【2024年5月10日 追記・更新】
大分県竹田市にある湧水群、またはその周辺にある湧水・名水スポットを巡ってきました。18箇所を紹介していきます。
はじめに
- この記事に紹介してあるほとんどの湧水地は、カーナビで認識されません。僕はグーグルマップをカーナビ代わりにして行きました。
- しかも、竹田市観光協会の公式サイトやパンフレットにも全て網羅されていません。これは竹田市が悪いというわけではなく、あまりに数が多いからだと思われます。現在の竹田市は周辺の市町村と合併した経緯がありますので、そのような側面もあるのかもしれません。
- なので、地区ごとに分別してまとめました。「竹田湧水群」「竹田市南部」「長湯温泉周辺」「くじゅう周辺」
- 駐車場はありますが、そこに行くまでの道が狭かったり林道も多いので、運転初心者にはあまりおすすめ出来ません。
- 地図の埋め込みをしたかったのですが、今年の7月からGoogle Mapの仕様が変更になったようで断念。スクショを載せています。
竹田湧水群
環境省選定「名水百選」に選ばれた竹田湧水群。阿蘇山系の湧水の中でも透明度とあっさりとした味わいが高く評価をされており、その清く美しい水は、エノハやみずみずしい野菜など、多くの産物を育んでいる。
竹田市の市街地周辺の湧水を紹介。竹田湧水群の主なスポットで、特に河宇田湧水と泉水湧水は代表的。
河宇田湧水
日本名水百選に選ばれた竹田湧水群の中の一つ。湧水は高く評価され、この水で育つエノハの料理は郷土料理としても知られる。竹田湧水群の中で最も湧水量が多いのが河宇田湧水で、連日多くの水汲み客が訪れる。
目の前には中島公園河川プールがあり、夏は多くの子どもや家族連れでにぎわう。水汲み場は道路沿いにあり、駐車場やトイレ(障害者用あり)も備えてあるので立ち寄るのに便利。
この記事の中で最も人が集まっていた場所。 アクセスも良く、駐車場も広め。水の汲みやすさもナンバーワン。竹田湧水群の中でも代表的なスポット。すぐ横には、エノハを味わえるお食事処「名水苑」も。
★エノハ……九州の一部の地区では、ヤマメとアマゴを一纏めにしてエノハと呼ぶそうです。
中島公園河川プール
日本名水百選に選ばれた竹田湧水群の中の一つ河宇田湧水の横にある河川プール。
夏季限定でオープンしているこのプールは無料開放です。自然の川を利用した天然プールには河宇田の冷たい湧水が流れこみます。夏でも水温は16℃と冷たく、涼しく過ごしていただけます。
地形を活かしたすべり台もあり。中州部分に更衣室完備。
矢原湧水
緒方川にかかる橋のすぐ側にある川沿いの湧水です。岩の間から水がこんこんと湧き出ていて、その水はそのまま川に流れ込んでいます。河原の光景にも心癒される大自然の中に溶け込んだ湧水です。
民家の間を抜けるとこの景色が↓↓
泉水湧水
日本の名水百選に選ばれた竹田湧水群の中の一つ。
河宇田湧水のすぐ近くにある湧水で、湧水量が多く軟水で大変飲みやすいのが特徴。水の味はなんと九州一とか?! ホタルの養殖にも利用されています。
こちらも竹田湧水群を代表する湧水。駐車場は整備されておらず、5~10台くらい停められるスペースがあります。苔水車がいい味出してます。
長小野(鳴瀧)湧水
駐車場から3分ほど小道を入ったところに長小野(鳴瀧)湧水があります。ひんやりと冷気ただよう静かな道を歩いていくとだんだんと涼しげな水の音が聞こえ始め、目の前に繊細な水の糸の集まりが広がります。地元の生活に密接した地域の人たちに親しまれている湧水です。
長小野湧水には、塩井と鳴瀧があります。が、どちらも道が狭い! 運転初心者や大型車は絶対にダメ。水汲み目的ならば河宇田湧水の方がおすすめ。
長小野(塩井)湧水
おもに農業用水として使われています。透明度の高さが魅力です。
鳴瀧湧水から、さらに上流に2キロほど進んだところにあります。駐車場に車を停めてあぜ道を200メートルほど歩いたところに、この素朴な湧水は存在します。
竹田市の南方
市街地から車で30分ほど南にある湧水・名水スポット。今回は時間の関係で未訪問。
白水ダム(白水溜池堰堤)
灌漑用水の調整ダムですが、流れる水が白い衣のように美しく落ちていきます。国の重要文化財に指定されており、日本一美しいと言われるのもうなずけます。通称「白水ダム」と呼ばれていますが、正式名称は「白水溜池堰堤[はくすいためいけえんてい]水利施設一溝」です。
・大分県近代化遺産 国指定重要文化財第1号(平成11年5月13日指定)
2006年大分むぎ焼酎二階堂のCMで紹介され話題になりました。
平成30年度~34年度までの10月下旬から6月上旬まで、溜池内土砂掘削作業が予定されており、越流は停止される予定です。
音無井路円形分水
昭和9年完成、円形分水は十二号分水とも呼ばれる。
円形分水のできる昭和初期までは、三線の幹線水路に導入される水の分配で互いに反目し合い組合員が騒動を起こし、連日のように水争いが繰り返された。この為、円形分水が施行され、適正な分配ができるようになった。円形分水は知恵の結晶ともいえる。
毎年4月10日頃に「水神祭」が行われる。2006年大分むぎ焼酎二階堂のCMにて映像が流れ、観光に訪れる人が多くなった。
引用:今年も田に潤い 竹田の音無井路円形分水 – 大分のニュースなら 大分合同新聞プレミアムオンライン Gate
白水の滝の湧水
引用:竹田市観光ツーリズム協会~大分県竹田市の宿泊・温泉・観光情報
深い緑に囲まれた陽目渓谷の上流にある湧水で、水飲み場は名水茶屋の前に位置しています。近くのある白水の滝も必見です。
長湯温泉周辺
長湯温泉は、大分県久住山系の東のふもとにある直入町にあります。古くは、岡藩主中川久清公などに愛され、藩主・藩士の湯治に認めれていた古い温泉地。
現在では、代表的な温泉療養地であるドイツ・バードクロチンゲンと姉妹都市を結び、飲泉所・建物などのデザイン・ドイツワインなど町のいたる所でドイツ文化を感じることができます。
大分県竹田市直入町にある、世界屈指の炭酸泉。ラムネ温泉が有名でしょうか。外国人にも人気。この項で紹介している湧水は比較的近所にあるので、周りやすい点も◎。
老野湧水
古くから飲料水として利用されている清水で、水量があります。老野地区の生活用水のほか、城原井路の水源として350haを潤し、エビモ、ハリイ類など水草の群生が見られます。(豊の国名水15選)
くずろ谷湧水
くずろ谷湧水は長湯の山脇交差点から朝地方向への坂の途中にあります。水神様と思われる岩の間から勢いよく湧水が噴出しています。裏側に湧水を飲むための細いホースが用意されています。
写真がブレていますね……(ものすごくショックを受けてます)。すみません。観光協会にはサイトがなかったのですが、検索すると、「かじか庵 女将さん推薦」とありました。 駐車スペースは2台ほど。
かじか庵【公式】日本一の炭酸泉・長湯温泉にある旅館「かじか庵」は天然温泉の露天風呂・岩盤浴・サウナ・家族湯・レストランのある旅館です。
広瀬湧水
引用:駐車場にある広瀬湧水 – 竹田市、国民宿舎 直入荘の写真 – トリップアドバイザー
Google Mapにも認識されず。長湯温泉の観光パンフに掲載。国民宿舎直入荘と入力すればOKです。
桑畑湧水
流れる水の標示版が珍しく、水汲み場があります。
道路沿いにある湧水地。夕方なので僕のレンタカー一台でしたが、時には行列が出来ることもあるそうです。
天満湧水
引用:天満湧水
籾山湧水
日本名水百選に選ばれた竹田湧水群のひとつ。いたるところから水が湧き出ており、田園に囲まれたのどかな場所にある水汲み場には、週末多くの人が水汲みに訪れます。
前には、郷豆腐店があり水汲みをして豆腐を買って帰る人が多いです。
駐車スペースは2台ほど。
小津留湧水・水の駅おづる
海原六神社のそばの湧水で毎分4tを湧出しています。県道沿いにあるため交通アクセスも便利。農産物等直売所が併設された「水の駅おづる」があります。
アクセスも良く、駐車場も広く、水汲み場も広いです。道の駅には竹田市が誇る唐揚げ店「丸福」もあるので、ぜひ。僕が食べたのは、唐揚げとチキン南蛮がセットになった定食720円。
道路を挟んで隣接する海原六神社
↑↑良い写真や……(自画自賛)
くじゅう周辺
なんと、Google Mapのミスを発見しました。一番水はこの場所にはありません。
一番水
レゾネイトのすぐ傍、朱色で「一番水」と書かれた記念碑があります。真夏でも水温が8.5℃と低く、人の体に優しい良質な軟水です。
Google Mapのミスを発見しました。「一番水(湧水)」の場所に行くと、「大地乃湯」に着きます。素晴らしい温泉なんですけどね。
なので、竹田方面から向かう場合、レゾネイトクラブくじゅう、もしくはガンジーファームを目指してください。看板が出ているので、見つかります。
納池公園
久住町のほぼ中央部にあり、白丹南山城主志賀氏や慶長年間の加藤清正時代からの遊楽地で知られ地域国有公園に指定された由緒ある天然の日本式庭園。約3分の1を湧水池が占め、老杉が生い茂る。(県名勝)
写真がいまいちだったので、フリー素材から引用↑↑
トイレや駐車場もあります。
おまけ1:由布市も
くじゅうから非常に近いですが、竹田市ではなく由布市なので、記事の趣旨に沿っておまけにしました。
白水鉱泉
黒岳の麓、庄内町阿蘇野にある天然炭酸水の鉱泉です。ミネラルを多く含むこの炭酸水は、飲用として広く利用されており、週末には県内外から多くの方が水くみに訪れているとのことです。敷地内は広く、水くみ場も綺麗に整備されています。
微炭酸ではなく、がっつり炭酸が入っています。それまで硬度の低いお水を飲んでいたので、あまりの違和感についついペッと吐いてしまいました笑。山奥なのに人が集まる場所。男池湧水群とセットで行きましょう。
無料(持ち帰り500mlペットボトル1本まで無料、2L 100円~)
しゅわしゅわ
男池湧水群
男池湧水群は、大分県中南部の由布市庄内町阿蘇野にある湧水群である。名水百選に選定されている。 九重連山東麓の黒岳北側にある男池から湧出する。大分川水系阿蘇野川の源流のひとつでもある。 黒岳の地下水が、数か月から1年以上をかけて地層を通り抜けて湧き出すため、カルシウムなどのミネラル分を適度に含んでいる。
100円の協力費が必要です。北海道の神の子池、山口の別府弁天池などと同じような青さと透明感。名水の滝に続く遊歩道は、台風の影響で通行中止になっていました(2018年10月上旬)。ちなみに、名水の滝は道路から見ることが出来ます。
お土産でもらったお水。予想に反して硬水でした。
名水の滝
- 男池湧水群から遊歩道を歩いて行くルート
- 道路の脇から直接行くルート
があります。今回は道路の脇から行きました。
おまけ2:豊後大野市も
原尻の滝
「日本の滝100選」「大分県百景」のひとつにあげられている名瀑です。幅120m、高さ20mを誇り、9万年前の阿蘇山の大噴火、その大火砕流によってもたらされた「田園地帯に突如出現する」とてもめずしい大滝です。
2017年10月に世界最大の旅行サイト トリップアドバイザーの「2017年エクセレンス認証」に認定されました。エクセレンス認証とは、トリップアドバイザー上で過去1年にわたり5満点評価のうち、4以上を維持し、素晴らしい口コミを一貫して得ている施設に贈られるものです。
行ってきたので、そのうち記事をアップします。→しました!
おまけ3:熊本県阿蘇郡産山村
竹田市から近いですが、熊本県なのでおまけ2として紹介。そのうち記事にする予定です。
山吹水源
熊本県の名水百選に選ばれている「山吹水源」。毎分30トンもの水が湧き出ており、水温は恒温13.5度。駐車場から歩い10分ほどで着きます。原生林に囲まれた水源に佇むと、時が止まったよう。産山村の隠れた名水です。
池山水源
環境省の名水百選にも選ばれた池山水源は、恒温13.5℃、毎分30トンという豊富な湧水を誇っています。
一帯は、樹齢200年以上といわれる巨木や樹木に囲まれ、湧水は、玉来川となり大野川へ合流し、遠く別府湾へと注いでいます。熊本のおいしい水の代表です。
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原尻の滝も
大分県豊後大野市にあります。大分方面から行く場合、途中で寄ってみてはいかがでしょう★
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