【2022年11月4日 追記・更新】
2020年5月28日にPS4で発売したソフト『BAYONETTA&VANQUISH(ベヨネッタ&ヴァンキッシュ)』をクリアした感想・評価になります。デビルメイクライやベヨネッタ2についても言及しています。
BAYONETTA&VANQUISH とは
【BAYONETTA】
魔女ベヨネッタが多彩な技で美しく華麗に天使を狩る。クライマックスシーンの連続、体術と武器攻撃のコンビネーションの生み出す縦横無尽なアクションスタイルが、プレイヤーの脳髄を直撃する。
【VANQUISH】
銃火器や近接攻撃に加え、ブーストと呼ばれる高速移動があり、メリハリのあるアクションが魅力。超巨大ボスと戦うシーン等は従来のアクションゲームとは一線を画す爽快感が味わえる。
プレイ人数 1人
価格 3,990円(税別)
CERO D区分(17歳以上対象)
このソフトには、【BAYONETTA】と【VANQUISH】という2作品が収録されています。どちらの作品も、元々PS3で発売されていたものです。
2つの独立したゲームが1つのパッケージとして発売したということを知りませんでした……(同じ人結構いると思います)。
結論から言うと、アクションンゲームが好きな人には、おすすめです。
ベヨネッタ
20年前、ほの暗き湖底に沈む棺の中から、一人の女が蘇った。自分の素性も、そして名前さえも思い出せないその女の体には、ただ一つだけ、失われた過去の謎を解く記憶が刻まれていた。それは、獰猛な魔獣を操って天よりの使いを葬り去る恐るべき”魔女の力”だった・・・。
数百年の時を超え現代に蘇った魔女ベヨネッタは、僅かに残る記憶の手がかりを手繰り寄せるうちに、ヨーロッパの辺境「ヴィグリッド」へと辿り着く。彼女を阻止せんと襲い来る無数の天使たち。彼女の過去を呼び覚ます数奇なる出会い。
その先で彼女を待ちうけているものとは・・・?
ジャンル:クライマックス・アクション(女性版デビルメイクライと言っても良い)
際立つベヨネッタのキャラとアクション
数百年の時を超えて現代に生きる謎多き魔女。強大無比な魔力を使い、天よりの使者と戦い続けているが、その理由を含め素性の一切が謎に包まれている。画像も公式サイトより引用。
日本語吹き替え声優:田中敦子
十二~十三頭身くらいあるスタイルの良さ・容姿の美しさは、ゲームキャラでも屈指でしょう。
このゲームの基本は、ベヨネッタ自身の記憶を取り戻すためにダンジョンをクリアしていく流れです。魔女が題材なだけあり、中世の世界観はしっかりと統一されています。
が、それをメインで楽しむゲームではありません。
ベヨネッタは、天使に命を狙われています。それを返り討ちにするのですが、バトルアクションの存在感が抜群。
手足の先に銃を装備しており、軟体を活かして攻撃(開脚)する場面も多め。自分の数百倍もある天使に、ジャイアトスウィングやジャーマンスープレックスを決めたり。二段ジャンプすると背中から蝶の羽が生えたり、、、とにかくスタイリッシュ!
この二人、実は戦闘の最中だったりします
開脚は多め。足フェチにはたまらないかも?
ベヨネッタが天使を蹴散らす一コマ。
初心者やアクションが苦手な方、めんどくさがりやの方。コンボが自動で繋がるアイテムもあるので安心
アクションが面白いので、なんとなく進めていても楽しめますし、最終的にはストーリー面でもスッキリ終わるような展開になっています。
ベヨネッタは、自分の髪で獣を作り出す必殺技を繰り出します。
必殺技発動中は服の布面積が少なくなり、専用BGMも盛り上がっていい感じ。プレーヤーは求められたコマンドを入力することになります(QTE)。
武器の種類も豊富でその都度アクションが異なりますし、必殺技も敵によって変わったり……アイテムも数は多いものの使いみちが限られたものばかりで、クリア後に洗練されていたことがわかる点は◎。
様々なダンジョンとゲーム内ゲーム
チャプターごとに舞台が異なり、序盤にその舞台の背景とか由来とか書いた書物が拾えます。次はどんなステージなんやろ? とワクワクさせてくれる上に、予想が全くつきませんでした。
ただ、初見殺しが多いですね。やり直しにストレスはないから良いものの、難易度関係なく、一周目はゲームオーバーになりやすい作品と言えるでしょう。ロード時間は、当時に比べると改善されていると思われます。
また、ゲーム内ゲームというか、ミニゲームも随所にあります。画像は、バイクを運転をするところも。ジェットコースターの宙返り部分なので、世界が反転しています。爽快感抜群でした。
ダンジョンごとに、本来のアクションに加えて、異なるゲーム(レースやシューティングなど)がある点も面白かったです。
演出に遊びココロ溢れる
とてもスタイリッシュなベヨネッタですが、旅の途中で見つけた女の子に髪を引っ張られています。こういった演出も。
水滴がベヨネッタのおっぱい……というか乳首周辺(推測)に滴る描写。チェシャくん(画像左の男)は、ついつい見蕩れてしまい、運転中のヘリコプターを大破させてしまうハメに。
なんのシーンか思い出せない……
クランクを回すことも
スタッフロールが流れている背景でバトル。デビルメイクライあるあるの一つ。
ゲーム内容自体はデビルメイクライっぽくはあるのですが、「鉄山靠」「アフターバナーキック」など、SEGA作品のバーチャファイターをリスペクトしている部分も。
同様に、このゲームを作った神谷英樹氏に関連する作品……他にも『大神』『バイオハザード』などのパロディネタも含まれているので、そういった点でも非常にネタが豊富な作品です。個人的には、サイコブレイクの看護師タチアナが、ベヨネッタに似ていると思いました。
なので、1周目をクリアした後はぜひ攻略サイトでチェックしてみることをおすすめします。
パロディ・元ネタ – BAYONETTA@wiki – アットウィキ
デビルメイクライとどっちが面白い?
スタイリッシュアクションの極みは、間違いなくデビルメイクライ5です。PS5版も出るので、最強のアクションゲームとして君臨し続けるでしょう。
個人的には、3・5の次くらいにベヨネッタは面白いと考えています。
声優一覧/日本語吹き替えが見事
元々は英語音声のみだったそうですが、PA版は日本語吹き替えがあります。どちらも聞いたのですが、キャラの持つ声のイメージを忠実に再現している日本語声優の配役。見事としか言えないですね……!
- ベヨネッタ / 田中敦子
- ルカ・レッドグレイヴ(チェシャ) / 浪川大輔
- ジャンヌ / 園崎未恵
- ロダン / 玄田哲章
- エンツォ / 高木渉
- セレッサ / 沢城みゆき
- バルドル / 若本規夫
- アンブラの長老 / 鈴木れい子
- アントニオ・レッドグレイヴ / 宮林康
クリア時間・クリア後
8~10時間くらいでしょうか。新しい難易度の他にも、解禁される武器や衣装などが非常に多いので、周回プレイをする前提で作られています。
ヴァンキッシュ
宇宙に浮かぶ米国51番目の州プロビデンス。太陽光発電の拠点として建造されたスペースコロニーだ。
~中略~
『ロシアの星』によるニューヨーク攻撃まで、残された時間はあと僅か。それぞれの思惑が交錯する中、米国の存亡をかけた戦いが、いま始まろうとしていた。
ジャンル:シューティング・アクション
簡単に言うと、ひたすら敵を銃撃するゲームです。ストーリーは無に等しいですが、操作性・爽快感は抜群。
そもそもベヨネッタが目当てだったこともあり、ゲームの概要を見ずに始めました。すると、、、
- 世界観、ストーリーが意味不明
- みんなアーマースーツ着てて、敵と味方の区別がつかない
- 自分が何の武器で攻撃しているのかわからない
- 武器を拾えるけれど特徴がわからない
- ただ敵を倒し続けるだけの展開で、景色に変化がない
しかし慣れてくると、上記の疑問がどうでも良くなるというか、純粋にドンパチするのが楽しくなってきます。操作性が非常に良く、全くストレスがないからです。
アクションゲームとしては素晴らしい
画像右下には、4種類の武器があります。切り替えてドンパチ。武器ごとの特徴はあるのですが、僕が完璧に把握したのは中盤から。このゲーム全体に言えることですが、やや説明不足でもあります。
地面をスライディングで滑る移動は爽快感抜群。このブログで紹介したゲーム全て含めて、最高レベルで爽快感ですね。この動き自体は、もっと他の作品にも応用すべきだと感じました。
また、あちこちで大小の爆発や銃撃があるものの、処理落ちなどもなく……とにかく、ストレスが全くないです。
ただ、レベルなどはなく、成長要素は弾薬の所有量のみなので、もうちょっと成長要素があればなあ……とか、衣装チェンジ出来ればなあ……みたいなところはふんだんにありました。
ストーリーは描写不足の極み(ネタバレ注意)
ベヨネッタは、ストーリーがあるけれどそこまで重視されていませんでした。が、ヴァンキッシュは、ストーリーがあるようでないにも程がある……というのが正直な感想です。
世界に何かが起きて
主人公のサム(左)と上司?のバーンズ(右)を中心に、戦地へ向かうことになり
海外ドラマ『24』のクロエ・オブライエンのように、ハッキングや地理の把握などを伝える女性キャラがいて
中ボスや黒幕が出てきたり(黒幕に至っては出てくるだけで何もしないままエンディングに至る衝撃)
潜入先を爆破して脱出したものの
潜入先の星ごと爆発。マモレナカッタ……
と思ったら、あっさり生還。生きてたの!! みたいな展開・演出は、B級映画を見ているよう。
裏で手を引いていたっぽいアメリカの大統領? が拳銃自殺して、おしまい。?? 大統領……?
「……何これ?」とか「は?」と思われる方が、僕を含めていらっしゃると思いますが、概ねこんな感じです笑。黒幕はどうなったとか、主人公の過去とか、そういった要素はないです。プレイしていると、自然と誰もが悟るでしょう。
しかも、ムービーを一時停止しようとしてオプションボタン押したら、勝手にスキップしてしまう仕様があるのですが、、、まあいっか、となるレベル 。
厳密に言うと続編の制作を見越してこんな感じになったのかな? と推測されますが、それにしても描写不足かつ説明不足としか言えないです。ロシアとアメリカが揉めてるということは伝わるのですが、どっちがアメリカでロシアなのかもわかりにくいです笑。
クリア時間・クリア後
6~7時間くらいだったと思います。
ストーリーが濃かったり、ゲームに感情移入すると、何かを学んだり得た気になれると思うのですが、それがない点が特徴です。つまり、何も考えたくない時間つぶしにピッタリ。
スタッフロールには、スタッフの写真をシューティングする遊びココロも。もうちょっとやれることあったやろ……とこの頃は思わなくなっていました。
まとめ
『ベヨネッタ』も『ヴァンキッシュ』も、アクションゲームとしては非常にレベルが高い作品でした。グラフィックは最高レベルではないですが、特に気にならないレベルですね。
価格も良心的なので、ベヨネッタをPS4で出来る、というだけでも購入する価値があると思います。
おまけ:ベヨネッタ2のPS4版の発売は……
ベヨネッタ2もクリアしました(Switch版)。ただ、こちらはPS4版の発売は期待薄でしょう。というものの、オープニングムービーに任天堂のキャラ(マリ⚫)が出演しています。そして、ベヨネッタはスマブラにも参戦しています。
つまり、ベヨネッタ2は、完全なる任天堂の商品ということです……。
ゲーム自体は面白かったので、ベヨネッタ1が面白かった人には2もおすすめ出来ますよ★ベヨネッタ3の製作も決定しています。
関連記事
コメント