佐賀県の武雄市(たけおし)には、日本で5番目に大きな「川古の大楠」を始め、日本7位の「武雄の大楠」、「塚崎の大楠」などがあります……!! それらの巨樹を巡ってきたので紹介します。
佐賀県武雄市には、四本の大樹があった
佐賀県には何もない…そんなふうに考えていた時期が僕にもありました……。
川古の大楠(かわごのおおくす)
全国巨木第5位にランクし、樹齢3000年以上と言われ、国の天然記念物に指定されています。樹高25m、幹回り21m、枝張りは東西・南北27m。本幹は空洞化し、稲荷の石碑が祀られています。
奈良時代には名僧行基が訪れ、大楠の一部に観音立像を刻み、その頭部には六臂観音をはめ込んだという伝説があります。現在は幹からはがれていた観音像も堂宇に祀られています。
引用:川古の大楠 | 見る・学ぶ | 武雄市観光協会
25台ほど停められる駐車場から、徒歩2分ほどの場所にあります。周囲には田園風景が広がっており、気持ちの良い場所でした。
佐賀県の各地には楠が栄えていたッ……!! もちろん、佐賀県内第1位です。
ものすごく、ものすごくデカくないですか……??(僕は手を伸ばしたら2メートルほど)
基本的に、日本◯位の巨樹は、保護などの観点から間近で写真撮影することが出来ません。しかし、川古の大楠はすぐ側までOK。インスタばえ(?)しそうなスポット。
また、公園内の水車小屋では「水車米」も作られています。
「水車米」とは、一つの石臼に15kgの玄米を入れ、約6時間かけて熱を加えず、水車で精米した7分づきのお米です。
水車米という響きの良さ……。売店もありますが、若い人向けではないかな、と。PRに力を入れれば、もっと売れるのにな~と個人的に思いました。
鯉もたくさん。巨樹だけでなく、水も本当に美しい場所でした。武雄温泉駅からバスでも行けます(後述)。
武雄の大楠
全国巨木第7位にランクし、樹齢3000年以上で、市の天然記念物に指定されています。樹高30m、幹回り20m、枝張りは東西30m・南北33m。武雄市内最古の神社、武雄神社の神木となっています。象の足を思わせる根元がごつごつした樹皮に覆われ、その中央が地表近くで口を開けています。広さおよそ12畳の内部には、天神が祀られています。
武雄市を代表する観光スポットの一つで、メディア露出も多め。道路に標識があり、駐車場も広いです。武雄市図書館からも徒歩圏内。県内第2位。
少し高い場所にあります。階段をそれなりに登る上に、楠までの距離も150メートルとなかなか距離があります。ものすごくキツそうに登ってくるおばあちゃんの姿を見たこともあり、足腰に不安のある方には向かないかもしれません。
このような緑の標識が道路にあります。
この写真が一番わかりやすいですかね。近付けなかったこともあり、そこまでの感動はありませんでした。
塚崎の大楠
県内第3位の巨木で、樹齢は2000年とも3000年とも言われ、市の天然記念物に指定されています。樹高18m(南側の史枝)、幹回り13.6m、枝張りは東西18m、南北15m。昭和38年に落雷に遭い、残念ながら本幹の9m以上が失われましたが、根回りは38mに及び、かつては壮大な姿を誇っていたと想像されます。
「武雄の大楠」はあれだけ人がいたにも関わらず、こちらは全く人がいませんでした。完全なるマイナースポット。
標識から大楠まで50メートルとありますが、軽い山道なのでサンダルだとキツイです。スニーカーなど推奨。
中が空洞になっており、屋久島のウィルソン株を思い出します。立派です。
誰も撮ってくれる人がいなかったため、スマホのタイマーで必死こいて自撮り撮影したもの↑↑。写真が悪くてすみません。
御船山楽園の楠
武雄市の観光パンフレットなどには載っていませんが、充分に立派な楠だったので紹介。サイズなどは不明ですが、つつじとの相乗効果は最高の一言。来年も行きます。
アクセスなど
- 川古の大楠……〒843-0151 武雄市若木町大字川古7843(レンタカー推奨ですが、バスでも行けます。JR武雄温泉駅から昭和バス伊万里行き乗車。バス停上宿下車徒歩2分)
- 武雄の大楠……〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町5337
- 塚崎の大楠……〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町5330(武雄の大楠の駐車場に停め、セットで行くと良いでしょう)
- 御船山楽園……〒843-0022 佐賀県武雄市武雄町4110
ちなみに1位は……
鹿児島県にある「蒲生のクス」になります。デカイ。ちなみに、何を以て日本一と認定しているのかは、幹周りのサイズが基準になっています。
1~20位の紹介も↑↑
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