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TOTOミュージアム見学の感想・オリジナルグッズの紹介など

旅と写真福岡

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【2021年3月21日 追記・更新】

2017年で創立100周年を迎えたTOTO。そのミュージアムに行ってきました。

 

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大卒後、就職に失敗→薬学生の彼女のヒモを経てブロガーに(15年の交際を経て結婚!)。エンタメ分野のレビュー、感謝を綴ったエッセイが好評。当時の内容を綴ったノンフィクション小説「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」が電子書籍化しました!

TOTOミュージアムとは

TOTOは、1917年に創立されました。
日本に、まだ下水道が整備されていない時代に、国民の健康で文化的な生活の実現を願い、水洗便器をはじめとする衛生陶器の製造に着手しました。その後、日本の近代化とともに、水まわりの技術や製品・サービスは目覚しい進歩を遂げ、私たちの暮らしは、豊かで快適なものへと変わっていきました。
今後も、TOTOが社会とともに発展をしていくためには、創業の精神や歴史を正しく理解し、受け継いでいくことが大切と考え、創立100周年記念事業として、当ミュージアムを開設しました。
水まわりの文化や歴史とともに、TOTOのものづくりへの想い、製品の進化についてもご理解が深まれば幸いです。

 

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予約について

実は以前も来たことがあります。ただ、あまりにも内容が面白かったので、どうしても個別ガイドで案内してもらいたくて予約してみました。

毎週火・水・土・日10:30~11:00限定ですが、一人から対応していただけます。

また、人数に余裕があれば、10:30に行けば予約なしでも参加できます。

予約後は確認メールが来ます。キャンセルはメールでも電話でも可能です。

団体予約やツアーなども↓↓

TOTOミュージアム見学予約サイト

 

館内の雰囲気など

2F ミュージアム

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モニター画面に映る説明後は、シーバーを装着します。これにより、ガイドのお姉さんの声が入ってきます。

案内説明のビデオは5分ほどでしょうか。

・建物の説明など建物は「緑豊かな大地」と「水滴」をイメージしてデザインした

・小倉に工場が出来た理由は、門司港の存在と原材料の石炭などが取れたことから

・見学に当たっての注意点などの説明

 などなど

 

1 認定遺産

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日本の水まわり文化を創造してきたTOTOの製品には、その歴史的価値を「近代化産業遺産」「建築設備技術遺産」「機械遺産」に認定されているものがあります。
九州北部の窯業近代化と発展に貢献したとして、TOTOミュージアムに所蔵されている戦前に製造された「衛生陶器」と「食器」が2009年に近代化産業遺産に認定されています。
2012年にTOTOミュージアム所蔵の衛生陶器の一部と初代ウォシュレットGが、2014年に各種湯水混合栓の一部が、2016年に初代ユニットバスルームが、2017年に光電センサー内蔵自動水栓が建築設備技術遺産に認定されています。
初代ウォシュレットGは日本人のトイレ習慣を変えたことから、2012年、機械遺産にも認定されています。

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腰掛式サイホンゼット便器

桜の木を使用しています。

 

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初代ウォシュレットG

初のウォシュレット……。感謝してもしきれない。

 

2 TOTOのあゆみ

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TOTOのルーツは1876年に創立された貿易会社「森村組」までさかのぼります。快適な生活文化を実現するために腰掛便器の研究を開始して約一世紀、良品主義を貫き水まわりの文化を創造しつづけるTOTOのあゆみを年代ごとに追います。

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製陶研究所の腰掛式水洗便器の復元

当時のものはなかったので、2枚だけ残った写真から復元したと言っていました。

  

3 森村グループ

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森村グループは、日本の貿易業界の草分けともいうべき「森村組」にはじまります。「森村組」は一業一社の精神で良品主義を貫き、食器や衛生陶器等の事業を分離して発展してきました。グループ各社を派生させた森村商事、陶磁器の生産で日本を代表するノリタケカンパニーリミテド、日本最高峰洋食器の大倉陶園、衛生陶器をはじめとした住宅設備機器の総合メーカーTOTO、セラミック技術に特化した日本ガイシ、日本特殊陶業。グループ各社について紹介します。

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森村組がルーツであることが伝わります。

 

4 食器の歴史

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食器事業は、1970年にその役割を終えるまで、半世紀にわたってTOTOを支え続けました。トンネル窯の導入や施釉作業の自動化など、陶磁器を大量に安定した品質で生産する体制は、窯業の近代化にも貢献しました。TOTOが得意とした瑠璃色の食器や、デパート展示用に制作された直径が1メートルにもなる大皿など、さまざまな意匠を凝らした食器を展示しています。

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5 ものづくりの流れ

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トイレという製品は、衛生陶器、水栓金具、さらに電子部品と、材料も製造工程も全く異なるパーツが組み合わさってできています。企画・開発から衛生陶器・ウォシュレット・水栓金具の製造、梱包に至るまで、TOTOの製品が世に送り出されるまでの工程を映像と実物で紹介します。

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トイレバイク ネオ

小倉のTOTO本社から東京まで(約1400km)を横断をしたことがあるそうです。すごい……!!

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図書館

本のおすすめなどもしてありました。もちろん利用は自由・無料です。

 

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特別展示室

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展示内容が定期的に変更されます。

今回は、公共施設・商業施設・学校・宿泊施設で使われていたトイレの変遷でした。

例えば、学校のトイレ。昔は5K(くらい、臭い、汚い、怖い、壊れている)と呼ばれていましたが、そこからどのように改善していったのかを知ることが出来ます。

学校トイレに求められていること:老朽化対策 | 学校・幼児施設 | パブリック向け商品 | 商品を選ぶ | TOTO

 

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6 映像シアター

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国産初の腰掛式水洗便器誕生、TOTO創業から衛生陶器普及、さまざまな水まわり製品の拡充まで、創立者大倉和親の想いとその想いが実現していく姿を映像でご紹介します。

ここは事前に説明を受けたVTRと同じものを流すそうなので、ガイド付見学の方は寄りません。

 

7 TOTOのこころざし

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TOTO創立者・大倉和親。かれは視察のために訪れた欧米で衛生陶器を目にし、「日本にも快適で衛生的な生活文化を普及させたい」という想いのもと、日本で初めて衛生陶器の生産に着手します。TOTOの母体となる森村組の創立者・森村市左衛門。かれは国益のために貿易会社を興し、日本の製品をいち早く海外向けに売り出しました。そしてTOTO五代目社長として良品主義を貫いた江副孫右衛門。
かれらから受け継がれてきた熱い想いを、「作る」「生み出す」「伝える」という観点で紹介します。

トイレの歴史、TOTOの歴史、TOTOの社是が生まれた過程を展示しています。

 

社是

1962(昭和37)年、創立以来の伝統を尊重しつつ、将来にわたって企業活動の基調になるものとして「社是」が制定されました。 「愛業至誠」は、「奉仕の精神でお客様の生活文化の向上に貢献し、一致協力して社会の発展に貢献する」という決意を表す言葉です。

 

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ミニチュア。ほ、ほしい……。

ミュージアムショップではこの中の一部が売っています。

 

8 水回りの変遷

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日本の水まわりの歴史を、「はるか昔」「江戸から明治」「大正から昭和初め」「戦後から高度成長期」「昭和から平成」「未来へ」という流れで紹介します。主な時代のトイレ空間を再現し、製品の機能やデザインを追うことで、暮らしの変化を感じていただけます。

 

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日本の水の神様は龍ですが、欧州ではライオンが水の神様だったことから、ライオンのデザインだと説明がありました。

 

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9 水まわり商品の進化

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TOTO製品の進化を、大便器、小便器、パブリックトイレ、バスルーム、水栓金具、キッチン、洗面所のカテゴリーごとに紹介します。大便器は洗浄水量や給水タンク、便座といった切り口でその変遷を追っています。旧総理大臣官邸や赤坂迎賓館など、著名な現場に設置されていた貴重な製品も空間ごとに再現しています。

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初めてのユニットバスは電話があった

 

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スイッチを押すとビリビリ。

子どもが喜ぶ姿を高確率で見れます笑。マッサージ効果があるとか。

 

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女性用立ち小便器

オリンピック会場などでアスリート用に作られたとか。海外の女性は使ったそうですが、日本では普及しなかったそうです。

 

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お相撲さん用トイレ

ここは実際に座れます。やはり割れないように設計してあります。

 

商標の変遷

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10 グローバルギャラリー

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TOTOは1917年の創立当時から海外市場を視野に入れ、「東洋陶器株式会社」としてスタートしました。現在では、その活動の場を世界に広げ、多彩な水まわり商品を開発・製造・販売しています。アメリカ、中国、アジア・オセアニア、欧州など、世界で販売している商品をエリア別に展示し、それぞれの地域に根ざした事業展開により、「その国の、TOTOになる。」ことを目指す姿を紹介します。

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オリジナルグッズの紹介

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地元小倉の名産品や、トイレットペーパー、ミニチュア、書籍などが買えます。お土産に買われる方も多いそうです。

やはり人気なのは、トイレットペーパー(川柳がプリントされたもの)、あとはトイレのペーパークラフトなどなど。

 

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1F ショールーム

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感想・所要時間・基本情報・周辺スポットなど

今回が2回目でしたが、ここはあまりにも面白すぎますね……。細部まで美しく、本当に飽きません。

(彼女は1回で満足しましたが……)

トイレに興味がある方ならば、好奇心が唆られるのではないでしょうか。また、ここまで企業理念が伝わる機会もそうそうないのでは。

北九州だけでなく、福岡県を代表する観光名所だと思います。

ガイドさんの解説に全く無駄がなく、一時間があっという間でした。個人的には、

「その国のTOTOになる。」

という一文にグッときました。

トイレの変遷を通して、会社と人が見えてくるーーそんな場所だと思いました。

 

所要時間は2Fが60分、1Fのショールームも面白いので+20分を見れば大丈夫だと思います。

 

見学後は、道路を挟んだ先にある資さんうどん(貴船店)で食事をすれば、北九州の良さがさらにわかると思われます。

資さんうどん

↑↑カツ丼と焼きうどんがオススメ!!

 

開館時間

開館時間10:00-17:00 (入館は16:30まで)

休館日月曜・年末年始・夏期休暇 [8月11日(金)~8月16日(水)]

入館料無料 団体要予約(20名以上)
※都合により開館時間、休館日を変更することがありますので、ご了承ください。

 

アクセス・駐車場など

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〒802-8601 北九州市小倉北区中島2-1-1

JR小倉駅から西鉄バスでお越しの場合
JR小倉駅小倉城口の小倉駅バスセンター
3番のりばから[21][22][43]系統バス、4番のりばから[25]系統バスで約15分「貴船町バス停」下車

 

JR小倉駅からタクシーでお越しの場合
JR小倉駅小倉城口のタクシー乗り場から約10分

 

北九州モノレールでお越しの場合
香春口三萩野駅南口下車、国道3号線を到津側に徒歩約10分

 

乗用車でお越しの場合
到津方面より国道3号線を左折して入場

※無料駐車場完備 HPより

 

料金は全てが無料! 車椅子やベビーカーも

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気軽に相談してみてください。きっと素晴らしい対応をしてくれます。

駐車場料金・入館料・ガイド料金などは一切かかりません。

(これもTOTOの理念が伝わります!)

  

福岡には他にも魅力的な場所が多々あります。

www.momotoyuin.com

www.momotoyuin.com

www.momotoyuin.com

 


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