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【ラストオブアスリメイク】クリアした感想・評価(ネタバレ注意・原作と比較)

PS4PS5Steam

【2024年9月3日 追記・更新】

2022年9月2日に発売されたPS5ソフト『The Last of Us Part I(ラストオブアスのリメイク)』をクリアした感想・評価になります。原作の『The Last of Us』の画像と比較して、違いなどを綴っています。また、未プレイの方はネタバレ超注意です。

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大卒後、就職に失敗→薬学生の彼女のヒモを経てブロガーに(15年の交際を経て結婚!)。エンタメ分野のレビュー、感謝を綴ったエッセイが好評。当時の内容を綴ったノンフィクション小説「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」が電子書籍化しました!

The Last of Us Part I とは

二人で生き抜け

200を超えるゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した『The Last of Us』のPlayStation5用フルリメイク作品。感動的なストーリーと記憶に残るキャラクターの魅力を堪能しよう。

www.playstation.com

プレイ人数:1人

ジャンル:アクション

CERO:Z(18歳以上)

クリアした感想・評価

原作と何が違うの?

ゲームプレイメカニクスの向上、操作性の改善、アクセシビリティの拡充など、全面的に刷新。エフェクトの改善や、探索、戦闘の強化により、さらなる没入感を味わおう。

プレイして二時間くらいした感想は、「ほぼリマスターやなこれ」でした。「リメイクになって変わったな~」と言うよりも、「(総合的に)変わってないな~」という印象です。グラフィックは明らかに違いますが、基本的なゲーム内容に変化はありません。

ロバートをテスと追うところ。MAP、聞き耳を立てる、石やビール瓶をぶつける攻略法などはほぼ同じ。ただ、音やグラフィックが向上しているのでバトルの楽しさはアップ。

ショットガンは、ものすごく良い。

たま~に、こういった演出が入るので目新しさはある

ムービー演出は少し追加されたものがあります。とは言え、MAPの構造やキャラのセリフはほぼ同じ。ゲームの攻略方法もほぼ変わりなし。

ファイアフライのタグや武器を入手するタイミング・場所もたぶん同じ。猟銃を入手出来るタイミングは議事堂で、飛び越える箇所も全く同じ。ナイフ小屋も。

ビルのトラップに引っ掛かって反転するところも

隠し部屋の位置も同じ

適切な例ではない気がしますが、同じリメイクでも丸々作り直した『FINAL FANTASY VII REMAKE』ではなく、原作の骨格を変えなかった『ダイパリメイク』に近いです。

ただ、個人的には最初から最後まで楽しめました。プレイしているうちに、やっぱりリマスターじゃなくてリメイク作品なんやな、と納得出来たくらい。

このように感じた最大の理由としては、ゲームの操作性よりもストーリーが好きだからかもしれません。クリアしても忘れる作品といつまでも覚えている作品ってあるんですが、ラストオブアスは明らかに後者。なので、ストーリーを違った演出で楽しめる作品には仕上がっていると言うことが出来るでしょう。

グラフィックを原作と比較

議事堂と水辺に関しては、明らかにリメイク↑↑の方が美しい。リメイクの水辺は海も川も雨もドブもスゴイ。水煙まで再現されています。

「なんかめっちゃ明るくなったな。夕陽こんなに綺麗やったっけ?」とプレイ中は思ったのですが、原作↓↓と比較してみるとやはり光が強調されていました。輝かしい未来を予感させるけど……旅立つことを選択するという、好きな演出。

ホテルでの一コマ。写真の背景用の看板ですが、原作↓↓はライトを当てているとは言え、色鮮やかで経年劣化が感じられず。

動物園の看板は、ものすごくわかりやすい。原作↓↓では経年劣化が足りない感じが確かにしますよね。

パッと見わからない。原作↓↓も素晴らしい。

東コロラド大学はリメイク↑↑がすごい。モニュメントや銅像、猿などもより鮮明に。もちろん、馬のタコも。

これらはあくまで一例ですが、比較してみると明らかにリメイクの方が没入感が増すようなグラフィックレベルだと分かります。もちろん、これはゲームの没入感を誘うものであり、作品としても面白くなったと言えるでしょう。

相変わらず、ストーリー構成は完璧(おさらい・超ネタバレ注意)

最愛の娘:サラを亡くし、運び屋稼業などをして生活をしているジョエル。仲間のテスと共に、エリーをファイアフライの元へ運ぶ仕事を請け負うことに。

旅の途中で車を調達するため、知り合いのビルを頼ることに。ビルとエリーの相性は最悪で啀み合うこと多々。車を手に入れるも、賊の攻撃で失うことに。

ファイアフライを探し求めるヘンリーとサムの兄弟に出会う。エリーと同い年のサムとエリーは仲良く遊ぶ描写も。

エリーに銃を与えることを躊躇していたジョエルだが、エリーのおかげで一命を取り留める。その後、ジョエルはエリーに銃を渡すことを決断。

ジャクソンという村に辿り着くと、なんとそこではジョエルの弟のトミーと出会う。元ファイアフライのトミーにエリーを預けようとするジョエルにエリーは反発するも、、、。その後は、二人で旅を続けることに。

ファイアフライを訪ねて大学に赴くも、そこにはおらず。賊の襲撃に遭い、ジョエルは大怪我を負ってしまう。

ジョエルの治療をしつつ食糧を求めるエリーは、デビットと出会う。共に協力しあって感染者から逃れることに成功するも……。

途中の川で流されて意識を失った二人だが、ファイアフライに助けてもらって一命を取り留める。病院で目を覚ましたジョエルは、マーリーンから手術についての説明を受ける。エリーともう会えないと知ったジョエルは病院を後にすることを忠告されるが……

……という感じでおしまい。

エリーを原作と比較(ネタバレ注意)

ビルのおかげで入手した車で移動するシーン。原作↓↓よりも全体的に明るくなっており、エリーの表情も豊かになっているように見受けられます。心なしか、リメイク↑↑では前向きに見えたり。

エリーとジョエルが本音をぶつけ合うシーン。リメイク↑↑では、悲しさよりもやや怒りが勝るような印象で、左目には涙が見えます。このシーンは一番好きな描写で、リメイクは特に良かったですね。仲間とか絆を描くには、やっぱり一度離れる描写が重要(だという価値観をより強固にした描写でもある)。

こちらも大好きなキリンと触れ合う一コマ。生い茂った草・キリン・エリー、何から何まで異なるのがわかります。リメイク↑↑では、下の施設にも草が追加されています。ジョエルの表情もリメイクの方が優しい。ブログのためとは言え、数年前↓↓に同じ箇所でスクショしてた自分に笑う。

2をプレイした印象が残っているからかもしれませんが、リメイク↑↑はエリーに内在する怒りの感情がより表現されているように感じました。

ただ、サムとライリーの兄弟と別れた後~トミーに会うまでのこの間は、「ここのエリーだけやけにグラフィックがショボいな」と明確に感じたので言及しておきます。チームワーク→ハイタッチ→やった の一連の流れが大好きなので、余計に。ここは次の展開を考えれば数秒のムービーにしても良かったと思うくらい。

キャラの死に際が心に響く(超ネタバレ・グロ注意)

原作とリメイク後で変わった部分はグラフィックと演出だと書きましたが、その影響で、人物の描写がより濃くなったと感じています。なので、結果的に死亡シーンのムービーがより鮮明になりました。

こうやって比較してみると、リメイク↑↑では画質以外にも、ジョエルの時計(サラの死後、自分の時間が止まってしまったという意図が感じられる)をより自然に強調してるのかな、と。止まったままだね、とエリーに指摘される描写も活きます。

リメイク↑↑ではほうれい線が目立ち、より深刻さが伝わるテスの一コマ。言葉に重みを感じる演出は良かったです。一方、原作↓↓では目が綺麗というか、やや乙女チックな印象を受けます。感染者に噛まれて死に際に立たされている=精神的疲弊を表現しているリメイクの方が個人的にはしっくり来ました。

リメイク↑↑原作↓↓ 初めて人を殺してしまった時のエリー。この後、「ムカムカする」と言って座り込むエリーですが、リメイクはこの時点でムカムカ感があるような。

ヘンリーは原作のスクショがなかったので、迫真の一コマを。サムを射殺した後、ジョエルを責めて自分に銃を向けます。一瞬とは言え、表情の変化も凄まじいものがありました。余談ですが、PS5はスクショが本当にしやすいです。

サラの写真も。リメイクではジョエル↑↑がカメラ目線ではなく、サラの方を向いています。細かいですが◎。

リメイク↑↑では動物(の死)もリアルでした。鹿はリアル過ぎてブログ的にNGでした(Googleから違反報告が来る可能性大)。

生きるためには仕方なかったと語るデビット。リメイク↑↑では親近感を感じるような哀愁ある表情から、よりサイコパス感が出ているような。

ジョエルがエリーの居場所を聞き出すために拷問するシーン。ハンターの「ちゃんと教えたじゃねえか!」って、ホントにその通りでしかないな、と笑。グラフィックが向上したことでポッと出のキャラにも感情移入が容易に。あくまで僕個人の倫理観としては、ここはジョエルを擁護できないですね……拷問は計画的に。

マーリーンもそう。エリーの母親と唯一繋がりがあり、エリーと共に過ごした時間的にもジョエルを理解出来るという側面が強調されています。また、ご時世もあって、ワクチンが作れるという可能性もプレイ当時よりも考えさせられましたね。

残念だったシーンも

こちらは原作↓↓の方が好きでした。雨の中で休憩する雰囲気が好き。リメイク↑↑では、この部屋で一時休戦するような雰囲気が原作よりもなかった印象を受けました。

原作↓↓ではジャック・ニコルソン(映画シャイニングの表紙そっくり)っぽかった印象が好きだったビルですが、リメイク↑↑では小太り感が増して目が細くなり、総合的により同性愛者っぽく表現したかったのかな? という印象を受けました。口が悪いビルが、パートナーの手紙を読んだ後のしんみり感なんかは顕著でした。

人肉にパンツは違和感ありあり。たぶん日本版だけですよね。ウィッチャー3が顕著ですが、やっぱり白パンツは違和感あり。布は貴重品ですからね。

追加要素あれこれ。中でも、銃の改造は楽しい

ラストオブアス2のシステムをそのまま流用していると思われます。銃の改造は楽しいです。筒を掃除したり、布で拭き取ったり。ジョエルの手際の良さも◎。猟銃にスコープを取り付けると、エリーが「良いじゃん!」と褒めてくれます。

ショットガンでふっ飛ばした感染者が、家に突っ込んだので家の中に見に行ったらこんな感じで貫通していた時は、小さな感動を覚えました。追加要素かはわからないですが……。

バスケットボールを撃ち抜くと、空気がしぼむ仕様も。

ブローターにやられるシーン。やられすぎてしまったので笑ってしまうのですが、もしかしたらグロいかも(麻痺してるかも)。リメイク版は、感染者が強くなった気がします。

難易度は自由に変更出来ますし、味方の強さだけ上げるみたいなカスタムが可能です。最高難易度GROUNDもいきなり設定可能です(死にまくりました……)。

こんなガチャガチャみたいのあったっけ

魚の動きがリアル

おもちゃ屋

座礁したヨットの迫力と劣化具合は凄かった

グリコのセブンティーンアイスみたい

水しぶきがすんごい

攻略情報:金庫の番号一覧

金庫も追加要素ですね。

最初:3-43-78

ビルの街:5-17-21

ホテル:22-10-56

家の中:8-21-36

クリッカーが美しい

捕まると一発でゲームオーバーになるクリッカーですが、リメイクでは芸術性から美しさを真っ先に感じました。きのこ感も音も素晴らしかったです。画像は、クリア後に解禁されるモデルギャラリーから。

テスに足踏みされて撃ち抜かれる直前の一コマ。美しい。

PS5のコントローラーを割りと活かしている

PS4とPS5の最大の違いは、コントローラーの音と振動における表現であると個人的には感じています。中でも、PS5に最初からインストールされている『ASTRO’s PLAYROOM』をクリアすると、もうそれはスゴイ。コントローラーだけでここまで表現出来るのか! と新たなゲーム体験に感動しました。ただ、ここまでコントローラーを活かしているのって、僕が知る限りでは『ASTRO’s PLAYROOM』だけなんですよね……。

しかし本作は、馬の音、雨の当たる音、ジョットガンの反動などなど、比較的PS5のコントローラーを活かしていました。デュアルトリガーも良い感じ。ただ、もうちょっと出来るはず! とも。

『2』の喪失感が少し紛れた

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あくまで超個人的な感想にはなりますが、2は精神的に辛い作品でした……。2をクリアした後、1をプレイしたくなった、と書いた気がします(振り返りたくない)。それはやはり、ジョエルとエリーの旅の過程を見たかったからに他なりません。

この感情に共感できる方は、リメイクは超おすすめ。

バグもあった

死ぬ場所が悪いと、感染者が画面に映らない(瞬間的に画面外に飛ばされている)という一コマ。あとは、クリア後のボーナス閲覧中に、なぜかゲームが落ちました笑。確認したバグはこの2点だけです。

クリア後のコンセプトアート解禁は嬉しい

テス。登場してからあっという間でしたが、ゲーム内で重要な役割を果たしていますよね。コンセプトアートは超カッコイイ。

ブローター。パワー系。突進されて避けきれずに何度もジョエルの顔面を引き裂かれました。

モデルギャラリーも、2と同じ仕様ですね。今作で最も好きなボーナス・モデルギャラリー。焚き火を囲むジョエルとエリー。

「Left Behind -残されたもの-」もリメイクしているが……

プレイ感は同じです。石や瓶を投げてその隙にナイフ攻撃を連発することになるでしょう。同様に、ムービー演出が少し増えている気がします。内容を本編よりも覚えていないので、新鮮かも。

感染者の胞子がリアルなのも同じ。ただ、リメイクを謳うならば、『LEFT BEHIND』ともう一つ追加のストーリーみたいなのが欲しかったかな、と。

クリア時間

本編は~17時間くらいでしょうか。クリア後は収集物などに応じてポイントが貰え、モデルギャラリーなどでコンセプトアートなどを交換出来ます。難易度CUSTOMで390ポイントでしたが、加算基準がわかりませんでした。

おまけ

PC版の発売日が2023年3月3日→3月28日に延期

可能な限り最高の形で提供したいから、だそうです。

ドラマ版(吹き替え)の感想について(2023年2月18日 追記)

人体に寄生する菌類による感染症が発生。パンデミックから20年が経ち文明崩壊したアメリカでは、生存者による勢力争いが起こっていた。生存者の1人・ジョエルは、「ファイアフライ」の指導者・マーリーンから、身元不明の少女・エリーを隔離地域から脱出させる運び屋を任される。はじめは小さな仕事だったが、やがて壮絶な旅へ発展していき、2人は生き残りを懸け感染者がはびこるアメリカ全土を横断することに…。

ゲームでの吹き替えの声優さんがドラマでも続投しており、思った以上にマジで再現性が高い作品になっていました……!!。You Tubeで1話だけ無料公開されていますが、2話~はU-NEXT限定になります。続編もぜひ★

『THE LAST OF US』(吹替版)<U-NEXTにて独占配信中!>

2のリマスターが発売決定!!

ゲーム・オブ・ザ・イヤーをはじめ、300以上のゲームアワードを受賞した名作がさまざまな技術的進化を遂げて帰ってくる。
エリーやアビーとしてプレイし、『The Last of Us Part II Remastered』の物語を最高の形で楽しもう。

まとめ

原作を一度プレイしたことがある方にとっては、大きな目新しさや感動はないかもしれません(2をプレイしていれば尚更)。

リメイク作としての評価としては、、、悪くはないけど、もうちょっと新しい要素が欲しかったです。とは言っても、やはりメインはストーリーなので下手にいじりたくなかった部分があったのかもしれません。

この作品は、PlayStationの歴史に残るような神ゲーだと考えており、個人的にはプレイして良かったと感じています。展開をある程度覚えているからこそ、終盤に近付くにつれて寂しさもあったり。最初はリマスターやろと思っていたのですが、中盤からは「やっぱリメイクやな」と考えも改まりました。

ただ、価格も安くはないですし、目新しさを求めている方などにはおすすめし辛いかな、と。原作を神ゲーと評する彼女や友人の評価なども聞いたら追記したいと思います。

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