【龍が如く８外伝】クリアした感想・評価（ネタバレ注意!!）

2025年2月21日に発売したPS5 / PS4 / Xbox Series X|S One / Windows / Steamソフト『龍が如く８外伝 Pirates in Hawaii』をクリアした感想・評価・ストーリーの要約などを綴っています。光によってはネタバレ注意です。

龍が如く８外伝　Pirates in Hawaii　とは

祝・真島吾朗還暦記念作品　/　まだまだ人生は、続くでぇ

▽かつて最凶の極道と恐れられた真島吾朗が、失った記憶と財宝を求め大海原を巡る
ミレニアムタワーでの桐生との共闘から半年。真島吾朗は難破した船の残骸と共に、独り寂れた孤島の砂浜に打ち上げられていた。自分の名前すら思い出せない真島は、失った記憶の手がかりを求めて、命を救ってくれた島の少年・ノアとともに広大な海へと旅立つ。
しかし、そこは伝説の財宝を巡って悪党どもがにらみ合う、一触即発の世界だった――

公式サイト：https://ryu-ga-gotoku.com/pirate/

ジャンル：ドラマティックRPG

プレイ人数：１人

CERO：D

クリアした感想・評価

ストーリーとキャラは弱いが、真島の兄さんの魅力が全開！

かつて最凶の極道と恐れられた真島吾朗が失った記憶と財宝を求め大海原を巡るミレニアムタワーでの桐生との共闘から半年。
真島吾朗は難破した船の残骸と共に、独り寂れた孤島の砂浜に打ち上げられていた。自分の名前すら思い出せない真島は、失った記憶の手がかりを求めて、命を救ってくれた島の少年・ノアとともに広大な海へと旅立つ。
しかし、そこは伝説の財宝を巡って悪党どもがにらみ合う、一触即発の世界だった――

本作をクリアした感想が、そのままこの項のタイトル「ストーリーとキャラは弱いが、真島の兄さんの魅力が全開の作品」になります。

 

今までの龍が如くシリーズの中でも、１、２を争うほどストーリーとキャラが薄い印象です……（個人の意見です）。

例えば、伝説の財宝を巡って駆け引きがあり、続きが気になるムービー演出もあります。しかし、シリーズ作品と比較すると内容は浅め。５章で終わります。手に汗握るような展開はなく、「まあ、そうなるやろな」とシリーズ経験者の大半は感じるでしょう。

『龍が如く０』のようなカラの一坪を巡るような謎めいた展開は、本作にはないです。ストーリーを楽しむ作品ではないですね。

 

隠し宝箱がある場所も、釣りも、ワイヤーアクションで

探索は、新たに島やマッドアトランティスという海賊のたまり場があります。体験版で遊べる場所です。

ハワイの探索は、『８』とほぼほぼ同じ。道端でアイテムを拾わせる構成はそのままに、ワイヤーアクション（バイオハザードのエイダのフックショットみたいな）で、登れる場所が増えました。

◯回バトルをする、◯人の人に話しかけるなど、ゲーム内の細かい目標を達成することで名声獲得する流れもシリーズおなじみ。

『７外伝』同様、こういった新しいフィールドを用意するのはさすが。スゴイ部分だと感じる

 

動物王国を築くことが出来たり

（どの動物でも愛護するわけではない）

 

カジノでイカサマしたり

 

『８』と同じ流れでリボルバーの２階使わせてもらお！　と思ったものの……↑↑。普段クレイジーだからこそ、一般人に対して良識があるのも◎。

 

真島の兄さんの相棒と言えば、冴島さん。もちろん登場します。個人的に気付いたのは、春日や桐生さんのように、真島の兄さんは説教が少ないんですよね。『ジャッジアイズ』もそうですが、後半は説教臭くなるのが僕は嫌いなので、その点は◎でした。

色々とツッコミどころはあるストーリーでしたが、でもまあこれで良いんじゃない？　と思えるような真島さんの魅力が溢れている作品だったと考えています。

バトルも、らしさ全開のアクション

▽2つのスタイルで戦う進化したバトルアクション
真島らしいスピード感のある「狂犬」スタイルに加え、カトラスなどの多彩な海賊道具を使いこなす「パイレーツ」スタイルが新たに登場！
状況や好みに合わせて2つのスタイルを使いこなし、敵を蹴散らせ！

バトルも同様に、真島の兄さんらしさが全開です！　桐生さんと比較すると一撃のパワーに劣りますが、より素早く立ち回れるので操作していて楽しい。

能力強化により、最大５人に分身も可能。また、ジャンプ力が半端なかったり、らしさが随所に出ている。

 

あとは、無双系が本作には入ってますね。大勢の海賊をバッタバッタとなぎ倒します。「パイレーツ」スタイルのカトラスの範囲攻撃がメインでしょうか。爽快感もあります。

バカゲーと言って良いかはわかりませんが、おバカな演出もらしさがあるため、バトルは総じて好印象でした。面白かったです。

他にも、パイレーツ・オブ・カリビアンで見たようなロープや配管の上でのバトルも。落ちたら負けなので、こういった工夫も面白いなあ、と。

 

装備は、指輪オンリー。１０個まで装着可能。

 

ただ、『８』と同じ舞台のハワイでのエンカウントは、もうダルいだけでした（僕は完全に飽きてる）。もう一つの舞台：マッドランティスも、狭い通路で確実にエンカウントしてくるのでストレスでしたね。エンカウント回避が出来なかった点は不満でした。

ゲームオーバーにも結構なりました。バトルはスタンダードだと結構難しい印象。ゲームオーバーになった時のリアクションや演出に工夫がないのは残念ポイント。もったいない。

海賊バトルがつまらない理由

▽海賊船「ゴロー丸」で大海原を冒険
仲間を集めて海賊船をカスタマイズ。最強の海賊団を作り、大海原に繰り出そう！
敵の海賊船に見つかると、大砲を使った船同士のバトルが勃発。
ダメージを与えて敵船に近づき、船に直接乗り込んで敵船長を打ち倒せ！
強敵を倒し、宝島を見つけ、財宝を手に入れよう。

新要素：海賊バトル（海戦）ですが、グラフィックも美しく、最初は面白いと思います。船のカスタマイズも自由で、船員も自由に編成できます。が、個人的にはすぐ飽きました……。その理由を書いていきます。

 

まず、探索に作業感があります。

自由に移動できる海域（フィールド）は５つあるものの、移動範囲はほぼ同じで、同じようなルートの繰り返しなんですよね。海なんで仕方ないかもしれないんですが、進む道や島に至る構成がほぼほぼ同じ。上陸した島で行う宝探しも、同じような敵やルートばっかり。ゲームとしての奥行きが全くありません……。

HPを減らして止まった船に乗り込み、船上でバトルに。『７外伝』の闘技場のような感じ。

難易度があまりにヌルいのも悲しかったです。機銃＋左右のバズーカなどで攻撃可能で、冷凍団や火炎放射などあるのですが、、、敵船に応じて使い分けなければ勝てない、みたいなことはなく。なんとなーくやってれば勝てます。

船員の士気など、いろいろなパラメータがあるのですが、どれも必要性をあまり感じず。船員の編成も可能ですが、恩恵を感じることはほぼなかった。

 

何より、この海賊バトルを、メインストーリーにもっと組み込んでほしかった。

ストーリー進行上、絶対に必要な海戦バトルの数があまりにも少なすぎるんです。ここまで作ったのに、最小３～４戦くらいでクリア出来ちゃうのは悲しいなあ、と。シリーズおなじみの裏ボス：亜門海賊団まで辿り着くには、相当数の海賊バトルをこなさねばなりません。。

 

カスタマイズは楽しく、ムービーにも反映される。後半のシリアスな展開とのギャップが面白い

酷評しましたが、船のカスタマイズは面白いの一言。かっこよくもかわいくも面白くも出来ます。ストーリー終盤のボス戦に限り面白かったです。

相対的には、『スカル・アンド・ボーンズ』や『アサシンクリードオデッセイ』の海戦よりは面白かったと思います。海戦って、そもそも面白くなりづらいジャンルなのかも……？　とうすうす感じています。

ドラゴンカートinハワイ　が超面白い。マリカーそのもの

サブクエスト：ドラゴンカートが面白かったです！　例えるならば、スーファミでやったマリカーの操作性そのもの（最近ニンテンドーミュージアムに行ってプレイしたので間違いない）。余計なアイテムや武器もなく、ハワイの街並みを楽しめるコースやオリジナルのコースもありました。スターロードっぽいコースも◎。

また、サブストーリーがいくつか展開するので、トロコンを目指す人にも必須になっています。

時代～海賊とコンプライアンス～がものすごく面白かった

クリーンな組織を目指して行われるコンプライアンス教習のサブクエスト。船も職場も見通しを良くし、一人ひとりに優しい海賊団を、という趣旨で始まるのですが、、、これも本当に面白かったです。

「野郎ども！」という発言がパワハラになる可能性があり。「今夜は宴だ！」と言えば、参加したくない船員を強制することになってコンプライアンス違反になるとかならないとか。難しすぎる。

社会人経験がない僕にとって、本当に難しく、考えさせられる問題ばかりでした。海賊だけでなく、ヤクザ、チンピラ、半グレなど、色々なコンプライアンス問題を作ってほしい。

 

船内のトイレのノックは何回叩くべきか？　という問いに対して。そんなところにまでコンプライアンスを持ち出されるくらいなら、もう漏らすわ！！　と真島の兄さんらしさ溢れる答え。

憧れのミナト区系女子　は激サム。気持ち悪い

『７外伝』の生キャバクラ、『８』のマッチングアプリと続いて、ミナト区系女子という実写のサブクエストがありました。

ロバートの秋山さん演じるマサルが、５人のミナト区系女子との合コンを夢見て、本業に集中できないので、その悩みを解消してあげよう！　みたいな展開です。

ブログに下ネタを書いている僕が言うのもあれですが、、、見るに耐えない下品な内容でした。ゲームの要素は皆無で、映像をただただ見せられる謎の内容。今までプレイしたゲームの中で最低最悪レベルでサムかったです。純粋に、気持ち悪い。＊個人の意見です

『７』『７外伝』『８』とプレイしている奥さんには、このサブクエストはプレイしない方が良いよ、と伝えました。

チュートリアルが過去No.1かも

本作で特筆したい部分は、チュートリアルの部分です。超ユーザーフレンドリーで驚きました。波の揺れをOFFに出来たり、UIを非表示に出来たり、一人称視点と三人称視点を切り替えられたり……システム面に関して、SEGAは本当に先進的だと感じます。

 

そして、チュートリアルがわかりやすく、ダルくない。僕は基本的にチュートリアルはスキップしますし、強制的にやらされる場合は「めんどくせ～な～」とボヤきます。評価すべき点かはわかりませんが、個人的に感銘を受けたので言及しました。

 

ちぃかわ　ならぬ　ちぃねこ。僕からすると、流行にも敏感なので、時勢を学べる点も本作の魅力の一つでした。AIの活用にも積極的だと思われますし、今後リリースするソフトも楽しみ。

ゴローがかわいい

リッチ島でノアに拾われた愛くるしい子猫……？

どこかの船から逃げ出したところをリッチ島でノアに拾われ、以来ノアの後ろをずっとくっついてまわっている子猫。
真島やマサルからは「どう見ても虎」と言われている。

真島の兄さんにずっとついてきてくれるかわいい子猫です。とにかくかわいい。登場時に、「FF9のマディーンみたいに進化するんかな？」と邪推しちゃいましたが笑、そんなことはなく。

小野ミチオ　などのキャラより、ゴローをぬいぐるみ化したら売れると思います。『如くシリーズ』はとうとうマスコットキャラクターを手に入れた！　と勝手に思ってます

 

１万ドル！

かわいい。

『８』と『７外伝』をプレイした方が良いかも

シリーズ作品をプレイしなくても、ストーリー面で特に問題はないと思います。が、キャラを取り巻くつながりは、理解した方が断然楽しめると考えています。ゲーム的にも、『８』も『７外伝』もおすすめ。www.momotoyuin.com

その他・小ネタ・不満点など

SSRは訳のわからないポエムの演出が◎。ポエム一覧をまとめたい。

スジモンをやりたかった。でも、ジョブもなければ召喚士も登場しないので仕方ない

 

僕が一番好きなキャラ：山井は出てこず。

 

『龍が如く０』を少しだけでも振り返ってほしかった……と思ったものの、還暦の真島の兄さんが２０代の頃をそんなに思い出すか？　と考えたら答えは出てますよね。そういった点で、『如く７外伝』のエンディングノートはかなり好きでした。

 

記念撮影をすると、デフォルトの服に戻る。メインストーリーのムービー動画にはコスチュームが適用されるけど、こういった画像は適用されないんやな、と学びました。

 

料理がポケモンSVみたい

シリーズおなじみのキャラもちらほら登場。ジャッジアイズの海藤さんや杉浦は予想通り。キムタク（八神）は出演せず。

 

動物王国の外に敵が集まりすぎ

 

レーザートラップを入れるなら、ギリギリのタイミングで飛び込むようなムービーが欲しいところ。春日の髪が焼けるようなムービーを入れて欲しかった。……と『８』のレビューに書いていたのですが、本作も全く同じことを感じました。残念。

www.momotoyuin.com

ファーストサマーウイカさんの演技が凄まじい

『７外伝』の赤目役では、個人的には嫌悪感がありました。

が、本作のノアの声優としての演技は素晴らしい（断言）。「船長！」と呼ぶ声で、あれ？　赤目の人かも？　と気付いたのがきっかけ。エンドロールで流れるキャスト名に、ファーストサマーウイカさんの名前があって、驚きました。

『７外伝』と本作での活躍しか存じ上げませんが、子どもの声優としての演技は凄まじいレベルにあると感じています。それこそ、ディズニーなどのアニメで少年役としてオファーが今後来るのではないでしょうか。

クリア時間・クリア後

本編クリアが１４時間ほど。クリア後は、特になし。クリア後モードで探索しましょう！

攻略情報

金策

ポーカーのイカサマアイテムを入手→マッドアトランティスのホテルでポーカー→スイス時計に換金　これが最も効率が良かった気がしています。

また、サブクエストを進めるのもおすすめ。シンプルに宝が集まって、お金も名声も集まります。

フォトスポット

デビルフラッグのサイドクエスト

お宝の場所

フックショットの場所を見つけるのがものすごく難しかった。追記します

ネタバレ・要約

↓

↓

↓

エンディングまでざっくり

記憶を亡くした真島の兄さん。漂流先の島で少年：ノアに助けられ、外の世界へ出たいという夢を聞く。元海賊のノアの親父を説得し、仲間を集め宝探しへ……というのが大まかな流れ。

 

賞金首にされてしまった真島の兄さんは、海賊のたまり場：マッドアトランティスのパイレーツコロシアムに出場。勝利することで名を上げていく。マッドアトランティスの支配者や幹部にも目をつけられる。

 

一方、パレカナのブライス亡きネレ島では、真島の兄さんの元手下のヤクザ：志垣と、パレカナのロドリゲスと手を組んで財宝を探していた（財宝の在処を知っていたのは、ニューヨークの金貸し）。ハワイに真島の兄さんを迎えに来た冴島大河も合流し、意見が食い違いながらも、最終的には全員で手を組むことに。

仲間の船員が昔裏切ったとか、そういった小話が入ります。わだかまりが消え、一致団結。

 

巨大イカを倒し、真島の兄さんは記憶を取り戻す。お宝を見つけたものの、ノアの姉：モアナがマッドランティスの幹部：レイモンドに拉致られる。

財宝と引き換えにモアナの救助することを決めた真島の兄さんだが、志垣は反対。志垣をボコる→志垣はノアを殺そうとしたところ、父が阻止→病院へ搬送。志垣は目が覚めて協力し直すことに。

 

（拷問中に、失明させられた『０』の想起が入る）

真島の兄さんは、一人で財宝を持ってレイモンド・ローの下へ。宝を奪われて拷問されるが、冴島大河さんたちに助けられる。

レイモンドを倒しておしまい。

 

春日一番に対して、ハワイの思い出話をしていた（本作の内容）、というエンディング。

 

エンドロール後、真島の兄さんがハワイへ向かった理由が、桐生一馬を助けるために不老不死の薬を探していたからだとわかる。桐生さんの病室へ入ったところでおしまい。

↑

↑

↑

まとめ

真面目にバカゲーを作り、真島の兄さんらしさ全開で突っ走り、それがユーザーに伝わった素晴らしい作品だったと思います。真島吾朗還暦記念作品　としては最高でしょう。

また、総合的にゲーム作りの技術力の高さを改めて感じました。人によっては、龍が如く最高傑作と評する方がいても不思議ではないです。発売日をモンハンとずらしてくれたのも最高の判断だったと思います。

ただ、良くも悪くも外伝作品であるのは間違いないかと。ドラゴンカートとコンプライアンスは最高に楽しかったです。『龍が如く９』へ上手につながっていけるのではないでしょうか。今後も楽しみにしております★

シリーズ作品の関連記事

【龍が如く８】クリアした感想・評価（ネタバレ超注意!!・長文）

【2024年9月20日　龍が如く8 外伝パイレーツ イン ハワイが発売決定！　など追記・更新】 2024年1月26日に発売したPS5 / PS4 / Xbox Series X|S One / Windows / Steamソフト『龍が如く...

www.momotoyuin.com

2024.03.08

【龍が如く7外伝】クリアした感想・評価（ネタバレ注意!!）

【2025年1月20日　PSPlusのゲームカタログに追加！　など追記・更新】 2023年11月9日に発売したPS5、PS4、XBOX Series X/S、Steamソフト『龍が如く7外伝 名を消した男』をクリアした感想・評価などを綴って...

www.momotoyuin.com

2024.02.01

【ロストジャッジメント】クリアした感想・評価～SEGAの本気作だが……

【2024年5月8日　追記・更新】 2021年9月24日にPS4・PS5・Xbox One・Xbox Series X|S で発売された『LOST JUDGMENT：裁かれざる記憶』。木村拓哉さんを操作して遊ぶことが出来るゲームで、通称：キ...

www.momotoyuin.com

2024.05.08

関連記事

www.momotoyuin.com