【2024年9月25日 追記・更新】
2023年2月22日に発売したPlayStation VR2ソフト『Horizon Call of the Mountain』をクリアした感想・評価を、PSVR2を初体験した感想と共に綴っています。項によってはネタバレ注意です。
Horizon Call of the Mountain とは
PlayStation VR2で新たな冒険に乗りだし、目の前に広がる「Horizon」の世界を体験しよう。美麗なグラフィックと最新PS VR2 Senseコントローラーの革新的機能で、「Horizon」の世界に入り込んだかのような体験が待っている。
ジャンル:アドベンチャー
CERO:B
プレイ人数:1人
ストーリーを含め、Horizonの世界に自分がいる実感あり
贖罪を求めるカージャ族の元戦士「レイアス」の視点を通して、カージャ王国の険しい山々を登り、機械獣にまつわる新たな秘密を暴き、名誉を回復して人々を救おう。道中、アーロイをはじめとするおなじみの顔ぶれや新しいキャラクターとの出会いが待ち受ける。
『Horizon Call of the Mountain』で、自然あふれる大地を旅しよう。
ジャングルの中、主人公:レイアスが小舟で連行されているところからゲームはスタート。本作は一人称視点のため、レイアスの顔を見ることは出来ません。
レイアスは犯罪者扱いされており、シャドウ・カージャ(現在の王に反抗する人たちのこと)とも呼ばれています。そんな話をしていると、急にトールネック(キリンのような機械獣)が通りがかり、小舟は転覆。思ってもみない形でレイアスは脱出するものの、、、
結局捕えられてしまい、、、マーラッド(画像左のおじさん・ちょっと偉い人でシリーズ作品にも登場する)に協力すれば、罪は赦されることになる、というのが導入部分。
マーラッドのおつかいをこなしつつ、消息不明のレイアスの兄を探しに行きつつ、レイアスの罪を知り、機械獣がなぜ凶暴になっているのかを謎解く、というのがメインストーリーです。
世界観は完璧に表現されており、圧倒的な美しい景色を体感出来ます。スクショだと伝わりにくいと思うのですが、VRだと何から何まですべてが立体的で、まさにHorizonの世界に自分がいるかのような体験が可能でしょう。そして、本作のメインはその世界観を探索することで、それが約7~8割です。
ストーリーに関しては『Horizon Zero Dawn』や『Horizon Forbidden West』のように完成されたものではなく、超充実したサイドストーリーといったところ。登場キャラも少なめ。また、シリーズ作品をプレイしていることが好ましく、知識もあると良いですね(ゲーム内で説明がない)。
伏線というか暗号というか。ファイルなどもありません。
会話そのものが少なめ。画像が斜めになっているのは、僕の頭が斜めになっている時にスクショしたから
メインはクライミングによる探索。慣れが必要だった
白や黄を両手でR2ボタンで掴みながら進んでいく感じ
本作のメインの探索ですが、Horizonの世界の中で、基本は一本道を登っていく感じです。落ちたら死亡という崖や山も多かったですし、機械の墓場みたいなところもありました(TBS系列のスポーツバラエティ:SASUKEのクリフハンガーみたいなものが多い印象)。
あるいは、ピッケルやグラップルフック、サンディスクなどの道具を適した場所で使い、道を切り開いていきます。
画像中央上部分に焦点を当ててR2を押しながら投げるとロープを引っ掛けてくれたり。PS4やPS5のオープンワールドゲームでよくある動作が立体的になっててスゴイ
設定でどのようにプレイするかにも依りますが、基本的にはプレーヤーは両手を振り回すことになるんじゃないかと思います。既存のゲームのように、その場所にじっと座って指だけ動かしていればOKという訳ではありません。道具の使用もそうですが、届きそうで届かないところを掴むためにも、僕は両手をブンブン振り回していました。
これを両手に。レイアスは疲れ0ですが、こっちは疲れるっていう
30数年生きてきてVR初体験をした感想は、最先端技術の結晶であり、本当にスゴイ!! でも、ゲームという定義から少し外れる部分もあるかな? という印象です。USJにあるようなアトラクションの感覚にも近い気もする、、、とか思ったり。他にも、ダッシュが出来なかったり、機械獣に乗ることもないですし、空を飛んだり海を泳ぐこともありません。それでも、すげえな……と感嘆することばかりでした。
ロープを伝ってシャーっと降りるシーンも多め。ジェットコースターに乗っているよう(……としか例えられないくらいジェットコースター感あり)。
ピッケルを使って登っていくことも多い。振動と音もリアルだと思われる。足場を考慮することが全くないことを除いて
~の頂 とか ~の頂上 みたいな場所が目的地なことが多め。トロフィーもしっかりあります。
巨大な矢を装填して発射→扉を破壊したり、離れた場所にある歯車を元の場所に戻して昇降機を復活させたり。ちょっとした謎解き要素も
宝箱からは素材。画像右のブレイズからは火の矢のクラフトが可能です。画像左のマラカスは用途不明ですがシャカシャカ鳴らすことが出来ます
岩の隙間に手を突っ込んで安定させるクライミングのテクニックのジャミング:ハンド。気持ちがいい。
△ボタン長押しで、フォーカスのように足跡をハイライト出来るので道に迷うことはないと思います。バトル中はスキャン出来ないのが残念。
ただ、移動中のカメラワークと操作への「慣れ」が本作で一番難しい部分かもしれません。画像のようにギミックを掴んで回すだけでも、最初は一苦労でした。鍵を開ける行為にしても、本作の場合は実生活のように拾い上げた上で、鍵穴に指してくるっと回し、錠が外れた扉の取手を掴んで開けるような動作が必要だったり。
そういった意味でも、VRという存在に慣れるまでに数時間ほど要しました。
バトルは凄まじいが、、、
サンダージョー怖すぎ
本作はバトルもすんごいです。正確には、機械獣の動きとプレーヤーに向ける攻撃性がそれはもうリアルで。体力がなくなった時の死亡シーンはぜひ体験してほしいです。
ただ、シリーズ作品のように、機械獣のデータなどが本作では参照出来ないので、ある程度弱点を覚えている僕のような人間でないと面白さが半減してしまうのではないかと。例えば、サンダージョーの倒し方なんかもそう。弱点のコアが側面にあって、そこを強い矢で射抜いたり。ロープキャスターで罠を張りまくって転倒させたり。そういったシリーズ作品の経験が皆無だと、矢を真正面から射るばかりになってしまうかもしれません。
切断の矢があるので部位破壊も可能です。
あと、弓の操作にも慣れが必要でした。左手を曲げて肩の位置へ持っていき、弓を装備。それこそ本当に弓を絞って矢を射るようなモーションをする必要があります。何より、照準エイムがないので、既存のゲームのように、マークを定めてボタンを離せば確実にその場所を射る、ということが出来ません。
設定で矢を自動装填したりコントロール補正など可能ですが、これもやはり慣れが必要でした。いちばん簡単な設定にすれば、弓を構えてR2を連打すれば矢が連続で出るのでおすすめ。
ストームバードの雷撃もリアル。シリーズおなじみのベロウバック・シェルウォーカー・ウォッチャーなども登場。僕が大嫌いなロックブレイカーは登場せず。
矢の種類もいくつかあります。強いて言えば、爆弾矢がほしかった
スリングショットもあります。氷は使いどころが多かったです。ロープキャスターやスパイクアローなどはなし。
レイアスの発言が攻略の頼りになるでしょう。
バトル中に回復は出来ませんが、回避は可能です。体を横にしたりスティックを横に一瞬いれて回避したり。こちらもローリングなどが出来ないので、慣れが必要かもしれません。酔いにも注意ですね。
回復はリンゴを食べることのみ(リンゴを掴んで口元に持っていけばパクパク食べる)。
装甲アップグレードはあまり強さが実感できず(難易度にも依ると思う)。スキルツリーなどもなく、強化は物足りない。
難易度は変更可能
EASYからNORMALといったものはないですが、ダメージ量を減らすとか、攻撃ダメージを何倍にするとか、弓の自動装填とか可能です。
アーロイは出てくるけど、、、(ネタバレ注意)
画像で見返すといまいちですが、、、
初めてのVRでひぃひぃ言いながら何とかストーリーを進めてアーロイが登場した時の嬉しさと言ったら、、、。画像で見るといつもの感じですが、PSVR2越しに見ると3割ほど可愛く見えます(マジ)。これは僕がHorizon大好き人間だからというだけではなく、実際にHorizonの世界に入ってプレイしている感覚がハッキリとあったからですね。
しかも、『Horizon Zero Dawn』や『Horizon Forbidden West』の活躍を知っているので、心強さはそれはもう半端ないです。
と思っていたのですが、アーロイが出てくるのは序盤の数分だけ。せめてエンディングに出てきてくれよ……泣
西部へと向かっているってことは、時系列的には『Horizon Forbidden West』の少し前ですね。
ムービーがない(ネタバレ注意)
本作はムービーがないです。言及したいのは、トールネックがトールネックへぶつかるシーン。一番見たかったところなのに、、、。ぶつかった瞬間に暗転した後、こんな感じ↓↓で一段落した場面に移行したのは悲しかったですね。
その他
石を積み上げるケルン、めちゃくちゃ難しい。ミニゲームや探索要素もわずかにあります。
ハンマーで陶器を割ったり、太鼓を叩いたり、ゲーム的に意味はないですがやれることが多かったです。
あと、サイレンスは出てきません(話がややこしくなるので出てこなくて良かった、と思うけどちょっと悲しい気持ちも)。エクリプスという単語は出てきます。
クリア時間・クリア後
プレイ当初は15分ごとに休憩を入れて2時間くらいしか出来ませんでしたが、二日目からは割りと操作にも慣れて、合計7~9時間くらいでクリア出来たと思います。
クリア後は、ステージを選んでやり直せます(宝の取り逃しとか回収可能)。あとは射撃場などのエリアへ行けるようになりました。
攻略情報
ピッケルを作るのにも一苦労しました……。右の紙の通~りに組み立てましょう。両手がこんがらがってしまうのもVR2あるある?
落ちてきた拘束具って何? と思ったので。トールネックの前足のところにある木? を登って真上を見ると、引っ掛けることが出来ます。真上を見るって結構多かった。
トールネック襲撃時の塔がどんどん壊されていくところは、おそらく唯一の時間制限ありイベント。ロープをシャーっっと降りた後は、最速で登ることを心がけましょう。
ウォッチャー2体と炎のベロウバックが対面に見えるところは、手を離して下部にあるロープを掴みましょう。
ストーリーのネタバレ
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画像右のアセラという女性が機械獣を狂わせていた犯人。機械獣が集まるルアーを使って、主人公のジャマをしてきます。目的は、メリディアンへの復讐(動機の描写がかなり弱かった)。
アセラは、エクリプスの槍? を使ってトールネックを支配し、トールネック3体をメリディアンに突っ込ませようとしていたが、レイアスがそのテロを阻止する流れ。
レイアスの罪は、人を助けられたのに、命令に従うだけで機械を狩り続けるという選択をしたこと(ノラの故郷で言葉で回想があった)。状況を静観していたとのこと。逆に、兄はそうではなく、アセラを止めるために単身乗り込んでいた(失敗して捕われたけどレイアスが助ける)。
逃げるアセラを追い詰めるも、闘技場に誘い込まれてファイアクローと対峙するレイアス。これがラスボス。
最後の最後で足場が崩壊し、アセラを助けようとするも自ら落ちる。レイアスは引き上げられる。
シャドウカージャではなく、シャドウカージャに捕われていた兵士であり、自由にメリディアンを行き来できる許可をもらっておしまい。アーロイ出してほしかった、、、泣(西部にいるから仕方ない)
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PSVR2の感想について
テレビの大きさは無関係
ウチのテレビ、あんまり大きくないんですが、、、プレイを始めるとすべてが立体になるので、テレビ画面の大きさは全く関係なかったです。映画館のシアターを一人で見ているような立体的な画面が表示されるので、それは本当にすごいと思ったところ。
コントローラーがすぐに故障しそう
故障しそうと僕が思っただけで、故障したわけではない、です。
なぜそのように言及したのかと言うと、没入感がありすぎる余り、力加減がわからずにボタンを押すことが何度もあったから(特にR2)。あと、手汗をめちゃくちゃかきますね。ここまで手汗かくことあったかな? ってくらい。途中からは、ティッシュをコントローラーに敷いてプレイしてました。
充電が持たない、充電めんどくさい
左右のコントローラーが2個ありますよね。これ、3時間くらいプレイすると絶対に電池マークが1になります。軽さを重視しているのか、バッテリーは全然持たないですね。PS5のコントローラーの比じゃないです。
あと、どっちもPS5につなげた状態の純正コードしか充電できない意地悪仕様。VAIO Zと楽天HANDの充電コードがあるのですが、端子は合っていても充電できません……。
100%すごい! でも楽しめるかは分からない
つららの壁をピッケルで割る演出・動作はすごい。でも楽しいのかはわからない(記事執筆時点)
ゲームとして楽しめるのか……。プレイ中は、このことをずっと考えていました。すごいとは常に思えるんですけど、楽しいと感じるのかはわからないですね。
ただ、ゲームとして、或いは機械や映像の技術として正しい進化だとは感じています。没入感を深めるために可能なことをすべて注ぎ込んでいる技術の結晶だと思えるので、やはり企業として正しい道を歩んでる、とも考えています。応援したい。
裸でプレイ出来ない
これは本当に個人的なことでしかないんですけど、、、家の中で基本裸なんです。でも、ヘッドのコードが肩や背中に当たることがあるので気になります。
あとは、頭へのフィット具合なんかも調整可能ですが、本当に人それぞれだと思いますね。メガネをした上からでも装着可能でした。
酔うし疲弊する(対策も)
22日の発売日にVR初体験したんですけど、軽~く酔いました。あとは、ヘッドセットが下がってきて鼻が痒くなったり。
原因を考えてみたんですけど、ここまで日常生活で没入することって、たぶんないです。寝食を忘れる~みたいなことってなくて、自分という人間を知るために挑戦し続けた20代を経ての30代になって現在はブロガーとして生活しているので、自分のコントロールには自信があるんですよね。
でも、そういった経験を吹っ飛ばすような経験がVR2でした。
→VR1よりは大きく改善されているとのことです
ただ、23日~は酔いを改善しました。原因は頭を動かしていたことだと思います。視点移動のたびにゲーム内のカメラじゃなくて頭を動かしていた・動かしてしまっていたんですよね。それを頭と姿勢を動かさずにコントローラーでカメラを動かすことを意識したことによって、22日は酔いませんでした。姿勢が悪いと首にダメージが蓄積する気もします。
あとはイヤホンですね。デフォだと音量が大きすぎるので、効果音・ボイス・BGMどれも半分以下にしました。
手は動かす必要はありますが、頭に関しては攻撃の回避くらいなので、、、参考になるかわかりませんが……。
人生で一番酔った上にもらいゲロしそうになった軍艦島ほどではない
プレイエリアの設定が入る
直射日光を避けてカーテンを閉めろって推奨されたんですけど、部屋を真っ暗にするとゲームが出来ません。起動時にプレイエリアの設定が入るんですが、周りを見渡して安全であることを認識させる必要があるみたいです(この設定も近未来的ですごい)。
なので、夜は電気をつけないといけないでしょう。手を振り回してもOKな空間が必要ってことですね。
バイオハザードヴィレッジがおすすめ
Horizonは評価割れそうですけど、バイオは体験版も出来るのでおすすめです★
PSVR1との比較(2023年2月28日 追記)
友人に聞いているので後日追記します。
→VR1はヘッドセットが重くて酔いやすかった。コントローラーはフツーのコントローラーで、ソフトもキラータイトルがなかった(サマーレッスンというソフトがしたかったとのこと)。設定が面倒くさい上に、コードもごちゃごちゃしていた。4万円ほどだった。
→VR2はヘッドセットが軽い。コントローラーが面白くて好印象。設定の時点から近未来的で没入感すごい。バイオ8は10周くらいクリアしているけどそれでも面白い。さらに、バイオハザードRE:4もVR2ソフトとして発表されるので期待している。ただ、8万円は高すぎ。
こんな感じで話をしてくれたのですが、価格面以外は買って良かった、と思えました。
8万円という金額には見合わない(現時点では)
新体験の連続でしたし、買ってよかった! とは思います。
が、ブログ記事を書くことである程度ペイ出来る僕の立場からしても、8万円はやはり安くはないですね。もちろん、今後のソフト次第、ということになりますが(当たり前ちゃ当たり前ですが)。
一番良いのは、友達が購入していれば30分くらい(5000円くらい払ってでも)プレイさせてもらうことじゃないなかな~と。向き不向きが明確に分かるでしょう。6万5000円くらいで発売してくれた方が、プレーヤーも増えてソフト開発も熱が入りそうな印象です。
ヨドバシカメラ マルチメディア梅田で店頭体験会の紹介!
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは、PlayStation®5で最新のタイトルを遊べる店頭体験会を5月5日(金)、6日(土)にヨドバシカメラ マルチメディア梅田で実施します。PS5タイトルに加えて、PlayStation®VR2タイトルの体験もできますので、ぜひこの機会にPS VR2の最新タイトルに触れてみてください。
なお、PS VR2の体験は事前応募制とさせていただきます。本記事下部より応募フォームに進んでいただき、ご応募ください。
引用:PS VR2を体験しよう! 5月5日、6日にヨドバシカメラ マルチメディア梅田で店頭体験会を開催! 体験事前応募を4月16日まで受付中! – PlayStation.Blog 日本語
日程:5月5日(金)、6日(土)
場所:ヨドバシカメラ マルチメディア梅田
応募期間:4月11日(火)より4月16日(日)23:59まで。
タイトル:『Horizon Call of the Mountain』『BIOHAZARD VILLAGE VR MODE Gameplay Demo』『グランツーリスモ7』VRモード
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まとめ
新体験の連続でしたし、『Horizon』シリーズはプレイステーションを代表する作品になる! という意欲を感じた作品でした。人を選ぶとは思いますが、最先端の技術を体験する、という経験の素晴らしさは間違いなくあるので、体験に価値を感じる方にはおすすめしたいですね。
ただ、すごい!! と思えた一方で、楽しかった、という実感はまだないので、後日追記します。
おまけ
レゴ ホライゾンアドベンチャーが発売決定!
ホライゾンゼロ・ドーンのリマスターが2024年10月31日に発売決定!
State of Playで発表されました!
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