【2024年4月1日 追記・更新】
2021年8月26日に発売したDMM GAME PLAYER / PlayStation®4 / Xbox Oneソフト『ソングオブホラー 日本語版』をPS4でクリアした感想になります。ストーリー・攻略情報などを含むネタバレをガッツリしているので、その点は注意です。
ソングオブホラーとは
見つかったら、終わり
『ソング オブ ホラー』は三人称視点のサバイバルホラーアドベンチャー。歴史小説家セバスチャン・P・ハッシャーが、家族全員とともに行方不明になった。セバスチャンの身を案じた編集者が、彼を探すため自宅に部下を派遣した。だが、それっきり部下が戻ってくることはなかった……
CERO:D
↑↑CERO:Zじゃないので、そこまでグロくないです。
ストーリーとゲームの流れ
出版社勤務のダニエルが、行方不明になった歴史小説家の屋敷に訪れるところからスタート。屋敷に行くと、オルゴールの音に導かれて、本来あるはずのないドアへ……。3日経っても戻らないダニエルを探しに、キャラを選んで屋敷へ潜入するような流れです。
各々にステータス・特徴・個人アイテムを持っていますが、高難易度じゃないと実感しにくいかも?
1章では上記の4人からキャラを選択して屋敷へ潜入し、ダニエルを探すことが目的。MAPを確認しつつ、ドアに聞き耳を立てつつ、アイテムを組み合わせて謎解きを攻略していく……キャラの反応も大きなヒントになります。
1章クリア後は、一つのオルゴールを巡る壮大なストーリーが5章+終章まで展開されます。
「それ」の種類と対策
予期せぬ悪夢
異界の存在はプレイヤーの行動に対応し、予期せぬ方法で追い詰めてくる。
緊張は否応なしに高まり、悪意ある超自然的な存在、止めることができない「それ」が、あなたの精神を徐々に蝕んでいく…
ホラーゲームのゾンビ的な役割、今作では「それ」が襲ってきます。「それ」への対抗手段は基本的にはやり過ごすしかなく、こちらから攻撃は出来ません。また、章ごとに新しい「それ」が登場します。
1章:ダークネス
対策:机の下やクローゼットの中へ隠れましょう。白い枠が円の中心に近づく瞬間にL2R2同時押し。心臓の鼓動と中心に近づく瞬間に合わせてボタンを押しましょう。
2章:サイレンス
対策:白い枠に合わせてL2R2をやわらかく押し引きする感じ。ボタンの押し具合で枠を調整しましょう。
3章:アビス
対策:✕連打&□と◯のQTE。一度脱出しても、複数回アビスに攻撃されたらダメっぽいですね(死亡しました)。
4章:レクイエム
対策:鏡越しに対象を捉えて、R2で光を当てる。チュートリアルは簡単ですが、急に登場されると非常に難しい。5章での登場はホントに酷い。
対策を誤って「それ」に飲み込まれると、キャラは死亡扱いになります。そして、再度使用することは出来ません。難易度を下げれば永久死(パーマデス)は無効にも出来ますが、本作の最も特徴的な印象でもあるので、やはりゲームを味わうためにもおすすめはしません。
評価・感想
一本道だが、ホラー度・難易度は高め
MAPをくまなく調べて、鍵を入手して新たなドアを開け、フラグを立てて、アイテムを組み合わせて使用していく……みたいな一本道ですが、プレイしてみると難しいです。
特に、4章と5章は本当に難しかったです……。MAPがとにかく広くて把握するのに一苦労ですし、やはりいつ襲われてもおかしくないのがキツイ。
その上、前は安全にこのドア通れたのに次通ったら死んだ、みたいなことも。もちろん、プレイアブルキャラクターが全滅すると章の最初からスタートするハメになります。
「それ」を描写した子供の絵。アイテムを調べることは攻略の基本中の基本です。
警報機にペンキを塗って無効にしている様子。 謎解きは柔軟性も求められます。マジで訳わからん、、、というものもあります。
井戸の下に降りていかねばならないことも……。気分が萎えますし、怖いです。
墓荒らしをしなければならないことも。
5章は使えるキャラが主人公含めて二人しかいません(5回死にました…………)。
グロさとグラフィックレベルは控えめだが、怖い
ホラーゲームというジャンルなので、どうしても狂気的な宗教や死体などがあるものです。今作では、ミイラの右腕を切断したり、墓を荒らししたり、白骨死体の肋骨を広げて鍵をゲットしたりしますが、CERO:Dの範囲内で、記憶に残るようなグロさはないですね。画像のようにグラフィックレベルも高くないです(ゲーム容量は10GBくらいだったはず)。
また、ゲームを始める際のロード時間は1分ほどで長いですが、これはMAP全体を読み込んでいるためです。臨場感を損なうようなタイミングでのロードではないので、不快ではありませんでした。
あとは、ドアを開ける演出は本当に怖いです。プレイすればわかるのですが、開けたドアの先に飲み込まれる演出はあまり慣れません。他にも、いつ襲われてもおかしくないので、集中力が自然と引き出されていました。なので、好奇心を失うことはなかったのですが、ものすごく疲れました。
章ごとにおすすめキャラが存在する
章によってキャラクターを自由に選べるのですが、、、例えば2章だと、エリカがおすすめ。父の経営するギャラリーがメインステージですし、エリカの家なども行くので、アイテムを調べた時のセリフが変わるんですよね。これはストーリーの没入感を明らかに高めます。
ですが、、、このゲームの性質上、いつ死んでもおかしくないのも事実。2章の最後のエリアで、僕はエリカを失いました。。。
3章、4章、5章もそう。能力よりも、ステージごとに土地勘や所縁があるキャラを選ぶことをおすすめしたいです。
進行不能バグあり
1章で、投光器をドアに当ててダークネスを除去したのに、そのドアに入れないという致命的なバグがありました。これは、この記事をアップする時間が遅れた原因でもあります。最初からやり直すしかなかったです。
また、人形を部屋に配置した後、禍々しい…と表示されるだけで進まないのも進行不能バグですね。
他にも、セーブして終了→再度プレイすると画面やキャラを読み込まない。2章で鍵を選んでたらエラーでゲームが落ちた、なんてことも。オートセーブはちょこちょこ入っているので、やり直し自体は容易です。
いつ進行不能バグやゲームが落ちるかわからない、、、という事実は、ゲーム以外のホラー要素でもありました(褒めてない)。
似てるゲームを挙げると
- 『Until Dawn -惨劇の山荘-』これが一番近いですね。今作は暗転はないのでご安心を笑。
- 『Detroit: Become Human』操作性は似てます。移動して調べるだけ。
- 『バイオハザード』初代ですが、屋敷探索や、この鍵はもう必要ないようだといったセリフからも、バイオハザードリスペクトの精神を感じます。また、キャラは13人いますが、実質的に関わってくるキャラは全然多くないので、アウトブレイクとはやや異なりますね。
- 光を当てるという点では、『プレイグテイルイノセンス』も。
全部この記事で紹介してます↓↓
その他・おまけ
ハッシャーの俳句→最後までわからず。これって何なんですかね?
日本語字幕がちっちゃい。ですが、日本語翻訳はしっかりしてて◎。翻訳のレベルは高かったです。吹き替えはありません。
初回特典は、あった方が良い。ストーリーの描写がある一方で、キャラそのものの描写はやや少なめなため。初回特典の冊子があれば、それを補うことが出来るでしょう。
展示物の見事なショットガン。今作では武器がありません。使いたかった。
攻略情報
「それ」が登場したらリセットもアリ
これは裏技というか、オートセーブのタイミングを見計らった方法になります。
急なタイミングで「それ」は襲ってきますが、どうしても死にたくない場合や残り一人しかいない場合は、死ぬ前にゲームを再起動してもOKです(死んだらオートセーブが更新されるので注意)。
再開後すぐ、もしくは数十秒後に襲われるのですが笑、隠れ場所や操作確認などを出来る時間は生まれるので、それだけで大違いです。ただし、前述した通り、死んだ時点で即セーブが入るので注意です。また、ドアを開けて襲われた瞬間もセーブが入ります。他にも、浴槽調べたり◯◯弾を調べたり、罠で死亡してもアウトです。
ドアに△ボタンはマメにしましょう
耳を当てて大丈夫やろ!→死亡って、誰もが経験すると思います。ヒョオ~という風の音、わらわら湧いてくるダークネスがポイントでしょうか。聞き耳の判定がやや難しいです。
基本的には、耳を当てて無音であればOK。順路なのに中にいる場合もあるので、中の音がなくなるまで待機するしかありません。画面を切り替えてもOK。また、△は進行によって復活するので、めんどくさいですが注意しましょう。
パズルの攻略など
英語ですが、このサイトが完璧です。人形の場所や進む手順など。
2章:展示室の鍵→85E2B0
2章:ドラゴンのパズルボックス。これマジで全くわからなくて。この動画と全く同じようにしてやっと開きました……。
1:Move the sixth piece down two times(左から数えて6番目のピースを2回下)
2:Move the second piece up one time
3:Move the third piece up one time
4:Move the fifth piece down one time
5:Move the fourth piece down one time
2章:液体の配分
4章:花のパズル
5章:病院のロッカー 7643331
5章:ピアノを弾く順番。セキュリティーなど
Song of Horror Episode 5 Walkthrough – Neoseeker
どうしてもわからない場合のおすすめ動画:1章~終章まで通しで攻略した様子を収録しています。ただ、「それ」が出るタイミングはプレーヤーによって全く異なるので、その点は注意です。
ストーリーのネタバレ(超注意!!!!)
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オルゴールの本来の持ち主は、ルグラン・アリアドネという女性です。オルゴールを入手したダニエルはアリアドネに返却するのですが、再度オルゴールを入手することに。オルゴールの音を聞いてしまった人たちは、悪夢の世界に囚われてしまいます。ダニエルは、オルゴールを通じて悪夢の世界へ行き、囚われた人々を解放することに成功するのですが……最終的にはダニエルは「それ」になってしまうというオチ。
→オチはアリアドネのオルゴールは異世界に返したけどもエレインのオルゴールをばあさんが持っていたということだったらしいです。ジョヴァンナさん、ありがとうございました★
オルゴールによる人体実験も行われていた模様。オルゴールの音に耐性のあるアリアドネの描写も。
オルゴールの持ち主であるアリアドネと、プレイアブルキャラクターのベレニスの面談などもありましたね。アリアドネの特異性を示す描写です。
「それ」は、アリアドネの長女であるエイレンに捧げられているようです
クリア時間・クリア後は?
クリア後は、新難易度:H.P.ラブクラフト が解放されただけでした。アイテムを完璧に入手してないからかも?
クリア時間は、、、25時間くらいでしょうか。体感はもっと長めです。少しプレイして休憩して、の繰り返しでした。いつ・どこから・何が起こるかわからない・これらの要素があるので、疲労度が段違い。
きれいにフラグだけ回収するRTAならば1~2時間で終わりそうですが、初見は厳しいものになるでしょう。
まとめ
マップをくまなく探す必要あり、その都度襲われる可能性があるので集中力が引き出されましたし、何より怖かったです。古き良きホラーゲーム感もありましたね。謎解きの難易度も高めで、攻略情報を見なければやってられないと思うこともあるでしょう。
また、死んだキャラは二度と使えず、こちらの対抗(攻撃)手段はなし。攻略情報だけ見てもMAPを把握してないと進まない点は非常に良いと思います。
スクショ画像を見返すと、その時に抱いていた自分の感情が蘇ります。ここまで怖いゲームって、思い返しても他になかったかもしれません。よって、個人的にはPS4作品の中でも最高レベルで怖いホラーと言えます。進行不能バグがなければ神ゲーでした。価格も3000円代と安めなので、関心を持った方はおすすめです★
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