【2025年3月4日 ストーリーのネタバレなど追記・更新】
2025年2月28日に発売したPlayStation®5 / Xbox Series X|S / Steam®ソフト『モンスターハンターワイルズ』をクリアした感想・評価・ストーリーの要約などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。
モンスタハンターワイルズ とは
驚天動地の、狩りがくる。
刻一刻とダイナミックにその姿を変貌させるフィールド。
モンスターが群れて争う過酷な環境と、生命が溢れる豊かな環境という二面性をもつ世界で繰り広げられる、少年ナタと”白の孤影”を巡る、人と自然の物語。
あなたは、強大なモンスターの狩猟を生業とするハンターとして狩猟で得た素材から、
より強い武器や防具を作りながら、その世界と人々との関わりを解き明かしていくこととなる。
進化したハンティングアクションと、途切れることのない没入感を追求した究極の狩猟体験が待っている。
公式サイト:https://www.monsterhunter.com/wilds/ja-jp
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1人(オンライン1人~4人)
CERO:D
クリアした感想・評価
ストーリーは充実して面白いが……
少年ナタと”白の孤影”を巡る、 人と自然の物語。
数年前、ギルドが調査したことのない未踏の領域「禁足地」との境界で、一人の少年「ナタ」が保護された。 謎のモンスターの襲撃から単身逃げ延びた彼の言葉を手掛かりに、ギルドは調査隊を結成。 「白の孤影」と呼ばれるモンスターの調査と、襲撃された守人一族の救助を任命されたハンター達「調査隊」の旅がいま、始まる。
遭難した少年ナタを故郷へ送り届ける + 「白の孤影」と呼ばれるモンスターの調査 = 世界の謎に迫る
本作のストーリーを要約するとこんな感じ↑↑。
砂漠、密林、油地帯、氷山など、おなじみのステージを探索し、その里の人の平穏を取り戻す→手がかりを得ていきます。構成だけ書くと定番なのですが、グラフィック・ムービー・カメラワークなどの演出すべてが最先端の一級品。表現として深く印象に残ります。すげえ……と何回思ったことか。

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上から、上司のアルマ・鍛冶屋のジュマ・謎の少年:ナタ。登場キャラを少数精鋭にして、没入感を深めている(と思われる)。
ゲームスタート時のムービーはきっかけであり、最終的には世界の謎に迫っていく……深みを知る頃には、(僕のように)本作の世界観を整理したくなるのではないでしょうか。また、ムービーゲーと呼ぶほどムービーばかりでもないと思います。
ただ、スタッフロールが流れるChapter4までは面白かったのですが、それ以降はストーリーはさっぱり。作業感が多く、飽きてしまいました。
また、ネタバレの項で後述しましたが、『ホライゾンゼロドーン』にそっくり。途中までは面白かったんやけどなあ……というのが、僕個人の感想になります。
1回のバトルが濃密。難易度は高そうだが、そうでもない
究極のハンティングアクション
ハンターが扱う武器種はシリーズでおなじみの全14武器種が登場。大剣・太刀・片手剣・双剣・ハンマー・狩猟笛・ランス・ガンランス・スラッシュアックス・チャージアックス・操虫棍・ライトボウガン・ヘビィボウガン・弓
各武器種に新アクションが追加されるほか、進化したハンティングアクションにより、狩猟体験はさらなる広がりを見せる。
巨大なモンスターを、4人で攻撃しながら追い詰める……これが本作のハンティングです。モンスターには行動パターンがあり、回避なり防御なりしながら削っていくのが基本ですね。討伐までに5分~はかかるため、プレーヤーも立ち回りが上達し、結果的に達成感を得られるような構成になっています。
また、14種の武器すべてに固有アクションや特性があり、本当に幅広いプレイが可能……なのでしょう(僕みたいな人間は効率を最優先にするため、こうすればOKみたいな攻略法になるため)。ちなみに、大剣or太刀・弓でプレイしています。

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大剣を持つと移動速度も遅くなるため、どうしても回避が難しくなる。そんな時は、チョコボみたいな移動速度が速いモンスター:セクレトを呼んで体制を立て直したり。臨機応変に立ち回れると面白くて仕方がなくなる
強いて言えば、『エルデンリング』のドラゴンを複数人で倒す……これが僕が知る他作品で例えるならば最も近い気がします。DLCのラダーンを倒した時のNPCとの協力プレイを思い出しました。ただ、ラダーンみたいに一撃でHPを8割も削ってくるボスはいないので笑、クリアするだけならば本作は難しい部類には入らないと考えてます。

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基本的に、どのバトルでも環境を利用出来る。この場合は、瓦礫をモンスターに落とすというもの。ある程度ダメージを与えると、ダウンを取れたり、モンスターが一時退却したり、行動が苛烈になったりします。

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環境を利用しないとゲームオーバーになるパターンも。氷塊を落として、シン・ダハドのかがやくいきをガードしましょう。
武器を変えたり、近距離と遠距離を切り替えたり、味方の補助や回復に回ったり、傷口や弱点を集中モードで攻撃しまくったり……立ち回りを変えるだけで、ゲームへの評価がガラッと変わりそうな気さえします。そういった点が、世界的人気のあるシリーズ所以なのかもしれませんね。
探索の二面性がスゴイ

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変貌するフィールド
ダイナミックにその姿を変貌させる広大なフィールドは、 飢えた肉食モンスターが群れて争う過酷な「荒廃期」と、「異常気象」を経て迎える、豊かな生命が溢れる「豊穣期」という 二面性を持っており、ひとところにいたとしても、 時によって全く異なる表情を見せる。フィールドによっても、それぞれの環境で見せる姿は異なり、 異常気象が発生すると、その生態系の頂点を司る強大なモンスターまでもが姿を現す。 変貌するフィールドと、その中での人々や生物たちの在り方の変化には、 様々な驚きや発見がある。
探索のフィールドですが、体感的に最も近いのは『FF7リバース』でしょうか。オープンワールドゲームではありませんが、密度はハンパないです。
何より、同じフィールドのようで、全く異なる表情を見せてくれる……それが本作の探索です。

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画像上が「荒廃期(暗い雰囲気)」の密林、画像下が「豊穣期(明るい雰囲気)」の密林。地図表記は同じでも、プレイすると全く別。むしろ変化しすぎて感銘を受けてしまう。
「荒廃期」は警戒しながら探索をしてましたが、「豊穣期」は楽しくワクワクしながら探索しちゃいます。同じフィールドだからこそ、そのあまりの変化に驚かされました。使い回すというレベルではなく、別次元に違う表情を見せてくれるんです。これがスゴイ。

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マップは地区が番号別に振り分けられ、各種アイテムもMAPに表示される
あとは、場所をセットすれば、その場所まで自動で移動出来るのも新しい。『ウォッチドッグスレギオン』で目的地まで車の自動運転をする機能があったな~と思い出しました。
また、その辺にいる虫や動植物なども図鑑に残るので、生態系の調査も相当にやり込み甲斐があるでしょう。ゲーマーでなくても、昆虫学者や植物学者の方もハマってしまいそう(なイメージ)。好奇心を刺激し、その好奇心をあたゆる方面で導いてくれるため、子どもにもおすすめですね……!!
「食」がゲーム史上最高レベルで美味しそう
#モンスターハンターワイルズ
個人的に、ゲーム史上最高の食事シーン(ややネタバレ注意)・配膳の人に「ありがとう」
・肉の断面とジュース
・温玉のぷるるん具合
・肉に肉を重ねる意外性
・食べた後のアルマやアイルーの表情
・このムービーが挿入される展開感銘を受けました。。ブログ記事用 pic.twitter.com/QKnPUys5Jr
— 桃途ゆういん@ブロガー8年目 (@momotoyuin) March 2, 2025
食にこだわった結果がこれか……とイジられた『FF15』のおにぎりを思い出しましたが、、、「いやマジですごいなこれ」と感銘を受けたのが本作の食事シーンです。

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本当に、本当に美味しそう。カプコンは食のドキュメンタリー番組を制作しても大成功しそう。
ただ、これは護竜との比較・対比の意味もあるような気がします。……面白いなあ……。
ソロプレイはつまらないと思ってた→超楽しい!!

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ソロプレイでも、NPCが協力してくれる。ノンストレスでプレイ可能
一番言及したいのは、普段オンラインをプレイしない方でも楽めます!! ってこと。
現に、僕はオンラインマルチプレイをほぼしません。しかし、最先端のゲーム体験をしたくて本作を購入しました。その結果、めちゃくちゃハマっております。
ゲームの流れとしては、
- ストーリー上で討伐が必要な大型モンスターを倒す
- 皮や牙などの素材を入手して、武器や防具を作って強化
- 探索範囲が増える
- 1に戻る

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装備の強化がわからない場合でも、おすすめされたものを強化すればOK。素材が足りなくなれば、狩りに行けばOK。シンプルです。
流れはシンプルですが、グラフィックやムービーなどの演出面が圧倒的なので、没入感がハンパないんです。オンラインとかオフラインとかそういう話ではなく、ゲーム作品として史上最高峰の仕上がりです。
また、オンラインで人と関わるのは主に1の部分だけ。別に挨拶する必要もなく、誰かに気を遣う必要もなし(やりたい人はもちろん色々出来る)。誰かと仲良くしながら楽しみたい場合は、掲示板やTwitterなどを見れば良いのかな?

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同じロビーに変な奴らが集まった結果↑↑(でも誰もコミュニケーションは取ってない)

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ソロオンライン→真の意味で一人でプレイすることも可能
自分は何もせず、上級ユーザーにモンスターを倒してもらうようなプレイも可能です(ロビー選びを上手くする必要あり。おすすめロビーを選ぶと、同様のハンターランク帯の人が多い気がする)。
友達がいなくても、ぼっちの方でも、オンラインを毛嫌いする人でも、楽しめると思います。
気になる点は操作のみ!(慣れる必要あり)

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持ち運べるアイテムには限りがあるため、素材などはこまめにBOXに送った方が良い。
超ユーザーフレンドリーとは言え、、、操作がやや難しいのは事実です。特に、アイテム周りですね。本作最大の難点と考えてます。
狩猟と捕獲(捕獲ネットが必要)の違いがわからなかったり、簡易キャンプって何?→「簡易キャンプ 建て方」って調べたり、釣りのルアーを変えるのも一苦労……。バトル中の回復や状態異常も多いので、回復したいのに回復アイテムを選択出来ない→もたもたしてる間にやられてしまう人も多いのではないでしょうか。
原因は、L1とL2で全く別の操作になることでしょう。L1は選択に使用しますが、L2は照準や集中モードなどターゲティングに使うイメージ。この分別がついてからは、一気に操作に慣れた気がします。
まあ、出来ることが多過ぎるので、それほどのデメリットとは言えません。頑張って慣れましょう。
小ネタ・その他

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蜘蛛恐怖症対策モード というオプションが新たに追加。制作の方が熱意のあまりに実物の蜘蛛を見すぎて恐怖症になったのかな?

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軽い気持ちでクエストを進めてアジャラカン2体とのバトルに。全然勝てなくて、クエスト前からやり直そうと思ってリセット→アジャラカンと対峙したところから再スタート。ひぃひぃ言いながら逃げ回っていると、1体を分断してくれたので、ギリギリ倒すことが出来ました。こういう場合は、さっさと3回倒れてゲームオーバーになった方が良いのかもしれませんね。

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釣りはフツーだが、魚は立派で美しい

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素材の再利用・交換なども面白い部分。

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『呪術廻戦』で流行った凡夫がここにも
クリア時間・クリア後
スタッフロールが流れるまでをクリアと定義しているので、先に記事を書きました。Chapter3のクリアが22時間ほど(その後も続きます)。Chapter6クリアは35時間ほどかかりました。
クリア後は、支援船を利用できたり、豊穣期となったフィールドを探索、武器の強化が大幅に可能になるなど。また追記します。面白すぎる~~~!!!
ネタバレ・要約
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エンディングまで

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リュウヌ石の謎を考察

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守人の里へ行き、ナタはおじさん:タシンと再会。話を聞く。

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リュウヌとは、竜乳(リュウニュウ)と呼ばれる無限のエネルギー。大地の背骨(これも人工的に造られた)を通じて各地へ広がっている。この仕組みを造ったのは、かつて繁栄した竜都の民。竜乳を利用しまくり、現代では不可能な科学的発展をし、そして衰退したことがわかる。
その遺産の最たるものが、護竜(ガーディアン)。白の孤影の正体だと思われる。→もうちょっと話を進めないと断言できない。追記します
護竜は、絶滅種の竜の遺伝子を利用して造り出したもので、生殖器官を持たず食事も取らない1000年前に造られた戦闘兵器のようなもの。護竜が登場する際、嵐や雷などの異常気象とリンクしていたのも、自然エネルギーと密接な竜乳の影響だと思われる。

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食事を取らないはずの護竜アルシュベルドは、1000年という時間を経て、『デトロイトビカムヒューマン』で言うところの変異体のような存在になり、他のモンスターを食い殺していた。アルシュベルドを探していたナタは、ショックを受ける。
また、エネルギー発生させる根源であり、生態系の根幹:龍灯なるものを発見する。これに寄生していた護竜ゾ・シアが、間もなく生まれてしまいそう……とのことで、主人公たちは処置に頭を悩ませる。龍灯を破壊すれば、人を含む生態系に多大な影響を与えることが予想されるし、ゾ・シアが満を持して暴れ出せば被害は甚大。

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龍灯と護竜ゾ・シアを見て、やべーどうしよう……となる一行
ナタが受け継いだペンダントには、先祖代々より受け継がれており、龍灯を打ち消す効果があることがわかる。ペンダントを使おうとするが、主人公がそれを阻止。龍灯を破壊し、ゾ・シアを倒す選択をする。これにより、世界は「荒廃期」から「豊穣期」へ移行する。

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ここでスタッフロールが流れて、豊穣期へ。
東の地域にエネルギーが溢れ、各地が異常気象に&歴戦の個体が出現。エリックの仮説によると、狂竜ウイルスに龍灯が冒され、それが竜乳を伝わり各地へ。捕食の連鎖の中で上位の個体に蓄積していったのでパワーアップしたんじゃないか、と。
護竜の特性を超えたアルシュベルドは、それらを吸収しまくったからじゃないか、と。そして、このアルシュベルドを倒しておしまい。
という、なんとも中途半端な終わり方でした。DLCが配信されるので、完結!! という明確な終わりを示している感じはしません。
ワイルズというタイトルなのに、徹底的に人工物なのか……というのも、(この段階では)ミスリードを誘ってますよね笑
かんたんに言うと、昔の人は技術を発展させまくって自滅→その結果、現代に迷惑をかけている って感じの話だと思います。『ホライゾンゼロドーン』をプレイしている方は、本作の話がしっくり来るでしょう。めちゃくちゃおもしろいと思うんですが、サイレンスみたいなキャラが出てこない点だけは不満ですね……笑
豊穣期
追記します!!
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まとめ
現在発売されているすべてのゲームで、最も最先端かつ面白いゲーム……と言っても差し支えはないでしょう。そのくらい、ストーリー・演出・バトル・ユーザーフレンドリーなシステム面などで進化を感じられます。
ゲーム性との相性はあると思いますが、、、発売日に新作ゲームをプレイ→レビューする生活を9年近く送ってきた人間の、相対的かつ客観的な意見になります。オンライン好きじゃないからやめとこ! と考えているゲーマーの方はプレイした方が良いかもしれません。
また、メインストーリーをすべてクリアしましたが、、、Chapter4までが楽しかったです。Chapter5~は、同じモンスター討伐の繰り返しとサブクエスト(おつかい)ばかり。伏線がすべて回収されることなく終わったため、DLCに期待するしかない……という、なんとも中途半端な終わり方でした。
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