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【黒神話悟空】クリアした感想・攻略情報を綴る(ネタバレ注意!!)

PS5Steam

2024年8月20日に発売されたPS5、Steamソフト『黒神話:悟空(Black Myth: Wukong)』をクリアした感想・評価・攻略情報・エンディングの考察や解釈などを綴っています。項によってはネタバレ注意です。

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就職できずに当時薬学生だった彼女のヒモを経て、ブログで生計を立てることに成功(15年の交際を経て、結婚!)。ゲームやマンガなどエンタメ分野のレビュー、感謝を綴ったエッセイが好評。ブログ歴8年目になり、当時の内容を綴ったノンフィクション小説「薬剤師国家試験に落ちた彼女を、僕は隣で見ていた」が電子書籍化しました!

黒神話:悟空 Black Myth: Wukong とは

『黒神話:悟空』は中国古典小説の「四大奇書」の一つである『西遊記』を題材とし、中国神話を背景にしたアクションRPGゲームである。プレイヤーは「天命人」と呼ばれるキャラクターとなり、古い伝説に隠された真相を究明するため、険しくも不思議な西遊の旅路を辿る。

公式サイト:Black Myth: Wukong

ジャンル:RPG, アドベンチャー, アクション

プレイ人数:1人

クリアした感想・評価

西遊記を知らないと全然わからないストーリーとキャラだが……

・千状万態。物語は心を揺さぶる
六通りの身体に六通りの武器、六様の形骸に六様の心。敵の残虐非道はただ表面に見るだけで、その異なる生い立ち、個性と動機は深く考えさせられるものである。戦闘から離れると、天命人は様々な人物の人知れぬ一面を探り、彼らの愛と恨み、貪欲さと怒り、さらに前世と今世を探求する。

僕は、西遊記をほぼ知らずに本作をクリアしました。その感想としては、ストーリーの細かい点は良くわからなかった、ということです。西遊記を知らない人にも知ってもらえるように、という点が重視されて作られた作品でないのは確かでしょう。

 

最強だった悟空が霊宝という力を失ってから、それを取り戻していくような流れ。強敵に敗れて力を取り戻していく、、、『SEKIRO』の序盤とほぼ同じ。

細かい点はわからなくても、大まかな流れならわかるというのは本作の特徴でしょう。その理由としては、登場キャラには過去があり、それがアニメーションで描かれるためです。全6章で構成されています。

章のボスを倒すと、アニメーションが流れます。悟空の過去、ボスキャラとの因縁などが描かれる

 

ゼルダで言うところのマスターソードを引き抜く演出だったり。拳と棍棒がぶつかって衝撃波が発生したり。週刊少年ジャンプが好きな人は伝わるモンがあるでしょう。

また、演出面が既視感のあるものが多く、親しみを感じる人も多いでしょう。ボス戦では、バトル漫画によくあるようなムービーが流れるため、テンションが上がる演出も多かったです。

ストーリーはわからないけれど、楽しむことは出来る。そう結論付けたいと思います。

バトルは超難しい。根性が必要

・魑魅魍魎。世で再び暴れる
行者は名高し、魔王は狡猾。『西遊記』の一つ見どころは、それぞれ異なる取り柄をもつ仰々しい妖怪たちである。西天への道中、天命人は数多い強敵や好敵手と出会うと、豪快に、命を賭けって戦闘を繰り広げる。

ゆる死にゲーって言われとるんやろ?

奥さんにそう言われて、その情報を流した奴を血祭りに上げたくなるくらいイライラしました笑。『SEKIRO』や『エルデンリング』、『アーマード・コア6』などと比較しても、全然ゆるくないです。

むしろ、序盤は難しいと思います。三章まであたりは攻撃手段が本当に少ないんです。遠距離攻撃・防御・パリィ・救済措置もなし。なので、敵の攻撃パターンを完全に回避で見切りつつ、ヒットアンドアウェイが基本中の基本になります。その動作を制作によって叩き込まれる、という感じですかね。

雑魚敵を倒してレベル上げも出来なくはないですが、基本的には超非効率。このくらいのレベルで挑んでくださいね、というバランス調整が完全完璧になされており、スライムをレベル99で倒すようなズルいプレイは出来ません。このバランス調整に関しては、本当に上手だと感心しました。憎たらしいほどに。

ステ振りをその都度やり直さないといけない。この奇術は効くor効かない という弱点があるので、ステ振りをボスごとにし直すことになりがち。これが楽しいと思えるか面倒と感じるかは、各々に依るでしょう。

ただ、素晴らしいバトルに変わりはありません。奇術には、定身術:相手の動きを一定時間止める、分身術:分身して攻撃する、金剛術:石のように固くなり攻撃を弾く などがあり、戦略性はそこそこあります。ステージが進むごとに、奇術の種類も増え、強化も可能になるので楽しいですね。強化が楽しいゲームと言えるでしょう。

難しいのでクソゲーと言いたくなりますが、決してそんなことはなく(クソボスはたくさんいる)。PS5でプレイする限りは、バトルの動作はヌルヌルで、ゲームの進化を感じる作品でもありました。

ELDEN RINGがお好きなんですね

・驚天動地。各々の神通力を発揮する

不老不死の法を知り尽くし、変化の術は手の物。相生相克の理念を取り入れたさまざまな法術、変化と法具は、中国神話の戦闘場面で最も多く扱われてきた要素の一つである。天命人は棍術に加えて、異なる法術、天賦、武器、装備などを自在に組み合わせ、自身の戦闘のスタイルに最適な一式を見つけ出せる。

本作の内容としては、ほぼフロムゲー(フロム・ソフトウェアが作った高難易度のゲームを指す)です。エルデンリングに例えると、祝福までたどり着いて休憩、聖杯で回復、ルーンを集めてレベルアップ……流れは全く同じ。事前の情報がないと、フロム・ソフトウェアが発売したゲームと間違う人がいても不思議ではありません。ちなみに、メリナさんの役割は猪八戒がしています(独自の解釈かも笑)

僕がゲーム業界を憂う不安要素があって。その一つが、このようなジャンルのアクションゲーム(ソウルライク)が主流になるんじゃないか? ということ。最近の発売されたばかりのゲームをプレイしていると、難しいボスに対して試行錯誤を繰り返して達成感を得る=楽しさ と解釈をしている制作が多い気がするんですよね。これが悪いわけじゃないんですけど、この流れは続くやろうなあ、、、と。

世界観・グラフィックは美しい

・千山万水。光り輝く奇抜な世界を探索する
あの世のことは知るはずもなし、この世での歩み新にするばかり。ここは、現実と幻想が綯い交じる東方怪奇ファンタジーの世界である。天命人は数々の魅力を秘めた西遊の故地を訪れ、いまだ誰も経験したことのない壮大な冒険を繰り広げる。

RPGに代表されるように、雪や火山などのステージもあります。その一つひとつが美麗ですし、ボスもステージに合ったデザインだったりします。そういった意味で、世界観には一貫性を感じますね。中国文化に詳しい人は、良いかもしれないです。

『アサシンクリードオデッセイ』でギリシャを知っている人ならばより楽しめるけど、知らない人でも充分に楽しめるみたいなモンだと思います。

個人的に少し残念だったのは、九寨溝 を想起させるステージがなかったことくらいでしょうか。筋斗雲に乗って空を飛べるステージもありますし、一本道が基本だけどオープンワールドもあったり。企業努力を感じますね。

座禅を組む。ゴーストオブツシマみたいで◎

隠しエリア・隠しボスがいる

鐘を3回鳴らすと……

どのステージにも、隠しエリアがあり、隠しボスがいます。そして、それらを全て倒さないと、真エンディング(裏ボス)への到達が出来ません。なので、攻略サイトを見てもいいと思います。日本は攻略情報が開示されるのが非常に遅いため、英語版の攻略サイトを見てました。見たところで倒せるかは全く別の話なので、苦労するとは思いますが……。

気になる点も多い

字幕が小さすぎる。字幕サイズの調整がない。不満ありあり。

 

日本語ボイスがない(あってほしかった)

 

マップがない。別に良いと思いますが、6章だけはマップが欲しかったです(オープンワールドっぽくなるため)。筋斗雲のL2の視点変更ができない。

 

昆虫がリアルでキモい。虫が苦手な人、集合体恐怖症の方は注意が必要でしょう。

 

ジャンプ攻撃がない。空中で定身術をしても攻撃が届かないため、貴重な1回が無駄になることが悔しい。

→棍棒を上に伸ばす技がありました。僕がそれを使ってないだけでしたね。

 

デラックス版の特典がショボいかも。序盤にしか使えない防具(後に強化すれば別)ばかりなので、トロコンするような方を除いて買わなくて良いでしょう。敵を倒すとお金が増える効果です。クリアするだけならば、お金はそんなに困らないと思います。

 

一本道なので、通れない箇所に当たると動きがスローになります。グラフィックはきれい。

日本語音声はないが、字幕は完璧。中国語がおすすめ

本作は、日本語の吹替はありません。

音声は、中国語・英語ですが、中国語をおすすめします。雰囲気が出ますね。

エロも

アニメーションでいちゃくつ描写を見て、烈海王(バキ)が言ってたことを思い出しました。三大欲求には他国に引けを取らない、みたいな。具体的な性行為の描写はありません。

 

美しい女性がちらほら出てくるのも、嬉しいポイントかも?

 

乳首を負傷している馬のおじさん。ドラゴンボールの天津飯を思い出しました(わかる人いますかね?笑 わかってもコメントは不要です笑)

レーティングは16歳~とのことです。

パッケージ版がない

PS5版はダウンロードのみでした。『アランウェイク2』なんかもそうですが、先にダウンロード版を発売→後にパッケージ版も発売、という流れがありますね。制作費の回収が難しくなっている昨今のゲーム業界において、この発売方法が主流になるのでしょうか。

お金がないとゲームが出来ない、という時代になってきているのかもしれませんね。

ポリコレ?

ポリコレコンサル会社からの審査を拒否したとのことで、ネガティブなレビューが報じられた、みたいな騒動があったようです。ポリコレとは、簡単に言うと……人種や性別、年齢、障害の有無などによるマイノリティや社会的弱者を守るための運動や考え方を指すそうです。個人的には、ゲームにあまり必要のない要素だと考えています。

小ネタ・その他

この首がない三味線のキャラは、一体何なんでしょう……笑。

余談ですが、バイオ8のイーサンの手首のスクショを載せた際、あまりにも刺激が強いから~とGoogleにお叱りを受けたことがあります笑。これは大丈夫だと思いたい。

 

単なるアクションゲームだけでなく、ボタン長押しをするような遊びココロは◎。ステータス

 

寅寅に変化する時に、専用のBGMが入る点は大好きでした。攻略する上でも、積極的に使ってましたね。バトルで倒すまでが大変ですが。

 

FF8のブラザーズを思い出しました。

 

FF10のシン……!! ではなく、カメです。でも、制作の人がFF10をプレイしていることは間違いないでしょう!

クリア時間・クリア後

PS5の表記を見る限り、60時間くらいかかってました。上手い人とそうでない人で、プレイタイムは大きく異なるでしょう。ちなみに、僕は上手くもなく下手でもないと思います(10段階で5.5くらいだと思われる)

クリア後は、通常エンディングの場合、ものすごく中途半端な終わり方をします。なので、裏ボスを倒してくださいね、という制作からのメッセージですね。ただ、記事執筆時点で裏ボスで詰んでます…………難しいというより硬すぎて面倒くさいので先に記事を書きました。

攻略情報

おすすめのステ振り・奇術など

体躯:HP・法力・攻撃・防御・体力すべてMAXにしてました。プレイングで補えるので個人差あるでしょう。ただ、攻撃力は絶対に最優先で。

棍法:立棍と刺棍は使いこなせませんでした。劈棍を10→20まで上げて、重棍を叩き込みましょう。重棍をどのように入れるか、が本作のキモです。

定身術:このゲームで最後の最後まで使える術。効果の重ねがけなどは実感しにくい。禁字術もボス戦でたま~に使えました。

気行術:最後まで使える。奇襲攻撃よりも、回復やドーピングアイテムを使いましょう。安全にアイテムを使うための技というイメージ。余力があるなら、重棍を溜めて攻撃するのも◎。

分身術:強化しなくても良いかもしれない。強いけど消費MPが高いのがネック。範囲攻撃に弱く、決定打に欠ける。

変化:絶対に虎がおすすめ。虎の攻撃力をMAXまで上げるのが超おすすめ。

座禅を組む場所一覧

 

落迦香藤の場所一覧

 

隠しエンディングへの条件(ネタバレ注意)

エンディング(ネタバレ注意)

裏ボスを倒さないと、ラスボスを倒しても不完全なエンディングが流れます。なので、追記予定です(裏ボスで詰んでます)。

ラスボスがクイクイ 喧嘩稼業の梶原さん(VS工藤)を思い出す演出。大好き。

エンディングの解釈・考察としては、、、

6章の花果山に悟空が力を取り戻して戻ると、老人猿が話しかけてきます。序盤でも登場したこの老人猿の正体は、悟空の元の抜け殻だと考えられます。なので、この世界観の悟空は、おそらく何度も輪廻転生を繰り返しているんだと感じました。よって、ラスボスが自分だったわけですね(自分に勝つことが試練)。

それを確かな考えに至らせるのが、通常のバッドエンディングと言えるでしょう。まだ回収してない場所・アイテムがあり、真エンディングじゃないよ、という暗示がなされるためです。すごく中途半端で終わりますし。

顕聖二郎真君(裏ボスの一人)が「おまえを見て、色々思い出した」って言ってますしね。

つまり、隠しエリアを踏破し、隠しボスを倒すことで、おそらく真の悟空になる、という終わり方なのでしょう。裏ボスを倒し次第、追記します。

クソボスランキング(個人評)

この項が書きたかった。

1位:百眼魔君

ひゃくがんまくん って読み方で合ってますかね? クリアして、最初に思い出せるボスだったのでこの順位に。ラスボスも含めて、百眼魔君が最もパターンを掴みにくいという印象です。倒せそうでなかなか倒せなかった。

三分の一まで減らせるのですが、それからが本当に長かった……。とにかく硬い、そしてスキがない。あまりにも負けすぎて、血管が何本か切れたと思います笑。4つの術をバランス良く使わないといけないですし、振り返ってみると本作最高のボスなのかも? 刺繍針は絶対に用意しましょう。死闘を繰り広げた動画をTwitterに流そうかと思ったくらいです笑。

 

2位:黒熊怪(こくゆうかい)

あのさあ……と言いたくなるボス。こいつも本当に強くて硬かった。序盤で詰んだ人も多いんじゃないでしょうか。回避して重棍を叩き込むプレイングを覚えさせるためのボス、という位置づけでしょう。ただ僕の場合、それに気付くのが遅かった。ちまちまダメージを与えて、その度に殺されて、何度も発狂しました。分身術でもあれば良いんでしょうけど。

 

3:黄風大聖

この道を何回通ったことか……。蹴り上げられ、串刺しにされ、巨大な砂の虫を上から落とされ、、、。定風珠(R2+左スティック)で風を起こせないと、1位になってたと思います。こいつと戦う前に、隠しステージでクソデカカブトムシを倒しましょう。左手に仏像の頭抱えてるくせに、攻撃が多彩すぎる。詰む人、多いと思うなあ。最初の一発目は、必ず重棍MAXを入れましょう。

 

4位:黄眉

絶対勝てんやろ……と思っていましたが、重棍が当てやすい良ボスでした。

まとめ

『エルデンリング』の骨格を採用し、最近の良作を積極的に取り入れたという意味合いで、『ステラーブレード』を想起させる作品でした。

プレイ中は何度も何度も「クソゲーが!!」と怒りを覚えていましたが、あくまで僕が下手なだけで。。。ゲームの作りや構成は本当に素晴らしいため、売れている理由にも納得しかないです。特に、西遊記に詳しい方にとっては神ゲーという評価も不思議ではないです。

残念な点は、西遊記の本編を学ばせてくれる作品ではなかった、という点でしょうか。個人的には、疲れました……笑

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