パソコン用データ復旧ソフト『MiniTool Power Data Recovery 無料版』を使用した感想・レビュー記事になります。良かった点・気になる点、無料版と有料版の違いなどを綴っています。
MiniTool Power Data Recovery とは
写真、ビデオ、音楽、ドキュメント、その他のファイルを誤って削除したことがありますか? Windows を再インストールしたらデータが失われましたか? ハード ドライブが破損した場合はどうすればよいでしょうか? ハード ドライブを誤ってフォーマットした場合はどうすればよいでしょうか?
現在、無料の専門的なデータ回復ソフトウェアである MiniTool Power Data Recovery を使用すると、ハード ドライブから失われたデータを効果的かつ迅速に回復できます。さらに重要なのは、元のデータを損傷することなく、失われたデータを回復できることです。
インストール手順:ダウンロード・インストールすればOKです。日本語にも対応しています。
使用した感想・評価
超シンプルで使いやすい
ホーム画面はこんな感じでサッパリしています。サイドバーにあるメニューは
・このPC
・ユーティリティ(後述)
・スキャン設定
この3つです。基本的には、このPC → 復元する場所 を選択するだけですね。選択後、本ソフトがスキャンしてくれた結果の中から実際に復元するファイルをユーザーが選ぶだけ。シンプルです。
メニューを折りたたむとこんな感じ。
削除されたファイルはもちろん、USBやSDカード、ハードディスクなどからも復元可能です。
メニューの スキャン設定 の画面。FAT12 FAT16/32 exFAT NTFS HFS+のファイルシステムにチェックを入れることが出来ます。具体的な違い・どちらが良い、というのはケースバイケースなので参考URLを置いときます。そこまで気にすることはないでしょう。
スキャン残り時間や進行状況が明確に
%と時間の表示で、あとどれくらい待てば良いのかがわかる点は◎。
スキャン速度の目安としては、30GBならば一瞬(!?)でした。今使用しているパソコン全て:500GBをスキャンした時間は、10分ほど。スキャン速度だけで言えば、速い部類に入ると思います。
1GBまでしか復元できないが……
ゴミ箱の中のファイルをスキャンしたので、その中の一つを実際に復元してみます。
指定したデスクトップ画面上に、一瞬で復元されました。おお~
復元する速度も一瞬でした。おお~ ってなりますね笑。
無料版では、1GBまで復元が可能です。この1GBという数字に関しては、(他ソフトと比較しても相対的に)悪くないと思います。
他社の場合、無料版ではプレビューだけで復元できないソフトもあれば、最大2GBまで復元できるソフトもあるからです。あくまで、僕が知る限りですが。3GB~になると、無料ソフトでは厳しい印象ですね。
スキャン結果を保存できる点は便利
スキャン結果を保存してくれる機能があります。
無料版でスキャンをした結果、復元する容量が1GBを超える場合に便利ですね。有料版を購入するかどうかの目安になるでしょう。
スキャンした後は、ファイル・更新日時・ファイルサイズ・カテゴリーなどで分類が可能です。これも便利ですよね。ファイル別の項目でも、画像・ビデオ・音声・ドキュメント・Eメールなどがあります。
これらの機能の何が素晴らしいのかと言うと、スキャン時間の削減に尽きます。有料版を購入→再スキャンを省略→復元 という手順が踏める点は大きい。
まあ、容量が少ないならば不要だと思います。しかし、100GB~などを超えるとスキャンにも時間がかかりますからね。上限はないので、手元に外付けHDDがあれば、6TBとかで試してみたいものです。
とにかく、便利な機能と言えるでしょう!
使用可能なメモリによって、パフォーマンスに影響……??
使用可能なメモリは27%です。(中略) もっと詳しく
メモリ容量が少ないと、上記のような表示がされることがあります。もっと詳しく をクリックすると、【MiniTool System Booster】というソフトのページに飛びます。ホーム画面のユーティリティに紹介されていたソフトです。
これ(右)
これに関しては、少し不安を覚える方もいるでしょう。
新しくソフトをインストールしたのに、また新しいソフトをインストールするの?? という不安ですね。どうせならセットで付けてくれよ、と僕は思いました。
もちろん、使ってみました。
MiniTool System Boosterを使った感想
メモリ容量不足の流れで使うことになったソフトですが、、、いやー面白いですね笑。
具体的には、パソコン上にある不要なファイルやデータをスキャンして、削除してくれます。パソコンのお掃除ソフトみたいなモンです。
高性能なので、MiniTool Power Data Recovery無料版+セット で付けられないのも納得でした(すみませんでした笑)。
僕がよく使っていた超有名ソフト:CCleaner に代わるフリーソフト と言っても良いかもしれませんね。ちなみに、CCleanerは全然使ってないので、その指摘をしてくれたようで笑っちゃいました笑
アップデートが年に3回ほどある(2003年~現在)
アップデートが行われていないソフトは止めておけ
PCソフトやアプリなど全てに言えますが、購入する際の基準としては常識と言えるでしょう。更新していないソフトって、放ったらかしにされてるってことですからね。その点、Minitoolさんのソフトは、アップデートが繰り返されております。
アップデートがなぜ繰り返されるのか? その理由を、僕はMinitoolさんのソフトを使うことでいつも実感するんですよ。他の記事にも書きましたが、僕に意見を求めてくれる & 引き出してくれる ような担当者さんなんです。レビュー依頼を受けることは多いですが、その意見を存分に活かしてソフトに還元し、お客様の元へ届けたい という強い意思を感じるんです。だから、僕もMinitoolさんのために記事を書きたくなります。
依頼を受ける度に、その真摯な姿勢から、こちらも学ばせていただくような感覚になりますね。
V12 (2024年7月4日) 最新のアップグレード!!
- 新しいユーザーフレンドリーなプロンプトにより、ソフトウェア インターフェイスが改善され、ユーザーに必要な操作を実行するように指示
- EML、CHM、M4V、MTS、M2TSファイルのRAWスキャンを強化し、必要なファイルをすばやく見つける可能
- データのフィルタリング結果の表示を最適化し、ユーザーが結果を明確に理解できるように
- いくつかのバグを修正
V11.9 (2024年4月2日)
- ディスクスキャンのパフォーマンスを向上
- メモリの問題を解決してPCを高速化
- Windowsレジストリのクリーニングと最適化を強化
V11.8 (2024年1月9日)
- ソフトウェアのインストールパッケージのサイズを縮小
- 動画と音声のプレビューの読み込み速度を向上
- Office 2007ファイルのRAWスキャンを最適化してファイルの復元精度を向上
- MiniTool System Boosterをユーティリティに統合してPCのパフォーマンを最適化
引用:https://jp.minitool.com/data-recovery-software/upgrade-history.html
ウイルス??
ウイルスに感染して壊れたファイルの復元もできるそうです(ウイルスに感染していないので、未確認)。
当たり前ですが、本ソフトをインストールしたことでウイルスに感染した、なんてことはあり得ません。記事を執筆する上で、PCソフトをインストールしまくっていますが、もちろん何もありません。僕が書いた記事を読んでいただきたいです。
気になる点も
無料版ではスキャンしか出来ないソフトも多い中、1GBまで無料という点は素晴らしいと思います。
しかし一方で、1GBでは足りない場合。1GB~2GBだけ復元したい、という場合、本ソフトはおすすめできないかもしれません。
また、他の復元ソフトと同様、復元できない場合もあるそうです。要因については様々で、ディスクが破損していた場合などがその代表例でしょう。損失したファイルが復元できるかどうかは実際に操作しないと分からないかもしれません。そういった意味でも、スキャンが無料という点は助かりますね。
あとは、デザイン……でしょうか。かわいい とか おしゃれ なソフトが欲しい方にもおすすめ出来ません。
フィードバック・サポートセンターも
オンラインマニュアルも充実しており、使い方で迷うことはないと思われます。それでももしわからないことがあれば、サポートセンターに問い合わせると良いでしょう。
具体的な使用用途も
・富士フイルムのカメラのカードエラーを修正し、カードからデータを復元
・バッファロー(Buffalo)のハードディスクが動作しない|ディスク修復&データ復元
・破損したSSDからデータを復元するには?破損したSSDを修復するには?
こちらのページから引っ張ってきました。今回はレビューという形で使用しましたが、使い方はもっと多岐に渡ることがわかります。特に、上記で紹介したページには具体例が掲載してあるため、逆引きできるのも素晴らしいですよね。
有料版・無料版の違い
やはり一番の違いは、1GB という制限です。
一ヶ月のみならば、9500円(税抜)
一年のみならば、12300円(税抜)
生涯無料ならば、13700円(税抜・3台まで)
価格は、個人ユーザーの場合です。
安全性について。Minitoolってどこの国?
検索サジェストに出てくる 安全性 ですが、、、
日本の企業じゃないから検索されているんだと思います。そこで、ホームページに載っている所在地を勝手に調べてみました(すみません)。
引用:Minitoolについて
所在地の住所をGoogleマップで検索すると(改めて、こんなことをしてすみません笑)、街並みが出てきました。バンクーバーはめちゃくちゃ綺麗ですし、友人も留学してましたね。永住したいってずっと言ってた記憶があります、また、香港の方は、新宿駅や銀座を想起させるような街並みでした。ヴィトンやディオールなどのブランドがたくさん。
ここで働く方々が、回り回って僕に依頼をくださった事実を考えると、胸熱ですね。人生の面白さを感じます。
裏話になりますが、ご依頼をくださった担当者さんは、僕が取引・やり取りをしてきた方々の中で最も向上心と熱意を感じる方なんです。依頼を受けて記事を書いて報酬を貰っておしまい、ではなく、、、その後も関係が続いています。
より良いソフトをユーザーに提供するにはどうしたら良いのか? ということを常に考えてらっしゃることが伝わるため、僕もそれに応えたい、という想いで記事を執筆しています。そういった点も、Minitoolさんのソフトで感じてくだされば、と思います。
対応ストレージデバイス・OS・CPU・必要容量など
対応OS
PCs:Windows 11/10/8.1/8/7
サーバー:Windows Server 2022/2019/2016/2012/2012 R2/2008/2008 R2/2003、Windows Small Business Server 2003/2008/2011
対応ファイルシステム:FAT12、 FAT16、 FAT32、exFAT、 VFAT、 NTFS、 NTFS5とISO9660、 Joliet、 UDFファイルシステム
RAW ファイル システムで回復可能なファイル タイプ
まとめ
1GBまで無料なだけでなく、スキャンも無料(しかも有料版にその結果を引き継げる)なのは嬉しいですよね。アップデートも一年に数回あり、サポートも充実しています。
完全に各々の使い方次第にはなりますが、無料で出来る範囲で充実した機能を提供しているデータ復元ソフトである、と言えると考えます。
MiniTool ® Power Data Recovery Free V12
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