人がいても不思議でない。
『プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂リメイク』とは別の作品です。発売予定日:2021年01月21日→2021年3月18日に延期→無期延期に……。その後、本作が発表・発売されました。
小ネタ・その他
どうやってここまで来たんや……と思うような場所ばかりに出現するファリバ
ファリバは、安息地ではヒントを、MAP上ではマップを売ってくれます。安息地の木では、ワクワクの木でセーブ→左にいるファリバにヒントを聞く→メインメニューからやり直せば30円の節約になります。ドケチな方法ですが……笑
ロマサガでは次元断、呪術廻戦では次元斬、本作では次元の爪。敵や爆弾を収納するような機能になっています。
馬に乗ることはなかったです。『レッド・デッド・リデンプション2』みたいな展開にならなくて良かった。
セーブは、ワクワクの木で自動的にされます。ミスったらリセット、みたいなのは無意味。
カルクスは、アーマードコア6のエアみたい。もうちょっと一緒に冒険したかった
ミミックもいます
バグがある(ややネタバレ注意)
オロド戦で、左の壁に追い詰められて大技を連発されていたら、画面から消えてしまうバグがありました。壁の外にいるのでダメージは受けないものの、オロドは延々と技を繰り出してくるので、リセットしました(直前からやり直せるし、ムービースキップも出来る)。
おまけ:メトロイドヴァニアおすすめランキング
1位:Bloodstained: Ritual of the Night
2位:エンダーリリーズ
3位:アフターイメージ
ジャンプっぽい演出が好きならば
クリア後・クリア時間
クリア時間は22時間。結構頑張ってMAPを埋めたつもりでしたが、72%でした。
壁画(預言)の収集もイマイチ。金策になる&アミュレットの枠も増えるのでおすすめ。
また、ラスボス戦後は、覚醒スキン、10000円くらいGETしてました。強くてニューゲームはなし。探索を続けることが出来ます。
攻略情報
おすすめアミュレット
虚空の刃+2。斬撃波を飛ばします。ボス戦で大助かりですが、+2にしないと使い勝手が悪い。入手は後半。庭の辺りだったような……
ウルスラグナの力+2……アスラの神技の威力が大きく上がる。バトルでは、アスラの神技をどのように叩き込むかを考えていました。狼の預言+2(ダメージ受けるとアスラ増加)と相性抜群。
アスラの神技のおすすめは、レベル3のラシュヌの審判(かっこいい・メノライアスを倒すと貰える)・レベル1~2はお好みで良いと思います。僕はウルスラグナの強打を結局最後まで使っていました。
祝福……HPが上がります。序盤は特に助けられました。後半は要らないかも。
剣の舞……コンボ4回目が使えます。ボス戦はコンボが決まらないのでビミョーかも。
流水の舞……攻撃回避するとダメージが入るので、僕は多用してました。後半は、受け流しを完全にあきらめてましたね(ボス戦は受け流しそのものが厳しい)。
王家の四星……空中近接攻撃アップ。
クリアまでの通し動画
知の神殿のパズル
面白い謎解きでした
建築家マルヤムの宝
像の間を矢で撃ってもなぜか反応せず……。バグなのか見落としなのか……
石碑にも建築家マルヤムの名前が。こういう作り込みは◎
古都のエレベーター:隠しフロアのイカれた罠部屋(怒)
これ初見でクリア出来た人いるんでしょうか……。クレイジーですよこれは。
隠しフロアに入るためには、クセルクセスコイン3枚を失われた鍵に交換しましょう。
ラストの右から2番目の歯車で一度失敗して、マジで発狂しました笑。基本的には、中央に分身を置いておくのが良いと思います。最後のパターンに入ったら、右から2番目でフィニッシュすると気持ち良かったですね。
この罠部屋をクリアしないとこのゲームをクリアしたことにはならない! と何故か思ってしまったので、、、なんとかやり遂げました。
★応援しております★
ちなみに報酬は、ライラックの衣装。……ふざけんな!!!!!!(怒)
ネタバレ
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複数の次元が入り混じっているカーフ山。別次元のサルゴンが7人くらいいたり、さっき来たばかりのサルゴンと対称的に30年も山にいるキャラがいたり……。シムルグは時を操る神なので、それが原因だと思われる。
アナヒータと王子がいる場所に追いつくと、ヴァラムも登場。自分に任せろという言葉に従うと、ヴァラムは王子を殺害してしまう。
サルゴンもボコられて突き落とされるが、なんとか生存。地下で、老人とネイトと出会う。ネイトは、ヴァラムではなくサルゴンを信じてくれる。
仲間に、サルゴンが王子を殺したと吹き込むヴァラム。
老人の導きにより、天の守護者に力を借りて過去に戻るため、東西南北で星座に矢を撃つサルゴン。
その過程で、アナヒータは女王の命令で王子を誘拐したことを知る(アナヒータは協力すると言ってくれるけど、サルゴンは信じられんとのことで拒絶)。アナヒータとお別れし、メノライアスとバトル。メノライアスはヴァラムこそが王に相応しいと考えている。また、オロドともバトルに(戦闘狂なので拳で語るみたいな)。
天の守護者の力を借りて過去に戻ることに成功。サルゴンは王子が殺される寸前で助けるが、今度はアナヒータが犠牲になる。ヴァラムと相見えると、ヴァラムの過去をサルゴンは知ることに。
ヴァラムの父親であるダレイオス王は、トミュリス女王(ゲーム最序盤に出てきた)によって殺害されていた。
ヴァラムは王子なのに、トミュリス女王に従っていた理由は描写がないので謎。力を蓄えて復讐するため?
ヴァラムはシムルグの心臓を手に入れて、ダレイオス王の宮殿にて自ら神になろうとしていると王子から聞く。
女王はペルシャの民を苦しませている悪政の事実もあり、ヴァラムが王に相応しいと考えるメノライアスみたいなキャラもいる。が、やはりゔぁラムを止めないといけない、という考えに至る。
ダレイオス王の宮殿に行くために、沈黙の塔にある鍵を探す→ゾンビ化したダレイオス王とバトルに。鍵をGETして、ヴァラムを追う。
宮殿前には、子供のヴァラムがいる。自分を見失った大人の僕を止めてくれ、とのこと。いざ、神託の間へ。
シムルグの羽を持ったサルゴンに力を寄越せと言ってくるが、もちろん拒否。シムルグの心臓と合体したヴァラムは、創造神を名乗る。自らが理想とする世界を創るために、全てを破壊する定番のラスボスに。
ヴァラムが全てを滅ぼした世界線を知り、落ち込むサルゴン。倒せない……とイジイジしていたら、シムルグ&過去のサルゴンたちが力を与えてくれて復活。
何度も何度も時を戻されるが、あきらめずに挑むサルゴン。激戦の末、ヴァラムを撃破!
シムルグの心臓を使い、この次元と共に去ったヴァラム。山も呼応するように、シムルグも解放される。説明がなくムービーだけなので、他の解釈があるかも。
その後、サルゴンは女王に謁見。大半が死んだと怒り、30年前に王様が殺された事実を周囲に漏らし、サルゴンは宮殿を去る。女王はあたふた(その後、失脚すると予想される)。王子も愛想をつかす。
佇むサルゴンの隣に鳥が……水面にはなんとアルカラのじいさんが映っていた。エンドロールへ。
老人の正体
サルゴンは新たな旅へ。子供のヴァナムはネイトが面倒を見てくれるそう。おしまい。
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まとめ
目新しい要素はなかったですが、面白かったですね。
- 少年ジャンプのような演出が好き
- メトロイドヴァニアが好き
この2点を許容出来る方にはおすすめ出来ると思います。アフターイメージをクリアしているとなお良し。
また、難易度の調節が出来ますし、難しいギミックはスルー出来るなど、初心者向けでもあります。本作が物足りない方は、ぜひ『アフターイメージ』をぜひプレイして(苦しんで)ほしいです……笑
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