【2023年2月28日 映画について 追記】
このブログでも何度か紹介している「二ノ国II レヴァナントキングダム」。ラスボスを倒してクリアしたので、詳しくレビューしていきます。
二ノ国II レヴァナントキングダムとは
二ノ国シリーズ最新作!
海外で多数の賞を受賞した前作「二ノ国 白き聖灰の女王」。その「二ノ国」シリーズ最新作となるファンタジーRPG「二ノ国II レヴァナントキングダム」が遂に登場。
企画/制作:レベルファイブ、音楽:久石 譲、キャラクターデザイン:百瀬 義行(元スタジオジブリ)が再び結集!
発売前から楽しみにしていたゲームです! ちなみに、前作は未プレイ。また、物語の核心をつくようなネタバレは避けています。
ストーリー&キャラ
おおまかな流れとしては、主人公のエバンは自分の国を追われ、別の地で新たな国を作ります。
その過程で、各々の土地を訪れて問題を解決したり、仲間との出会いがあったりします。←ここまでは一般的なRPGにある話です。
が、正直ストーリーはダメダメでした。と言うのも、政治や群集心理をある程度かじっている人間からすれば、「は?」とか「いやいやいや!」といった展開が必ずあります。いわゆるご都合展開ですが、これが多すぎる!!
各々の国と協定を結ぶ時に、その違和感は最も大きなものとなります。う~ん。。。と何回思ったことか……最終的には「流す」ようになりましたが。
この画像の国は、序盤で行くところ。税金や裁判がサイコロによって変化するという法がある国です。設定は面白いのですが、それを活かしきれてないというのが正直な感想です。先程述べたように、主人公側にとって都合の良い展開が終始なされていきます。
なので、小学生低学年向きなのかな? というのが正直な感想です。
僕はこの記事を書いていますが↓↓、ストーリー面からおすすめは出来ません。
キャラの魅力も……
ストーリーが上手く描けてないということは、そのままキャラの魅力の低下に直結します。
主人公という存在は、別に強烈な個性がなくても作品上は成り立ちますよね。漫画でもゲームでも何でもそうです。ただ、このゲームの主人公エバンの場合、自らの国を作るために人材スカウトを何度もしていきます(=サブクエスト)。
ストーリー上でエバンが魅力的に描けていないのに、スカウトされる人間にとってはエバンが極めて魅力的な存在になっている
この点も違和感を抱いてしまうところでした。
また、主要メンバーの中にもキャラナシが数人いて、可哀想になってしまうところも。各々を掘り下げるようなサブクエストでもあれば良いのに、なぜ作らないのかわからない。
また、主要キャラは衣装を変えられるのですが、その時期が遅い点もマイナスポイント。優遇されているキャラとそうでないキャラの明暗がハッキリしています。終いには、ラスボスクリア後に各々の衣装を変更できるサブクエストが登場。もう遅いよ。。。っていう。
どのゲームにも好きなキャラがいると思いますが、僕が「おおお!」と唯一なったのが、とある国の女王様。主要キャラじゃないのが残念でした。まあ、これは個人的なアレかもしれないのでアレですが……
声優
主人公のエバンは志田未来さんです。エバンに限らず、良くも悪くもない、というのが正直なところ。特に気になるところはなかったです。
ただ、序盤をプレイした彼女が言うには、
アルフィニーが一番上手い
アルフィニーの声優さんを調べてみると、石川由依さんという方。進撃の巨人のミカサが有名でしょうか。……まあ、そうですよね笑
バトル
キングダムハーツが最も近いと思いますが、キングダムハーツより面白かったです。
パーティ編成において、サブメンバーの成長が遅れない点が特に良かったと思います。極端に言えば、加入当初は全く使わなくても、ラスボス手前でいきなり戦力として使うことが可能というわけです。
装備できる武器や使える魔法、HPや攻撃力に差があるので、誰を使っても同じということにもなりません。
加えて、武器防具魔法は非常に多くの種類があり、以下で述べるサブクエストとも連動しているので、自分で工夫を加えていくことが出来ます。
フニャの参加
このゲームの最大の魅力でもあるフニャというキャラクター。簡単に言えば、もののけ姫のこだまみたいなモンですね。
洞くつなどのダンジョンに、フニャ地蔵というものがあります。そこにアイテムを奉納することで、新しいフニャを仲間に出来る仕組みです。これもまた面白いです。
地蔵にお祈りする以外にも、自分でフニャを創り出すことも可能。フニャ集めはやりこみ要素の一つです。
ドーピング
バトル中に、能力を一時的にアップさせるアイテム(食べ物)が数多くあります。アイテムに関してはとても練られており、面白いと思いました。こちらもサブクエストと関連しています。
サブクエスト
モンスターを倒すorアイテムをあげて問題を解決してあげる→その人がエバンの作った国に移住してくるといった内容です。国の施設や人材をレベルアップさせることで、冒険に有利な要素を加えることが出来ます。
これが非常に面白いので、ストーリーが弱まったという一面もあります。
自分の国を作っていく「キングダムモード」
武器屋・防具屋はもちろん、フニャの生成や育成、魔法研究所など多岐にわたります。中には、移住した住民が集う「ジャンプアップサロン」というものまで。
移住した住民には各々に適正があります。適材適所に人材を配置して国を育てていくのです。ストーリーよりもよっぽど練られています。
人材斡旋&アイテム交換のツバクロ
人材をどんどん紹介してもらう必要があるのですが、その仲介役になっているのが「ツバクロ商会」のおじさん。おじさんを仲介することで、依頼をこなして人材斡旋やアイテム交換をしてもらいます。
面白いな~と思ったのが、ツバクロ商会を利用しまくるプレーヤーに興味を持った人物が、逆に紹介してくれ! と依頼がくること。非常に良いと思いましたね。こちらも、接触してくる人物を増やすなど、もっと深掘り出来るはずです(期待)。
やりこみ要素
夢幻迷宮
迷宮の最終フロアにいるボスを倒したらクリアになります。迷宮内にはレアアイテムが数多くあり、レベル上げややりこみプレーヤーは必然的に何度も通うことになるでしょう。
敵の強さが時間経過と共に上がっていくシステムなので、急がないと! となる一方で、アイテム収集も欠かせないという点がミソ。
個人的には、一番最後の迷宮のボスに勝てずにゲームを終えました。25面はきつい……。
真瘴気モンスター(ましょうきモンスター)
ただならぬオーラを放つモンスターが世界の各地にいます。これらを倒すとレアアイテムや多くの経験値がもらえるので、積極的に倒していくことをおすすめします。
冒険の途中に出てくるのですが、ちょうど倒せるか倒せないかくらいの強さなので、これまた面白い要素でした。
真瘴気モンスター一覧というページもゲーム内にあります。
進軍バトル
通常のバトルとは異なり、部隊編成によって決めた最大4部隊を組織して敵部隊を倒すバトルです。
ストーリー上で必ず何回かする必要があるので、正直、苦手な方がいると思います。僕も進軍バトルをクリア出来ずに「詰んだ……」と何回かなりました。
しかし! コツを掴んでからは問題なく進めていけました。これは別記事に書こうと思います。
【二ノ国2】進軍バトルのおすすめ軍隊やレベル上げなど攻略法を書いていく
この他にも、フニャ集め・武器防具作りなどがやりこみ要素にあたります。やりこみ要素はどれも面白いですね。
音楽
今回、二ノ国2で楽しみにしていた要素です。僕はジブリファンなので、同時に久石譲さんのファンでもあります。
しかし! このゲーム内で、久石譲さんっぽいな~と感じることが少なめでした。
パンダコパンダ~千と千尋の神隠しまでが好きなので、各々に曲を思い出すことが出来ます。が、このゲームに関しては、記憶に残るような曲はなかったかもしれません。
これもやはりと言うか、ストーリーが良ければ音楽は心に入ってきますしね……。音楽は背景があればより沁みてくるもの。
期待していただけに、悲しい。
カジノ
カジノで遊べないのは悲しいところ。なぜ遊べない仕様にしたのか、よく分かりません。こういうところですね、設定を活かせていないと思った点は。
カジノが子供向けでないのなら、カジノの存在をゲームから消すべきです。これに関しては訳がわからない。
クリア時間・プレイ時間
ラスボスを倒すまでが57時間ほど。サブクエストばっかりやっていたので、このようになってしまいました。
ドラクエと似ている動画
この動画が話題になっています。最初の数秒がドラクエの曲にそっくりです。
買うべきか?
この記事↑↑のランキングで二ノ国2を5~7位にします(考え中)。
総合的に考えれば、断然面白いソフトでした。買って良かったと思います。
ただ、ストーリーに現実感を求める方にはおすすめ出来ません。
おまけ:映画の評価が、、、
足が不自由だが秀才で心優しいユウ。ユウの親友でバスケ部のエース・ハル。2人の幼馴染みでハルの恋人でもあるコトナ。ある日コトナをめぐる事件により、二ノ国と呼ばれる異世界へ来たユウとハルは、そこで2つの世界に架せられた残酷なルールを知る。
賛否両論が凄まじいので、一度見ていただきたい気持ちがあって紹介。U-NEXTの初回登録ならば31日間無料で見放題なので、おすすめ。
山崎賢人さん、宮野真守さん、津田健次郎さん、坂本真綾さん、山寺宏一さん、梶裕貴さんなどが声で出演されるそうです。
・製作総指揮・原案・脚本:日野晃博氏
・監督:百瀬義行氏
・音楽:久石譲氏
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