【2024年8月9日 Switch版の予約を開始! など追記・更新】
2022年7月19日に発売されたPS5/PS4/PCソフト『Stray』をクリアした感想・評価になります。エンディングと攻略情報の項はネタバレ注意です。
Stray(ストレイ) とは
家族と離れ離れになり、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫。忘れ去られたサイバーシティから脱出するため、古代の謎を解き、家族の元へ帰る方法を探す。
今年の終わり、『Stray』がPS5とPS4にやってくる。
プレイ人数:1人
ジャンル:アドベンチャー(ちょっとホラーもあると思う)
CERO:B
クリアした感想・評価
ここまでリアリティのある猫で遊べる作品はない
『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは猫となり三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、真相を追っていく。
迷い猫の目を通して世界を観察し、遊び心を発揮してこの環境で生き残るのだ。
今作は、三人称猫視点で、ネオン街や路地裏を探検するのがメインです。そして、にゃ~と鳴くことが出来るように、本物の猫と同じような行動が出来る点が大きな特徴でもあります。
爪研ぎをすると、壁の爪痕はもちろん、ポロポロと削れた部分が落ちます。猫を飼ったことがない僕ですら すげーな……と思う演出の数々。ゲーム的に意味がないと思っていたのですが、爪研ぎをすることで打開するポイントがあるのも◎。
特定のキャラに甘えることが可能です。その時の反応も様々。嬉しそう↑↑
段ボールの中に入ることでしか進まない場面があったり。一貫して、趣味趣向を凝らしている点が愛おしい。猫への愛が伝わる描写や演出ばかりでした。
サイバーシティを探索
高い所から低い所までくまなく歩き回り、予期せぬ脅威から身を守ろう。辺りに住むのはドロイドや危険な生物ばかり。招かざる者を寄せ付けないこの世界の謎を解き明かそう。
ジップラインに吊るされたバケツに乗る猫。こちらを向くことが出来るのも◎。探索範囲は膨大です。
また、完全に猫の視点オンリーなので、ゲーム的に行けるところ・行けないところの判別がわかりにくかったです(褒めています)。なので、そこ通れるんや! と思うところが多すぎて、グラフィックの作り込みに感銘を受けました。
おお~! なるほどね みたいな。狭いところを通る姿もそのまんま。すごい
ストーリーは、人助け+脱出がメイン
怪我をし、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫。忘れ去られた都市から脱出するため、この異世界の謎を解き明かしていく。
ストーリーもわかりやすく、没入感の妨げになるような難しさもありませんでした。
最序盤は、猫コミュニケーションで遊べますが……
プレーヤーが操作する猫だけ異世界に落ちてしまいます……↓
落ちた先で広がる忘れられた都市から脱出することが目的になります。
途中、B-12と名乗るドローンと出会い、共に行動することに。キーロックを解除してくれたり、ライトを照らしてくれたり。敵を倒すビーム的なものを発射出来るようになったりします。
個性豊かな機械の住民たちとの出会いもあり、協力しあって冒険を繰り広げます。クリアした後の感想として、冒険した感がものすごくあったのも良かったですね。
今作は、猫を襲ってくる敵もいます。敵からは逃げるのが基本。そして、その時の疾走感・緊迫感が抜群なのも良かったですね。一瞬の判断ミスでゲームオーバーになることもあるでしょう……。
敵ドローンに発見されれば、水色のライトが黄色→赤色と変化して銃撃されてゲームオーバーに……。
(退廃しているとは言え)近代的な街並みがある一方で、ジメジメとした不快感しかないようなステージも。演出面の優秀さは元より、敵への対抗手段に乏しいこともあって、怖いという感情が生まれたこともありました。
収集やパズル要素も
今作は収集要素も豊富です。ステージの隅々まで探索を楽しんでもらえるような仕掛けや収集物があります。例えば、画像では集めた楽譜を渡すことで、その場で演奏してくれたり。
ほとんどのステージで集めることになるメモリーは、相棒のドローンの失われた記憶を断片的に取り戻すことが出来ます。
メモリーを集め、ストーリーを進めることで、世界の謎も見えてきます
パズル要素も多め。画像では、口に咥えたバケツで、換気扇に止めて進路を作るというもの。
ドラム缶の中に入って、危険なレーザーを遮断して先に進んだり。これらも猫ならではの工夫がなされており、やはり猫への愛が伝わるものが多かったです。
グラフィックレベルが高くて没入感抜群だが、目と脳が疲れた
容量は13GBで少ないにも関わらず、グラフィックレベルが高いのも印象的でした。一つ一つのステージが細部まで美しいだけでなく、非常に広くて探索しがいがあります。ロード時間もほぼなし(オートセーブが入るタイミングで少し処理落ちするくらい)。
ただ、完全に猫視点なので、、、これ↑↑もパッと見では通れないんですけど、柵の下からすり抜けて警備員もスルー出来たり。普段ゲームをプレイする方々が持っているであろう「こうすればここは通れる」みたいな感覚が通じないのも斬新でした。なので、没入感抜群でゲームから目が離せないくらい集中させられることに。
ただ同時に、僕がプレイした中でも、すごく疲れる作品でもありました(斬新で面白いからこそ)。酔う人もいるかもしれませんね。
世界観を堪能したい気持ちになります
基本的に親切だが、難易度が一部高い
難易度に関しては変更は出来ませんが、そこまで難しい作品ではないです。探索は大変かもしれませんが、ヒントは何かしらありました。
ただ、一部でクリアが難しいところがあります……。画像は、エレベーターが到着するまでに限られた範囲でクリーチャーから逃げ続けて、エレベーターに乗って脱出するという場面。ここは4~5回くらいゲームオーバーになりましたね。。。
気になる点もちらほら
猫と関わるキャラが機械で容姿も似ている上に、名前が英語で覚えづらかったです。よって、ストーリー進行のための街ステージのおつかいでは、誰がどこにいるのかをわからなくなるのではないでしょうか。
現在位置がわかるMAPがあればな~とふと思いましたが……それだと人間(プレーヤー)視点になってしまうので、MAPはなくて正解だったと今は考えています。
初見でメモリーをすべて回収するのは非常に難しいですね。しかも、次のステージに進むと、元の街に戻れないんですよね。僕の場合は、エナジードリンク集めてたのに……みたいなことになりました(エナジードリンクは3個しか見つからなかったです。。。)
✕ボタンの判定が厳しい箇所があります。そのせいで、何度かゲームオーバーに。
一回だけゲームが急に落ちました。その他にバグはなかったと思われる。
猫そのものの色や模様の変更は出来ません。プレイする前は、シマシマにしたりアメリカンショートヘアみたいにしたり出来ると思っていたのですが、出来ません。服も変えられませんが、それらも最終的には好印象につながりました。個性が記憶に残ります。
小ネタ
バルブハンドルがあると、なんか嬉しい
編み物が大好きでマフラーを770kmも編んだというキャラ。退廃した世界観の一端を表現していますよね。
くぁwせdrftgyふじこlp (僕はゆるキャン△で覚えました)
トロフィーで、【アルキャットラズ】を獲得した時はふふっとなりました。アルカトラズからの脱出が元ネタだと思われます。
ガーフィールドのMODが登場!
これはこれでかわいい。STEAM版を購入した人はぜひ!
Garfield – Cartoon Edition at Stray Nexus – Mods and Community
ファミ通・電撃ゲームアワード2022 インディーゲーム部門受賞
ゲームファンの投票により2022年のベストゲームを選ぶ“ファミ通・電撃ゲームアワード2022”(主催:KADOKAWA Game Linkage)が2023年3月18日に開催され、各部門の受賞タイトルが発表された。
おめでとうございます!
クリア時間・クリア後
クリア時間は、表示では7時間くらい。ただ、ものすごく長く感じましたし、目と脳が疲れましたね。ここまで休憩を挟んだゲームは初めてかもしれません。
クリア後は特になし。ちなみに、同じセーブデータで再開すると、チャプター選択からメモリーを追加で集めることが出来ます。
エンディングを語りたい(超ネタバレ注意)
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ドローンの正体は、元人間でした。世界をこのようにしてしまった過去の後悔と懺悔もあり、最終的には街を守るかたちで命を落とすことに。猫とのあいだに芽生えた友情を象徴する一枚が撮れたので、この写真をど~~~しても掲載したくて、この項を作りました笑。展開はなんとなくわかってはいたものの、きれいな終わり方で本当に良かったです。
エンディングが最も明るい演出なのも好きですね。一皮剥けた感もありましたし、本当に猫の色や服を変えたり出来ない仕様で良かったと感じています。ただ、他の猫との再会が描かれていないのは気になりました(続編への伏線だったら嬉しいな)
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攻略情報(ネタバレ注意)
パスワード
3748
2511(時計)
コード:8542
すべてのメモリーの場所など
クリア後に閲覧推奨ですかね。ちなみに、クリア後でも更新されます↓↓
工場に潜入する際、帽子と服を盗まなければいけないところのメモ。街にいったん戻らなきゃいけない、という点で少し迷いました。
服は、アパートの監視カメラ3つ壊して住民からカセットテープを入手。カセットテープを服屋の奥のラジカセに入れている間に盗む。
帽子は、酒場の奥で寝ているやつをビール瓶を上から落として起こす。帽子屋の前の段ボールに入って侵入して、盗む。
おまけ
パッケージ版の発売が決定!
怪我をし、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫。忘れ去られた都市から脱出するため、古代の謎を解く。
『Stray』の舞台は細部まで緻密に描写された衰退したサイバーシティ。プレイヤーは猫となり三人称視点でネオン街や、ダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、真相を追っていく。野良猫視点でこの世界を観察し、頭を使ってこの環境で生き残るのだ。
「猫」が可愛いだけのゲームじゃない、美麗に描かれた世界からの脱出を目指すアドベンチャー!
全世界で圧倒的高評価!猫を待ち構えるのは数々のアクションパズルやスニーキングミッション。
サイバーシティに暮らすどこか人間臭いロボット達。引き込まれる独特な世界観。
2023年11月22日に発売が決定しました!★
長編アニメ映画の制作が決定!
STRAY is set to become a animated feature film from Annapurna Animation. pic.twitter.com/WKXzcBdU6A
— The Game Awards (@thegameawards) September 5, 2023
時期などが分かり次第、追記します!
Switch版が2024年11月19日に発売決定!
家に帰る道を探す時が来た
「Stray」は怪我をし、ひとりぼっちになってしまった一匹の迷い猫が主人公のアドベンチャー。細部まで緻密に描写された異世界の衰退したサイバーシティを舞台に、プレイヤーは猫となってネオン街やダークな雰囲気の裏路地を自在に歩き回り、真相を追っていく。サイバーシティに暮らすどこか影のあるロボット達、そして危険なクリーチャー。招かざる者を寄せ付けないこの世界で、猫でしかたどり着くことのできない高所や狭い隙間を潜り抜けこの異世界の謎を解き明かしていく。
ゲームシステム:「猫」が可愛いだけのゲームじゃない、美麗に描かれた世界からの脱出を目指すアドベンチャー!全世界で圧倒的高評価!猫を待ち構えるのは数々のアクションパズルやスニーキングミッション。サイバーシティに暮らすどこか人間臭いロボット達。引き込まれる独特な世界観。
コレクターズエディション同梱物内容:①Stray ミニチュアフィギュア 『Stray』の主役である”猫”のミニチュアフィギュア(全長約45mm)。ゲーム内で相棒のB-12が収納されるハーネスも背負っている仕様。②Nintendo Switch専用スマートポーチPU Stray 任天堂の正式ライセンス製品であるポーチに、『Stray』を象徴する猫アイコンが型押しされたシンプルで可愛らしいデザイン!Joy-Conを取り付けたNintendo Switch(有機ELモデル)本体または、Nintendo Switch本体のいずれか1台を収納可能。軽くて持ち運びしやすく、開け口が大きいので出し入れしやすい仕様。※Nintendo Switch Liteには対応しておりません。③オリジナルピンズセット(全6種)コレクターズエディション用に描き下ろした限定イラストのピンズセット。主人公の”猫”や相棒のB-12、異世界で出会うロボットたち(Momo・Clementine・Zbaltazar・Doc)がラインナップ。箔押し付きの小箱に収納。④オリジナルビジュアルブック(全100ページ)ハードカバー装丁のオリジナルビジュアルブック。『Stray』の世界観を美麗グラフィックで堪能できる一冊。⑤特装収納BOX ゲームソフト本編(パッケージ版)と特典を収納するオリジナルBOX。
フィギュアやビジュアルブックなど特典がすごいですね。
まとめ
没入感が途切れず疲れましたが、めちゃくちゃ面白かったです。
日本ではパッケージ版が発売しておらず、容量的にも試験的な作品かと予想していたのですが、良い意味で裏切られました。何より猫への愛が一貫して伝わります。テーマ・世界観・ゲーム内容など、万人におすすめしやすい作品だと思いますし、個人的にも神ゲーだと考えています。
続編を期待したいですね……!!
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