2019年10月10日に発売されたPlayStation®4用ソフトウエア『アッシュと魔法の筆』をクリアした感想・評価です。ストーリーのネタバレを書いていますので、その点だけは注意です。
アッシュと魔法の筆の評価・感想
アッシュと魔法の筆とは
“描く楽しさ”と“勇気”をテーマにしたファンタジーなアクションアドベンチャー。
2014年に登場したフライトアクション『Entwined(エントワインド)』を手掛けたPixelopus(ピクセルオーパス)がおくる “描く楽しさ”と“勇気”をテーマにしたファンタジックなアクションアドベンチャー、『アッシュと魔法の筆』。
・発売元:ソニー・インタラクティブエンタテインメント
・フォーマット:PlayStation 4
・ジャンル:ペイント・アクションアドベンチャー
・発売日:2019年10月10日(木)予定
・価格:パッケージ版 希望小売価格 2,900円+税
ダウンロード版 通常版 販売価格 3,132円(税込)(*)
ダウンロード版 デジタルデラックス版 販売価格 4,212円(税込)(*)
・プレイ人数:1人
・CERO:B(12才以上対象)
海外では、『Concrete Genie』というタイトルで発売されています。直訳すると、コンクリートの妖精。日本版では、妖精を「かいぶつ」と訳しています。
クリア後のメニュー画面
ストーリー(ネタバレ注意)
空も町もどんより寂れた港町「デンスカ」。この町出身の絵が大好きな心優しい少年アッシュ、彼の唯一の心の支えは絵を描くことでした。そしてアッシュはある日、魔法の筆を手に入れます。
魔法の筆で、アッシュの描いた絵には生命が吹き込まれ、描かれた景色や不思議な生き物たちは動き出します。そして町は徐々に活気を取り戻していくのでした。
簡単に言うと、
石油事故の影響で寂れた港町「デンスカ」を、主人公アッシュの魔法の筆の力を通して、活気を取り戻していく話になります。
アッシュは発電所や下水道など、街の隅々を探検。マップの範囲はそこまで大きいわけではないですが、細部まで作り込まれているので気になりません。屋根の上まで登れます。
このように、昔は栄えていたような描写もちょいちょい入りますよん。
筆の力で街に明かりを灯していく一方で、いじめっ子集団がアッシュの邪魔をしてきます。
やっと全て灯し終えた……と思ったら、こいつらの悪態のせいで事態は悪化……。かいぶつが暴走を始め、いじめっ子軍団は攫われていきます。
そこから、バトルアクションの要素が加わり、一時的に違うゲームに変化。筆の力でかいぶつを倒す流れは、キングダムハーツでハートレスを倒す流れを思い起こさせます。
筆が剣の役割に
最終的にはいじめっ子を救い、かいぶつの心を取り戻すことに成功。最後はすべて丸く収まります。
ゲームボリュームが少ないこともあっておおまかなストーリーはこんな感じです。
注意点としては、やはりいじめっ子軍団が出てくることでしょう。
一応、いじめっ子一人ひとりにも悲しい過去があり、それが回り回ってアッシュへの悪態につながっていることを、アッシュは筆の力を通して理解する一面もあります。
両親が喧嘩とか、刑務所に入ってるとか……環境要因ですね
ただ、すべてが丸く収まり仲直りするとはいえ、アッシュが標的にされて酷いことをそれなりにされるのは事実なので、、、そういった描写が苦手な方は、このゲームをおすすめできません。
(最近はニュースも多いですしね)
ペイントについて
アッシュの落書きがある場所では、かいぶつを描くことが出来ます。そして、描かれたかいぶつには生命が宿り、動き出します。
自身の筆で描き出すかいぶつですが、ある程度のモデルは決まっていて、0から全てを描けるわけではありません。ある程度のモデル+足やツノをつけるようなイメージです。
また、街の中で明かりを灯せる場所は、すべて明かりを灯さなければストーリーは進みません。なので、ペイントは落書きを楽しむと言うより、手当たり次第に筆を振ってストーリーを進めていく感じでしょうか。それでも美しいところがこのゲームの凄いところですね。
(フォトモード主体で楽しむ方は違うと思いますが)
絵心がない僕の場合、ぐちゃぐちゃで何を描いているのかわからないままストーリー進行します
操作性に関しては、Optionから変更可能です。自分にとって最適な感度を見つけることが出来ます。
何より、絵心がなくても楽しめます!! テキトーに描いても美しいです。
しかし、絵心豊かで創造性あふれる人にとっては、逆に物足りないかもしれません。
ちなみに公式↓↓
こんな背景を描くことは僕には不可能でした。笑
かいぶつは可愛い
魔法の筆には明かりを灯すだけでなく、かいぶつを生み出す力もあります。
街の探索をする過程で、火・電気・風などの能力を持ったかいぶつを描き、協力してもらうことになります。
かいぶつはいじめっ子を攻撃するものではなく、通れない場所を通れるようにするのが主な役割。アクションの手助けをしてくれます。
赤いかいぶつは火を出して、赤い部分を燃やす
かいぶつは色によって役割が異なります
街中の至る場所で、壁を伝ってアッシュについてきてくれます。また、ストーリーではかいぶつとの友情を描いており、プレーヤーにとって印象的なものになるでしょう。
かいぶつの求める絵を描けば、かいぶつが喜んで筆にパワーをくれます。すると、スーパーペイントという筆力アップ効果を発動することが出来るので、積極的にこなしていきましょう。かいぶつが遊びたがる時もあるので、かいぶつに愛着を持つ人は多いと思います。
単純にかわいい。
VRに必要なもの
VRがあれば、このゲームはもっと凄いと思います(未プレイ)。ただ、VRヘッドセット、PlayStationカメラ、モーションコントローラー2本が必要です。
クリア時間
5~6時間程度でした。値段が3000円前後なのでボリュームは期待していませんでしたが、内容は良かったですね。斬新で、幻想的で、至るところに美しさを感じましたね。
ゲーム初心者でも~10時間でクリアすることが出来るでしょう。逆に、RTA(リアルタイムアタック・最速クリアのようなもの)では1~2時間でクリア可能だと思います。
クリア後は
- アイテムを収集(追記します)
- フリーペイント
- VR体験
- ギャラリー収集など解禁
おまけ
大神おろしのような達成感あり。
バルブハンドル。バイオハザードシリーズを思い起こさせます。
アクション要素はそこまで多彩ではないですが、ジャンプして梯子を掴んで登ったりすることも。
攻略のコツ
- 基本的な流れは、地図をチェックしながら街を隅々まで探索して明かりを灯す・かいぶつを描いて呼び寄せる流れです。屋根も登って電線を滑りましょう。
- スケッチはしっかり集めましょう! かいぶつが要求するスケッチがないと行き詰まるところがあります。
- 壁に描いてあった小さな白い絵? は、かいぶつを呼び寄せるとヒントを貰えます。そこで描けばOK。
- □ボタンのところは必ずチェックする。ストーリーを進めるために必須です。
- ヒントは必ずチェックしましょう。
- Optionで難易度を下げることも可能です(いじめっ子や敵が弱くなります)
- モーションセンサーを右スティックに変更すると、ペイント操作が簡単になります。
まとめ:幻想的で面白い。CPも安く、ゲーム初心者にもおすすめ
ゲームボリュームは少ないですが(12GB~13GB)、今までにないような演出の美しさがあり、満足感は高めでした。
本格的なアクションやペイントを求めている方には物足りないと思いますが、これはこれでアリだと考えます。何と言っても、非常に美しい世界観を持つゲームなので、フォトモードにハマる方もいるでしょう。
全体的な難易度も低く、初心者向けとしておすすめ出来ます。また、初回特典のテーマもいい感じなので、個人的には買って良かったと思いました☆
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