【2021年11月17日 真・女神転生Ⅴのレビューなど 追記・更新】
2020年10月29日に発売されたPS4・Nintendo Switchソフト『真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER』をクリアした感想・評価になります。ちなみに、女神転生シリーズは初プレイです。また、ストーリーのネタバレは控えています。
真・女神転生III NOCTURNE HD REMASTER の評価・感想
全世界でシリーズ累計1,700万本(パッケージ、デジタル合計)以上の『真・女神転生』シリーズ。その中でも絶大な人気を誇り、移植を待ち望まれていた『真・女神転生III -NOCTURNE』がNintendo Switchで復活。
本作は『真・女神転生III -NOCTURNE マニアクスクロニクルエディション』を基に“原作尊重”を前提に、グラフィックスやゲーム性を向上。
見るものを惹きつけるアート性、現代社会にも通じる物語のメッセージ性、そしてRPGとしての完成度は、今もまったく色あせていない。
開発元・発売元: アトラス
ジャンル: RPG
CERO:B(12才以上対象)
ストーリー、キャラ共に明瞭。わかりやすくて面白い
「東京が死んで、僕が生まれた」
200X年。日常は突然、終わりを迎えた。日本の首都は「東京受胎」によって魔界化。わずかな生存者を残し、悪魔の世界となる。変わり果てた“トウキョウ”で、その身を悪魔に替えた少年は、「新世界創造」の選択と葛藤の物語を紡ぐ…
ストーリーを簡単に説明すると、、、
東京のシンジュク衛生病院以外の土地で、人類が全滅(ゲーム内で言う東京受胎)。
人はいなくなり、思念体と呼ばれる幽霊みたいな者だらけに
病院内にいて生き残った人間は、世の中を創り直したいという思いに駆られます。
ただ、世界を創り直すには、信念・理想が必要不可欠。例えば、優秀な者だけが生き残る世界とか、みなが平等な世界とか、誰にも干渉されない世界とか。
同級生の千晶は、力こそ全て!! 的な思想。弱肉強食で、選民思想に近い
同級生の勇。誰にも干渉しない・干渉されたくない世界を創りたいそう。超個人主義、究極のぼっち。
M字の氷川さんは、ラスボス感のある重要キャラ。なぜ受胎が起こったのかも理解しており、明確な信念を持っています。秩序がすべて。私が支配する! 的なお硬い思想。
祐子先生。氷川に賛同していたが……
最初は傍観者だったヒジリというキャラ。例外なく、世界を創る! と言い出します。
信念・理想(ゲーム内で言うコトワリ)を持てば、各々に合った超強い悪魔の助力を授かり、世界を創れる……という流れです。
ただ、どの思想も極端なので相容れず、争うことに……。
主人公は修羅という悪魔になります(鬼滅の刃の猗窩座に似ているような……)。何も決められず、人と悪魔の間で揺れているという設定。なので、世界を見て、他のキャラの思想を知って、自分の考えをまとめようね! 的なストーリーです。
そして、思想の数だけ異なるエンディングがあります。どのルートでも選べますし、選ばないルートでもOK。キャラとの会話の選択がエンディングに大きく影響を与えます。
僕がクリアしたのは、いわゆる先生ルートってやつですね。
画像↑↑のあなたの意思というのは、最終的には誰の思想にも染まっていない自由な世界を指しています。
主人公が全く話さないタイプのゲームなので、会話の選択を繰り返した結果、先生ルートになったようです。
ただ、先生ルートを僕が望んだわけではなく、他キャラの偏った思想に賛同するのがためらわれただけなんですよね……。そこがちょっと不満でした。が、終わり方は良かったです。
あとは、各キャラがなぜその思想に染まったのか。過去やエピソードがもっと深堀りされていれば、評価は上がっていたと考えられます。
悪魔合体・仲魔の勧誘が面白い!
このゲームでは、敵としてエンカウントする悪魔を仲間に出来ます(仲間になった悪魔は、仲魔と呼ばれる)。仲魔にする方法も様々で、断られることもしばしば。
また、仲魔にした悪魔同士を合体させて、新しい仲魔を作ることも出来ます。これをゲーム内では、悪魔合体と言います。悪魔合体は非常に奥深く、スキルや能力を継承させることも出来るので、自分だけの仲魔を作ることも可能です。このゲームの最大の特徴と言えるでしょう。
アイテムを要求するだけ要求して、さっさと消える悪魔も多いです
プレイスタイルによって求める仲魔は大きく異なると思いますが、個人的におすすめの仲魔をまとめたので、良かったら↑↑
バトルは補助が基本
このゲームのバトルは、補助魔法がものすごく強いです。敵の防御力を下げるとか、味方の攻撃力を上げるとか……ドラクエでいうバイキルト・スクルト・ルカニみたいな補助魔法が優秀です。補助魔法を繰り返せば、低レベルでもクリア出来るでしょう。逆に、ゴリ押しでは行き詰まります。
敵の攻撃を把握しつつ、それに合った対策・補助をかけるという点で、バトル自体の難易度は高め。
ただ、クリアするだけならば、有用なスキルは決まってきます。挑発(敵の防御力下げる)・タルカジャ(味方の攻撃力上げる)・スクカジャ(味方の命中と回避上げる)・気合い(次ターンに大ダメージ与える)・テトラカーン(1ターンだけ敵の物理攻撃を無効)・竜巻・破邪の光弾(超強い物理攻撃)などなど。
こうすればボスを効率的に倒せる、という条件がありますが、初見で全てを把握することは不可能に近いです。主人公が装備できるマガタマと呼ばれるものもそうですね。ただ、知れば知るほどに深いので、この辺りが熱狂的なファンを生んでいる理由なのかな、と。
とは言え、今作は難易度調整がいつでも可能なので、バトルで詰むことはないでしょう。
モト劇場を思い知る
このゲームで最も有名な「モト劇場」という言葉があります。魔王モトとのバトルで、こちらのターンが一切回ってこない間に全滅させられるという……。このゲームのあるあるの一つですね笑。理不尽なボスがいる点もこのゲームの特徴でしょう。
他にも、理不尽な点を挙げるとすれば、、、
魔人マタドール戦では何回かやられました。また、アーリマン戦で、「気合い」というスキルを頻繁に使っていたのですが、実は魔法扱いでそれを知らず、アーリマンの遊戯で殺されて「ふざけんな!」と思わず叫んだり。
ゲームオーバーになることで学ぶことが多いゲームかもしれませんね。
パトる(フランダースの犬のパトラッシュのように天に召されることが由来のようです)という言葉も、このゲームならでは。パトる時はパトる。
東京の土地になぞらえる
東京に土地勘のある人ならば、より楽しめる作品になっています。東京タワーや国会議事堂もあるので、その点は親しみがありました。
ダンジョン攻略がめちゃくちゃダルい
見ていて全く面白くない→これは、ゲームプレイを見た同棲相手の発言です。
リマスター版って、画質は上がっているものの、基本は当時のまま。ストーリーやシステムが良いため、今の時代に発売しても売れる類の作品ではあると思います。
ただ、ダンジョンの景色が代わり映えしない。坑道・神殿・アマラ経絡なんかは顕著ですね。トラップやギミック、エンカウント率も高い。宝箱の宝がいまいち恩恵を感じないものが多い(全てではないですが)。
そして、狭い・暗いです。坑道で迷って、光玉を失い、真っ暗闇で道もわからず、結局戻るハメになったり……。僕は医師ではないので断言は出来ませんが、閉所恐怖症の方はこのゲームはおすすめ出来ないかも。
暗くて狭くて道がわからない坑道。個人的に苦手でした。
また、MAPの移動は、人生ゲームの青い棒のようなものを操作して移動します。
作り込みの割に、圧倒的な説明不足
- 目的地がわからなくなること多数
- バトルの細かい仕様(補助とか属性とか会話とか諸々)
- 悪魔合体
- 月齢
- しあわせチケットと交換するつづらの中身
などなどなどなど……。
僕自身も把握出来ていませんが、このゲームは相当作り込まれています。初見プレイではわからないことだらけなのに、それを教えてくれる機会が圧倒的に少ないと思います。当時は攻略本が必須だったんじゃないかな、と。RPG慣れしていないと、詰む箇所もしばしば。
この辺りは、本当にもったいないというか、人を選ぶ要素ですね。
ただ、プレイの知識がつく2周目は一気に面白くなると思われます。
声優一覧
主人公:榎木淳弥
勇:江口拓也
千晶:上田麗奈
氷川:小野大輔
祐子:三森すずこ
ヒジリ:前田剛
金髪の子供:伊瀬茉莉也
老婆:久保田民絵
ライドウ:杉田智和
車椅子の老人:三木眞一郎
喪服の淑女:三森すずこ
ダンテ:森川智之
ジャンクショップの店員:わからないので教えてください笑
「ねえねえ~」「プレゼントフォーユー」めちゃくちゃ印象に残ります
デビルメイクライのダンテも仲魔に
そう言えば、ダンテを仲魔にすることなくクリアしてしまいました……(完全に忘れてた)。追加DLCを購入したのに。。。クレジットにCAPCOM、SEGA、そしてATLASがあるのは印象的でした。
ダンテを仲魔にする方法は、アマラ深界・第5カルパに行き、ダンテと会話をする必要があるそうです(僕はそこまでやり込めそうにない……)。
クリア時間・クリア後
26時間くらいです。ですが、RPG慣れしていないと、もっともっと時間がかかるでしょう。初見にしては速い方だと思います。
クリア後は、悪魔全書を引き継いでプレイ出来ます。
まとめ
リマスターよりもリメイクしてほしかった、というのが最初の感想です。
ストーリー・キャラ共にわかりやすく、RPGをやった感のある作品でした。人気の理由を随所で感じましたし、間違いなく良作JRPGでしょう。相容れない同士の思想を知る過程は、Fallout4のようでもありました。
ただ、ダンジョンを中心としたグラフィックは味気なく、会話の内容も思想ばかり。世界観も暗いので、合わない人は全く合わないと考えられます。
それでも、悪魔合体が楽しく、戦略的にスキルを継承していく過程は楽しかったですね。そういった意味で、テリーのワンダーラ⚫ドなんかが好きな人はおすすめです。
真・女神転生Ⅴが2021年11月11日に発売決定!
ナンバリング最新作『真・女神転生V』が発売する。シリーズ特有の悪魔交渉・合体など魅力的なゲーム性はそのままに、最新ハードを活かしたハイクオリティな映像を融合させた、今までにない新しい悪魔体験をお届けする。
E3で発売日やPVなどが発表されました! こちらはSwitch限定ソフトになります。すでに予約開始しているので、ぜひ★
人修羅の1/1スケールのフィギュアが発売決定!
シリーズ屈指の名作『真・女神転生Ⅲ NOCTURNE HD REMASTER』より悪魔として新生した『人修羅』が、アトラス完全監修の元、1/1スケールの胸像フィギュアで登場。
全高約100cmの大型なサイズを活かし、表情、筋肉、指先の細部に至るまで、一切の妥協無く徹底的に作り込みました。全身のタトゥーは蓄光塗料を施し、暗闇では怪しく発光。カグツチ塔をイメージした台座は、市販(別売)のLEDライトを入れることで、マガツヒの流れを演出。悪魔の力を得、人の心を持つ少年『人修羅』を是非お手元にお迎えください。
とんでもないフィギュアの発売が決定しました。2022年10月の発売予定で、なんと価格は、495,000(税込)!! フィギュアの予約受付をしているF:NEX(フェネクス) というHPには、ディレクター 山井 一千様の熱い想いがこれでもかと綴られています。興味のある方はぜひ……↓↓
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