2023年5月18日にPS5 / PS4ソフトが発売した『Dreadout2(ドレッドアウト2)』を、クリアした感想・評価・攻略情報などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。
DreadOut 2とは
パワーアップした接近戦と探索エリアの拡大によって、前作を凌駕するおぞましさと、背筋の凍るゾクゾク感を味わえる、新たな恐怖への幕開け
DreadOut2は三人称視点からなる、インドネシアの民謡や都市伝説からインスパイアされたホラーアクションゲームです。主人公は前作同様、霊能力をもつ女子高生のリンダ・メリンダ。除霊アイテムである携帯を駆使して、インドネシア特有の霊や妖怪から自分の生まれ故郷と、ひいてはこの世を脅かす闇の勢力と戦わなければいけません。前作のホラー要素に加え、新たな接近戦や探索に重点をおいたストーリー展開は、背筋の凍る第二章の幕開けとなるでしょう。
プレイ人数:1人
ジャンル:ホラーアクション
CERO:Z
前作は未プレイです
クリアした感想・評価
『零』リスペクトだが、ゲームとして完成度が……
【特徴】
・ジャパニーズホラーゲームの王道である『零』の影響を強く受けた作品・インドネシア特有の民話や伝承をもとに、まとわりつく不穏さが更なる恐怖を掻き立てるホラーアクション・サバイバルゲーム
・前作よりもパワーアップした戦闘アクション
・オープンワールドで世界観をより感じることができる環境
・シリーズ初のコンソール版のリリース
引用:Amazonより
僕が本作に興味を持った最大の理由は、『零』シリーズをリスペクトとしていると知ったからです。
射影機の代わりに、iPhoneっぽいスマホで幽霊を撮影して撃退する(霊子も出てる)というのは同じ。
ちょっとエロい幽霊も登場し、主人公リンダが女子高生でおっぱいの大きさにこだわりを感じるのも『零』っぽいですよね。+本作では、「歪んだ現実」という世界では斧や剣などを振り回すアクションもある感じ。
「歪んだ現実」とは、『サイレントヒル』で言う裏世界。スマホカメラでは倒せないので、剣や斧を振り回すことに。アクションは単一ですが、ノリと爽快感はあるかも?
『零』よりも『サイレントヒル』の方が要素としては感じます。マラソンゲームという意味でも
でも、、、これだけですね。本作はゲームとして完成度が低いです。
本作の概要欄には
オープンワールド という文字がハッキリとあるのですが、これは間違いです(サイトによっては、準オープンワールドとも)。これ、景品表示法違反じゃないですかね……。インドネシアのゲーム会社が作ったからと言って、インドネシア基準で概要欄の説明を書いたのかもしれませんが……。
→オープンワールドは明確な定義がないので、怒りで過剰な表現でした。訂正させていただきます。あくまで、僕がプレイしてきたゲームの経験から相対的にオープンワールドとは言えない、ということです。
基本的に一本道で、探索要素は皆無。『零』のように充実した資料などもなく、フィールドは広いものの地図と現在地の表示なし、インタラクトもなし。自分で道を覚えなければなりません。また、To doリストはあるものの、具体的にどこに行って何をすれば先へ進むのかわからない状態になります。
何より、カメラ機能の強化もなく、回復アイテムもなし、バフ・デバフもなし。コントローラーの振動もなし。PS5で発売する意味を感じられない仕上がりです。
NPCに挟まれて身動き不可能になってチェックポイントから再ロードするはめに。操作キャラの軽さも気になりますが、不安定な感じは終始伝わってきます。
金も物もないのでもちろん入れない。扉はタックルして開けるか、カギで開けられる扉のみ調べることが出来るだけ。
コーヒーを持ってこいと主張する警備員がいて、その辺にあるコーヒーを持っていくと怒られるのでお湯を使って改めて持っていくと、猫の小便か! と怒られる→周囲を調べ直すと、10種類以上のコーヒーが……これダメあれダメで何回か試すとOKを貰う。
推測や考察も出来ず、ただの作業を強制するメインストーリーでの一コマ。何が楽しいのこれ? と思わずにはいられないところも。
描写と説明不足で、ストーリーもキャラもわからない
前作を振り返るムービーがあり、主人公グループ5人が森に迷い込んで、一人ひとりが殺されていく中、リンダは除霊能力を得る。幽霊を倒すも、それは森の守護者であり、もっと恐ろしい幽霊が、、、みたいな
ゲームとして完成度が低いと言わざるを得ない最大の理由は、ストーリーとキャラがわからないから。今までクリアしたゲームの中でも最低レベルの描写不足・説明不足かもしれません。
「歪んだ現実」に飛ばされた↑↑後に、現実に戻ってきて↓↓、教師や生徒からドン引きされ、3ヶ月停学。病院通いをすることに。
病院で待合室で自分の番号が呼ばれるのを待っているところ。ただ、この後も「歪んだ現実」に飛ばされて、、、
『デッドスペース』のリッパーみたいな電ノコを持って襲ってくる変態ふんどし仮面
こいつに見つかると即死する場面では、ストレッチャーの中に死体と一緒に入り、それを幽霊の娘が運ぶということで突破。
訳がわからないまま倒すと、ゴーストペディアなるものに、血の外科医と表示されます。妻と娘を被験体に云々だから、娘が付き纏うと。倒したボスが記録されて説明されるのに、主人公リンダやその周囲の人間の説明は0なのはマジで意味がわからない部分でした。
リンダを助けてくれた謎の占い師も謎のまま。前作未プレイだと、シスカという人物と混同する
相対的な話ですが、要約や批評が得意であると、ブログで生活出来るようになって感じています。ですが、描写不足・説明不足が半端ないので本当に色々とわからないですね。。。詳細があるのは、ゴーストペディアだけ。
幼少期のリンダが森でかくれんぼをしていると、人肉を喰らう幽霊:ブト・イジョに出会ってしまった過去の描写。しかし、リンダの接し方や特殊な子供であることがわかったからか、リンダに大きな危険が迫った時に助けに行くと約束。幽霊と心を通わせる良い描写だと思いました。
その後に家に戻ると、、、
家が燃えて、おそらく母親が死亡……というリンダの悲しい過去がありました。
その思い出の森に行くことになり、上述した過去を思い出す描写が入るのですが、、、なんとピンチになっても約束した幽霊は一切出てきません。幽霊が昔から見えるということ・親の仇が誰なのか分かるのですが……
授かった能力の具体的な説明がないので、なんとなく除霊能力があるってことくらいしかわからない。個人的に定義してほしい部分
前作はプレイした方が良いです
本作には、前作を振り返るムービーはありますが、なんとなくしかわからないです。特に、シスカという超重要キャラがエンディング直前に登場するのですが、前作未プレイのままクリアすると、「シスカって誰??」と100%思ったまま。知りたいのはそこじゃない感が凄まじい。
カメラのタイミングがシビアすぎる
説明が途切れていますが、これはPS5のソフトで初めてでした。
最序盤ですぐに行き詰まった上、なぜ進めなくなったのかが分からなくなりました。操作方法をよく見ると、リンダが幽霊にダメージを与えることができるのは、カメラが激しいグリッチ状態になった時だけ と説明があります。これがくせ者と言うか、最後までイライラポイントでした。
画像上はグリッチ状態ではない、画像下はグリッチ状態
カメラが激しいグリッチ状態にならないとダメージが入らないので、グリッチ状態を待つしかないです。プレーヤーが故意にグリッチを発生させることが出来ず、ただただ中心部に敵を捉えて待つだけ。もちろんボスは俊敏な動きでピントをずらしてきますし、その待っている間に攻撃を食らい、再度構え直すも攻撃を食らい……という悪循環。
この白い虎に10回くらいハメ殺されてコントローラーを投げそうに
カメラには強(タメ攻撃)と弱がありますが、ボスは固いので弱だと20発近く攻撃せねばならず、その前にこちらが死亡することも。
攻略法というか倒し方は明らかにわかっているのに、操作性が悪くてなかなか上手くいかないのでストレスがヤバかったです。フェイタルフレームなどの必殺技などもなく、難易度調整もなく。僕にとっては、悪い意味で難しいゲームでした。
インドネシアの町並みを楽しめる
インドネシアのゲーム会社が制作をした作品は、おそらく2つめです。インドネシアに行ったことはないのですが、雰囲気は味わえるのではないでしょうか。
海賊版が出回っている様子
こんな感じで、インドネシア特有の文化をもうちょっと知りたかった。これも回復アイテムではなく、おつかいアイテム。
心霊スポットのホテルにいたインフルエンサー的な若者。主人公リンダと違って、見えない人たち。
どんな魚が釣れるのかは気になった
狭い道でお前がどけよ! と喧嘩していると思われる一枚。こういうのは面白い
道路を移動していると原チャリに轢き殺されます。東南アジアをバックパッカーした時は止まってくれたんやけどなあ、みたいなことを思い出しました。
プレイグテイルっぽい
日本語吹き替えはなし。日本語字幕は……
小ネズミたちは1匹1匹と食べられ…失われ…あるいは単に存在することをやめました
日本語の翻訳があまり上手くないですね。画像は前作の振り返りで、僕が最初に違和感を抱いた一コマ。没入感を生む日本語ではなく、、、いかにも、ザ・海外のインディーズゲームを翻訳して日本で発売しました! という感じ。問題なくプレイは出来ますが、翻訳が上手な作品ではないです。
BGMが怖い(素晴らしい)
・おどろおどろしいアジアの民間伝承の要素が満載のBGM
本作で最も素晴らしいところ。不快感を煽るBGMは唯一無二というか、他作品ではないような出来だったと思います。コントローラーの振動もない中、なかなかストレスを与えてくれました。
怖さという点では、びっくりさせるような演出は少なめ。グロいという表現の方がしっくりくるかも。でも、最後はやっぱりよくわからない(倒した幽霊の臓器を猫が運んでいるけどなんで?? みたいな)
サイドクエスト・隠しステージ見つからず……
・前作Dread Outよりもサイドクエストや隠れステージ、インドネシアの妖怪たちとの交戦がさらに追加されたストーリーライン
単なるおつかいが嫌いなので、サブクエストを全部こなしたりトロコンするタイプの人間ではないですが、、、極力攻略情報を見ずにプレイしており、メインストーリーやキャラに関する描写は見逃したくない、というのが僕のプレイングです。
が、、、サイドクエストっぽい都市伝説なるものを1つも見つけることが出来ずにクリア。ヒントとなる表示が0なので、片っ端からフィールドを調べまくってフラグを見つけなければならないんでしょうね……。
クリア時間・クリア後
クリア時間は、7時間位でしょうか。白い虎にハメられすぎて1日くらい放棄してました。クリア後は、コスチュームを変更が可能で、チャプター選択も可能です。
攻略の役に立った動画
ボスの倒し方、最後らへんの迷いやすいダンジョンなどは役に立つかと。
都市伝説の場所一覧。クリア前に見ておけば良かった。
ネタバレ
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エンディング
歪んだ現実を作り出したと説明にあるので、(おそらく)前作でもラスボスに近い位置だったと思われる蛇女:ブロロンを倒したリンダ。
しかし、そこでシスカが登場。私と組めば世界を支配出来ると主人公を誘惑(ここでシスカは初登場するので、シスカって誰? 世界を支配するってどうやって? と確実に思うでしょう。前作未プレイだと訳わからん)。
手を取る・手を取らないの2択。手を取らないを選んだので、シスカとバトル。勝利すると、、、
怪奇現象だらけだった町に、幽霊関係の死骸などが現実化。リンダがこの町を救った、という解釈でOKかと。軍隊やヘリが飛び交うような大きな事件になったっぽいです。おしまい。バイオ7みたいな終わり方でした。
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まとめ
インディーゲームに対してここまで綴るのはどうかと思いましたが、、、描写不足・説明不足が極まっており、概要欄の説明とも違うのはちょっと……。論理的な事柄を好む僕にとっては、クソゲーでした。
不快な気持ちにさせた方は申し訳ありません。こういう記事を書いても良いことは少ないので、そのうち削除するかもです。
ストーリーやキャラを全く気にしない方はおすすめできるかもしれません。
Steamのセールで800円で売ってるので、PS5で3500円で買う必要はないかと。特典もないです。
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コメント
ななしさん、失礼しました。おっしゃるとおりです。訂正しました。
序盤は中々取っ掛かりも良く期待したんですけど、プロローグっぽい学園を出て帰宅してから、後は自由にやって、みたいな丸投げ感が徐々にエスカレートする感じが確かにしますね。
ぶっちゃけ戦闘は、レベル制やハクスラ要素がある訳でもないので、はっきり言って作業感しか感じないし、ストーリーが進むにつれてダルさがピークに達する人が多くなりそうなゲームかと思います。
戦闘その物も、何か高度なテクニックを要する必要もなく、ただ殴って撮影するだけの単純作業に感じます。
零は、無印が海外でブレイクした事で、その影響を受けているのは間違いないですね。
過去にXbox306逆輸入版のフェイタル・フレームが8万6000円のプレミアが付いた物を渋谷で見た事もありました。
カメラで悪霊を退治する海外映画なども多数上映されてた事もあり、未だに海外で零は猛威を奮っているんでしょうかね?
仮に、次回作が出るのであれば、戦闘に意味を持たせる工夫なり、フィールドを歩かせる工夫を考えた作り方をして欲しい気がしますね。
その辺を考えて作っていれば、今回のナンバーは、もう少し話題に乗れた気がします。
まれびとさん
仰るとおりで、終始作業を強いられた記憶、、、と原チャリに轢かれたくらいしか覚えてないです。
零はザ・和風とのことで人気っぽいようです。ただ、10年近く新作出してないらしんで、どうなんでしょうね……。ベヨネッタと同じで任天堂次第なところがあるので、個人的にはあんまり期待してないです。
ふわっとした回答しか出来ずにすみません。