2019年12月28日に発売されたMOE (モエ) 2020年 02月号の特集「第12回MOE絵本屋さん大賞2019」の概要とランキングの紹介記事になります。また、新人賞やパパママ賞の他に、歴代受賞作を紹介した記事なども。
MOE絵本大賞2019
■ 巻頭大特集 ■
全国の絵本屋さん3000人に聞いた年間ランキング!第12回MOE絵本屋さん大賞2019今年も、全国の絵本屋さんが選ぶ「今年もっともオススメしたい絵本」が決定します!絵本ランキングはいったいどうなるのか。
受賞作家へのインタビュー、絵本屋さんたちの推薦レビューを通して受賞作品の魅力をたっぷりとお届けします!同時発表の「新人賞」、幼児向け絵本を対象にした「パパママ賞」にもご注目ください!!
この記事では、第12回MOE絵本屋さん大賞2019の1~15位のみ紹介します。詳細は本誌を読むことを強くおすすめします。
一つ一つの作品の解説、受賞作家インタビューやアトリエの様子、選んだ基準などがわかる座談会、本屋さんの紹介など多岐に渡っているからです。ただ、本誌が売り切れで入手しづらいので、そういったかたの助けになればと考えて記事を書いています。
1位:なまえのないねこ
第12回MOE絵本屋さん大賞2019第1位! 第3回未来屋えほん大賞・大賞! 第10回リブロ絵本大賞・大賞! 第8回静岡書店大賞〈児童書新作部門〉第2位!
八百屋や書店、パン屋、蕎麦屋、喫茶店などの飼い猫たちが、みんな持っている「名前」に憧れている、ひとりぼっちの猫。 ある日、お寺の猫に「自分で好きな名前をつければいいじゃない」と言われ、名前を探すことに。 名前のない猫が見つけた「ほんとうに欲しかったもの」とは? 愛猫家で猫が主人公の作品を多く発表している作家と、同じく愛猫家で猫の絵が人気の画家による猫愛に溢れた絵本。
2位:ころべばいいのに
発想えほん第4弾。きらいな人がいてもいいんじゃない!ヨシタケシンスケ流こころの処方箋。イヤな気持ちって、自分ではどうしようもないどしゃぶりの雨のようなもの。そんなときはね・・・!
3位:たべものやさん しりとりたいかい かいさいします
第12回MOE絵本屋さん大賞2019 第3位、パパママ賞第2位受賞!!
商店街で「しりとり大会」が開かれることになり、食べ物屋さんに案内状が届きました。
おすしやさんチームにパンやさんチーム、ラーメンやさんチーム…優勝はどのお店!?
笑い&涙ありで、心も満腹に!
4位:それしかないわけないでしょう
大人になったときに未来に待っているのは、大変なことばかり。
おにいちゃんはそう言うけど、それって本当!?
それしかないわけないでしょう!
考え方ひとつで楽しい未来がたくさん見えてくるはず。
未来に不安を抱えるすべての人に読んでほしい、
ヨシタケ式「かんがえる絵本」登場!
5位:へいわとせんそう
くらべてみると、みえてくる。「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。同じ人や物や場所を見開きごとにくらべると、平和と戦争のちがいがみえてくる。これまでになかった平和絵本!
6位:みずとはなんじゃ
かこさとしさんが手がけた最後の絵本。
あさおきて、かおをあらうみず。うがいをしたり、のんだりするみず。みずとは、いったいどんなものなのでしょうか?
暮らしの中で出会う水を通して、水の不思議な性質を知り、自然環境に目を向けるきっかけとなるような、 科学する心を育む絵本。
7位:Michi
表紙をめくると、背中を向け、足を踏ん張って立つ子どもがいる。好奇心と不安がないまぜになったその背中は、自分の知らない世界に向かって、小さな一歩を踏み出そうと決心している。行く手には、まっ白な道が、どこまでものび、その先には、誰もみたこともないような、ふしぎな町の数々が、待ち受けている。それぞれの町には、それぞれの時間が流れている。暖かな日ざしが降りそそいでいたり、月明かりに照らされていたり、晴れていることもあれば雨が降っていることも、そう、雪だったりもする。そこには人も、そうでない生きものも、生きものじゃないものだって暮らしている。彼、彼女と一緒に道を進み、旅をするように、この文字のない本のページをめくってみてください。次々に現れる、ため息のでるような色彩と繊細なタッチで描かれた夢のように美しい町のすみずみに目をこらせば、秘められたたくさんの、そして自分だけの物語が見つかるかもしれません。
8位:ねえさんといもうと
世界的絵本作家ゾロトウのあの物語が、
酒井駒子の絵で、今よみがえる!小さいいもうとは、いつもねえさんといっしょです。
学校へ行くときも、遊ぶときも、おやつを食べるときも。
ところが……。幼い子の成長を描いた珠玉の名作。
日本オリジナル版、待望の刊行です。
9位:ねこのずかん
『おすしのずかん』『パンのずかん』が大ヒット中の著者の、第3弾図鑑絵本。
猫の種類、生態から「猫語」「猫と仲良くなるには」?まで、無類の猫好きが贈る、猫のすべて。
kodomoeの付録に大幅加筆し読み応えUP。
10位:ノラネコぐんだん おばけのやま
100万部突破の大ヒット絵本シリーズ第7弾は、お団子屋さんが舞台。
またまたお店に忍び込み、勝手にお団子を作って美味しくいただこうとするノラネコぐんだん。
すると、お団子が竜巻に飛ばされて…!?
11位:このほんよんでくれ!
12位:ぼくはなきました
人間の親子が読んでいる絵本に夢中になるオオカミ。
ぐうぜん、その本を拾いますが、じつは字が読めなくて……。「はなしのつづきが よみたい、しりたい!だれか よんでくれー!」
オオカミの願いを叶えてくれたのは、一匹のうさぎ。
けれどもオオカミとウサギは食べる・食べられる関係……。
さあ、ふたりはいったいどうなるのでしょう?
13位:くろいの
ひとりで帰るいつもの道で、女の子が不思議ないきものをみつけます。どうやら、自分にしか見えていないみたいです。ある日、思いきって声をかけると、その〝くろいの〟は、台の上からおりてきて、とことこ歩きだしました。ついていくと、へいの穴からもぐりこんだのは、ほどよく古びた日本家屋。そこは、くろいのの家でした。 おしゃべりはしないまま、居心地のいい居間でお茶を飲んだあと、くろいのは女の子を、押し入れの中から屋根裏につれていってくれました。そこに広がっていたのは、暗闇の中にキノコやコケが光る幻想的な世界。ブランコやすべり台で思いきり遊んだあと、ふたりは大きな生きものの柔らかな毛なみにつつまれてぐっすり眠りました。お母さんの夢を見た女の子は、また、くろいのとともに居間にもどってきます。 わかれぎわ、くろいのは一輪の花をくれました。帰り道のとちゅうで、お父さんとばったり会った女の子は、ふたりでなかよく家にむかいます。 ひとりでいるときの子どもの心に優しく寄り添ってくれる不思議な生きもの、くろいの。そのくろいのとわたしの愛おしくなる出会いを描いたあたたかな絵本。
14位:セミ
セミが人間と一緒に会社で働いている。誰からも認めらず昇進もせず、それでも17年間コツコツと……。 静かで過激な問題作。
人間なんて大したことない。
誰もがたぶん気づいているこの事実を、物語で描くのは、本当に大変なことです。
それをこれだけの枚数でやってのけるとは、いつもながら恐れ入ります。
15位:エジソン ネズミの海底大冒険
ネズミの冒険シリーズ第3弾! ネズミ大学の教授のもとへ、子ネズミのピートがたずねてくる。先祖がのこした宝さがしを手伝ってほしいと…。ピートの好奇心と教授の知識で、やがて宝のありかをつきとめる。それはなんと、大西洋の海にしずんだ船のなかだった…。2ひきのネズミは、どうやって海底までたどりつくのか―先祖の宝とは!?エジソンとのつながりとは!?
パパママ賞
1位:ノラネコぐんだんおばけのやま
2位:たべものやさんしりとりたいかいかいさいします
3位:ねむねむごろん
毎日のおやすみ前に ”ねむねむポーズ” の新習慣!
ぞうさんが ねむねむ どしん
くまさんが ねむねむ ごろん
とりさんが ねむねむ くるん
りすさんが ねむねむ ころん ころん ころん……どうぶつたちといっしょにあくびをしたら、「どしん」「ごろん」と”ねむねむポーズ”をまねしてみてください。
自然と横になり、子どもたちはだんだんうとうと…眠りを誘います。海の砂で描かれた、あたたかくて優しい、おやすみ絵本です。
ねんねって気持ちいいよ。ねんねって温かいよ。
眠るのがちょっぴり苦手な赤ちゃんも、ねむねむごろんとしたくなる。そんな安心が伝わる絵本です。
4位:しろくまきょうだいのケーキやさん
ポールとノエルのきょうだいが、マーケットで手づくりのケーキ屋さんを開きます。
次々とやってくるお客さんの要望に応えて、兄のポールが作るオーダーケーキは、アイディアの光るおいしそうなものばかり!
お手伝いをしていた弟のノエルも「いいなあ ぼくも たべたい」と、お客さんの最後尾に並びますが……?
「きょうだいがかわいすぎる!」と育児誌kodomoeの付録で大反響を呼んだ作品が、ついに単行本化。
5位:さかながはねて
♪ さかなが はねて ぴょん あたまに くっついた ぼうし幼稚園や保育園で大人気の手遊び歌「さかながはねて」(作詞・作曲/中川ひろたか)が絵本に!ねこ、いぬ、ぞう・・・どうぶつたちが いっぱい登場。
さかなが はねて ぴょん! こんどは どこに くっつくのかな?繰り返しのリズムが楽しい絵本です。園やおうちで、歌って、遊ぼう!★手遊びのやり方が簡単にわかる! 作者自演 【公式動画】QRコード付き。1・2・3歳から。
新人賞
1位:むれ
読み聞かせで子どもがむらがる! 笑える探し絵本 シンプルなテキストに、びっしり描き込まれた”むれ”。子どもたちは夢中になって“むれ”の仲間はずれを探します。 ひつじのむれ、さかなのむれ……、とうめいにんげんのむれ? だんだんかわった“むれ”が登場します。 最後に登場する驚きの”むれ”に、子どもたちは大興奮! ひと味違った探し絵遊びができるこの1冊。読み聞かせ会にも最適な、子ども参加型の「笑える探し絵本」です。
2位:まよなかのせおよぎ
夜、眠れない女の子がふと窓の外を見ると、空中で背泳ぎしている人が。おどろいて夢中で追いかけていくと……。眠りについた街で、ひそやかに繰り広げられる、ここちよい浮遊感と静けさが漂う物語。第40回講談社絵本新人賞を受賞した話題作がついに刊行。
3位:まめざらちゃん
まめざらちゃんは、ちいさなかわいいお皿。 まわりのお皿のなかまたちのように、ごちそうを盛りつけられてみたいのに、 いつもおしょうゆや調味料ばかり注がれて、しょんぼりの毎日。 でもある日、お皿の持ちぬしのダダさんのところにお嫁さんがやってきて……。 第7回MOE創作絵本グランプリを受賞し大反響を呼んだ、心に幸せが広がる絵本です。
4位:ドン・ウッサそらをとぶ
「ネコノヒー」「スキウサギ」などのコミック作品が爆発的人気、 SNSで超話題のキューライスが絵本作品に挑戦。 ウサギの大親分ドン・ウッサの、空を飛んでみたいという願いを 何とかしてかなえようと、3羽のけなげな子分たちが、あの手この手で大奮闘します。 ユーモラスで可愛くて、ちょっぴり哀愁もただよう、 大人も子どもも大笑いして楽しめる絵本ができました。 ※本書は月刊MOE 2019年5月号に掲載された作品に大幅加筆の上、 新たに構成したものです。
5位:Michi
表紙をめくると、背中を向け、足を踏ん張って立つ子どもがいる。好奇心と不安がないまぜになったその背中は、自分の知らない世界に向かって、小さな一歩を踏み出そうと決心している。行く手には、まっ白な道が、どこまでものび、その先には、誰もみたこともないような、ふしぎな町の数々が、待ち受けている。それぞれの町には、それぞれの時間が流れている。暖かな日ざしが降りそそいでいたり、月明かりに照らされていたり、晴れていることもあれば雨が降っていることも、そう、雪だったりもする。そこには人も、そうでない生きものも、生きものじゃないものだって暮らしている。彼、彼女と一緒に道を進み、旅をするように、この文字のない本のページをめくってみてください。次々に現れる、ため息のでるような色彩と繊細なタッチで描かれた夢のように美しい町のすみずみに目をこらせば、秘められたたくさんの、そして自分だけの物語が見つかるかもしれません。
その他の賞も
日本絵本賞(全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催)
講談社絵本賞
小学館児童出版文化賞
などの受賞作もMOE本誌には掲載しています。
歴代受賞作一覧
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