2022年12月28日に発売されたMOE (モエ) 2023年 02月号の特集「第15回MOE絵本屋さん大賞2022」の概要とランキングの紹介記事になります。また、新人賞やパパママ賞の他に、歴代受賞作を紹介した記事なども。
MOE(モエ) とは
1979年に偕成社から「絵本とおはなし」として創刊され、1983年に月刊『MOE』(モエ)と改称された。その後、偕成社の完全子会社であるMOE出版が版元となり、その後再び偕成社発行に戻ったが、1992年4月号から版元は白泉社に移った。偕成社、MOE出版時代では、月刊絵本とおはなし新人賞、月刊MOE童話大賞、MOEコミック大賞という賞が存在していた。人気絵本・人気キャラクターをテーマとした巻頭特集を中心とし、その他、アート・映画・旅・ハンドメイド雑貨・スイーツなど、旬の情報のページも組まれている。また、絵本作家を支援するグランプリやイラスト・絵本スクールを開講している:Wikipediaより引用
MOE絵本屋さん大賞2022
全国の絵本屋さん3000人に聞いた2022年の絵本ランキング
第15回MOE絵本屋さん大賞2022MOEがお届けする年間絵本ランキング。全国の絵本屋さん、書店の絵本担当者の投票で 2022年におすすめしたい絵本30冊が選ばれました。受賞作家へのインタビュー、絵本屋さんたちの推薦レビューを通して、受賞作品の魅力をたっぷりとお届けします。同時発表の「新人賞」、0・1・2歳向けの絵本を対象にした新設の「ファーストブック賞」、 MOE読者のアンケートで選ばれた2022年のおすすめ絵本、広松由希子さんの「2022年 見逃せない注目絵本」にもご注目ください!
この記事では、第15回MOE絵本屋さん大賞2022の1~10位のみ紹介します。詳細は本誌を読むことを強くおすすめします。一つ一つの作品の解説、受賞作家インタビューやアトリエの様子、選んだ基準などがわかる座談会、本屋さんの紹介など多岐に渡っているからです。
1位:大ピンチずかん
もういつピンチが来ても大丈夫だ! 大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。 この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチを ときあかします。 ・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。
- 読者が選んだ2022絵本ベスト10:9位でも紹介。
- 第13回リブロ絵本大賞 受賞
- 第6回未来屋えほん大賞 受賞
2位:かみはこんなにくちゃくちゃだけど
MOE絵本屋さん大賞2020第1位を受賞した『あつかったら ぬげばいい』の姉妹編が登場! 歌手になりたいと願う女の子、自分が何に向いているかわかったおじいちゃん、朝顔の花が咲いたのを発見した女の子…。こんな時代だからこそ、日常に小さな希望を見つけたい。どこかのページに、あなたがいるかもしれません。子どもだけでなく、大人も何度も開きたくなる絵本です。
- 読者が選んだ2022絵本ベスト10:1位でも紹介。
- 第3回TSUTAYAえほん大賞 受賞
3位:さかなくん
さかなくんは、さかなですから水の中で暮らしています。小学校に行くときは、ゴムのズボンをはいて、水でいっぱいのヘルメットをかぶって、ひれにはクリームを塗って……と、ひと仕事。でもきゅっきゅと歩いて通う小学校をさかなくんは好きなのです。ただ、ひとつ、体育の時間だけはきらいでした。なぜなら、さかなくんは走るのが苦手だから……。 さかなくんの暮らす世界を魅力的に描ききった一作。私たちと同じようなごく普通の毎日だけど、どこかちがう、そんな世界をたっぷり味わえます。
4位:くみたて
分解された状態の日用品。それをミニチュアの作業員たちが、せっせと組み立てます。パーツの状態だと何か分からなかったけれど、完成するにつれて、それが何なのか分かってきます。完成した日用品は、ミニチュア世界の住人たちにどんなふうに使われるのでしょうか。「組み立て」と「見立て」で繰り広げられる、身近なものが別のものに見えてくる驚きと面白さにあふれた写真絵本です。海外でも大人気のミニチュア写真家・見立て作家 田中達也による初めての絵本。
読者が選んだ2022絵本ベスト10:4位でも紹介。
5位:ねこいる!
ねこがいるのか、いないのか。ただそれだけ! バケットやリコーダーなどの思わぬところから、ただ、ただ、ねこが現れる絵本です。シンプルな展開と言葉の繰り返しが、子どもたちの笑いのツボを刺激します! 斬新すぎるラストにも注目です。 作者は『ぱんつさん』(ポプラ社)で日本絵本賞を受賞した、たなかひかるさん。『サラリーマン山崎シゲル』(ポニーキャニオン)の著者としても知られています。 神出鬼没なねこがクセになる、著者渾身の「頭は良くならない絵本」です。
6位:ノラネコぐんだん ラーメンやさん
ノラネコたちがラーメン屋さんをのぞいています。 「ニャー、ラーメンのつくりかた おぼえたぞ」 ……いつものようにお店に忍び込み、せっせとラーメンを作っていたら、お客さんたちがやってきてしまい!? 累計200万部突破の大ヒットシリーズ第9弾!
読者が選んだ2022絵本ベスト10:2位でも紹介。
7位:ぼく
谷川俊太郎が「自死」を想い、言葉をつむぐ 「ぼくはしんだ じぶんでしんだ」 90歳を迎える詩人・谷川俊太郎が「自死」を想い、 言葉をつむいだ絵本。 新進気鋭のイラストレーター・合田里美が 美しい日常風景で彩る。
8位:ドーナツペンタくん
ペンギンのペンタくんは、移動販売のドーナツ屋さん。頭にかぶったドーナツがトレードマークです。 あげたてのドーナツが自慢のペンタくんのお店に集まってきた動物のお客さん。 「ぼくの かおの ドーナツつくってよ」とお願いされたペンタくん、さてどうしましょう? そして、ペンタくんのヒミツも明らかに…! 真夏の海水浴場でのペンタくんの奮闘をお楽しみください。 『パンどろぼう』(KADOKAWA)、『ぽめちゃん』(白泉社)などで注目の柴田ケイコさんの最新作。
9位:ひよこは にげます
「ひよこが にげます」「みんなで にげます」――おうちから元気に逃げ出したひよこたちは、好奇心いっぱい。明るいお日さまの下を走り、雨に濡れても走り続けます。家の外のひろい世界でいろいろなものに出会い、さまざまな経験をしながら、どこまでもどこまでも逃げていきます。逃げて逃げてたどり着く先は――。転がるように駆けていくひよこたちのリズムと疾走感が心地よい、シンプルで楽しい絵本です。 ベスト&ロングセラー『きんぎょが にげた』から40年、今度はひよこが逃げました! 「子どもは逃げるものだ、逃げながら成長していくものだ」という思いを込めて五味太郎がおくる、キュートで魅力あふれる一冊です。
ファーストブック賞(後述)9位でも紹介がありました!
10位:バスが来ましたよ
進行性の目の病気から全盲になった男性・山崎浩敬さんの実話を元に絵本化。 地元の小学生に助けられながら続けた、バス通勤。 「バスが来ましたよ」その声はやがて、次々と受け継がれ…。 小さなひとこと、小さな手。でも、それは多くの人の心を動かした。小さな親切の物語。
新人賞
全国の絵本屋さんが今注目している新人作家は!?
1位:くみたて
→MOE絵本屋さん大賞2022:4位で紹介
2位:タコとだいこん
【第42回講談社絵本新人賞 受賞作品!】 ある日、タコはおもいました。 「だいこん たべたい」 そこで、タコはだいこんをとりにいくことにしました。 だれにもみつからないように、くらくなってから、そおっとそおっと。 だいこんをもとめて、はるばる海からやってきたタコは、だいこんを手に入れることができるのでしょうか。 選考委員も大絶賛した、あじわい深い1冊です。
3位:おばけのかわをむいたら
子どもの「もう一回読んで!」が止まらない! ☆★☆愉快、痛快、奇々怪々!☆★☆ いろんなおばけのかわを、どんどんむくと なにがでてくる…? 第25回日本絵本賞を受賞した、『サラリーマン山崎シゲル』で人気の芸人、たなかひかるが贈る、ただただおもしろい絵本!
MOE絵本屋さん大賞2022:19位でも紹介!
4位:カッパのあさごはん
現役書店員が描いた、愉快で楽しい絵本! そりゃあ怒られても仕方がない。 忙しい朝、お母さんを怒らせてしまったカッパ兄弟の試練とは?! 二児の母である愛知県の書店員さんが、実体験を元に創作した笑劇のデビュー作。 「ご飯できたわよー」カッパの母さんは、朝からご飯のしたくで大忙し。 それなのに子ガッパ兄弟ときたら、のそのそ起きてくるなり「またご飯?」、「パンがいいよう」と文句を口にします。 普段はやさしいお母さんも、この時ばかりは大憤怒! 「そんなこというなら、自分たちでなんとかしなさーーーい! 」当然こうなってしまいますよね。 かくして兄弟は、朝ご飯の食材を求める旅に出るハメに。いつも無口なカッパの父さんも心配そう。 道中待ち受けるアクシデントの数々に、果たして彼らは任務を遂行し、無事に戻って来られるのでしょうか?
5位:よるはおやすみ
寝る前に、女の子は、お母さんから「みんなに おやすみを いってから ねましょうね」と言われました。女の子は家族だけでなく、隣に住む友だちにも「おやすみ」を言うために外へ飛び出します。大勢の友だちといっしょに、あらゆるものに「おやすみ」を言いながら、街を抜け、橋を渡り、海にもぐり、ジャングルを飛び回り、草原を駆け、ついには、おつきさまに「おやすみ」を言いに空へとびたちます。自由自在に夜の世界を駆け抜ける子どもたちを描いた作品です。 作者はっとりさちえさんは、2018年にフランスで絵本デビューをし、日本では本作が初めての出版になります。幼い頃「おやすみ」が言えなかったというはっとりさん。「おやすみ」という短い言葉には、たくさんの特別な意味がこめられているといいます。はっとりさんにとって特別な意味をもつ「おやすみ」を、天真爛漫な子どもたちがありとあらゆるものに呼びかける姿が愛おしい作品です。
その他の賞も
ファーストブック賞(0・1・2歳向け)
読者が選んだ絵本2022ベスト10
絵本売場から見た2022年(くまざわ書店・丸善ジュンク堂書店・Amazon・楽天ブックス)のトップ10
小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙、書店絵本賞
などなど、本誌には掲載しています。
歴代受賞作一覧
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コメント
新年、おめでとうございます。
ご心配くださり、ありがとうございました。
休んでいたわけは記事に書いたとおりです。
歳をとっての引っこしはたいへんでしたが、それを決めるまでにいろいろあり、
そっちのほうが精神的にはよりきつかったですが、やっと落ちつきました。
きょうからまた始めますので、これまで同様よろしくお願いします。
誠にありがとうございました。